公立小学校でもたった3つの言葉でぐんぐん自己肯定感が爆上がりでプレゼンが上手くなる!
京都市立の公立小学校6年生の総合学習のクラスで、プレゼンテーションを教えてます。
時間的制約があるので、今のところ4回に分けてやってるんですが、大体以下の内容になります。
・アイデアの種を見つける。
↓
・そのアイデアの種を広げて、またメインアイデアに落とし込む。
↓
・ストーリーにしてプレゼンを作る。
↓
・実際の発表。
発表では全体の講評的なのになってしまうので、ざっくりと 3回に分けて指導してるんですが、ここで肝になるのが、初回のアイデアをの種を見つけるところです。
プレゼンの指導って言うと、格好いいスライドで、身振り手振りとかジェスチャーを指導してうまくプレゼンするという風に思われがちですが、そもそも話す内容がスカスカだと何もプレゼンにはならないですよね。
これは大人でも同じですね。
ここでは、子どもたちの心にあるアイデアの種やワクワクするものを見つけて、膨らませて、プレゼンに練り上げるプロセスが大事なのです。
プレゼンの指導って言っても、ざっくりとしたやり方を教えますが、どちらかというと、子供から出たアイデアの種を全肯定してあげて
『すごいね!』
『どうしてそう思ったの?』
『他にはなんかある?』
アイディアを引き出すファシリテーションをしてあげるのが肝なんです。
ここでは大人が教えることはほとんどありません。
対話型鑑賞(VTS,Visual Thinking Strategies)の手法を応用しています。
実際には、PTA の保護者や、僕たちみたいな大人、大学生 が合計 9人から10人クラスに入ると、1人当たり 4人の子供を見ることができます。
先生が一方的に教えるというのではなくて、子供の中にある想いを引き出してあげる。
正解なんてないから 何を言っても OK。
ある意味その子にとっての正解はその子の中にしかない。
最初は恐る恐る、「自分にプレゼンなんか教えられない。」と言ってたお母さん達も、どうやったら子供のアイデアを引き出せるか?というところに集中して子供たちに向き合ってくれていました。
自分の子供にはきつく当たるけど他の子供に優しくできるから、そこで自分の子供にもちゃんと向き合ってあげないなぁと反省もあったり。
たった4人でも大変なのに、30人以上も同時に教えてくれてる先生ってすごーい!!と先生に対するリスペクトも生まれてきます。
先生たちは、毎日忙しいのに授業に参加してくれる保護者に対してもありがたい気持ちでいっぱいなのです。
毎回、校長先生と教頭先生も見学に来られて挨拶してってくれるんですよね。
子供の楽しそうなのは、見たらすぐに分かる!って。
子供たちにとっては、このクラスでは何を言ってもいいんだ、ここの大人たちは全てを受け入れてくれるんだ、と思ってくれて、自己肯定感も生まれてくると思うんです。
大体、声の大きな元気な生徒がいつも発言するんですけど、話すのが苦手な生徒も、4人のグループだと、たまーに、ぽつっ、ぽつっと話してくれたりするんです。
これっってすごいことだと思うんですよね。
無理に強制したりしなくても、ちゃんと自分が話したい時はやってくるんです。
もちろん、それでも話せない子どももいるんですけど、それでも自分のペースでいてくれます。
担任の先生方は、僕がファシリテーションをやってるのを見て、すぐに自分の指導法に取り入れていらっしゃいます。
やっぱり先生ってすごいですよね。
プレゼンのための研修をするよりも、一緒にやるのが一番の近道!
そんなこんなで、全てがポジティブな関係になってきたんですよ。
ここまでくるのにこの小学校では3年かかったけど、もっと横展開していってくれたらなと思います。
教育改革って口でいうのは簡単だけど、実際にここまで持ってくるのは、なかなだと思います。学校が総合学習を外部の講師に任せる。しかもPTAの保護者や大学生も参加して。
ほんとに学校の英断だと思います。
今は、いろんなオルタナティブスクールやフリースクール、お金持ちのボーディングスクールとかがありますけど、日本全体として見た場合、インパクトが小さいと思うんです。
もちろん、最先端の教育をどんどん取り入れてもらうのも大事なんですが、やっぱり、公教育が変わらないと、日本の将来はないですからね。
この小学校の取り組みに、明治時代から150年変わってこなかった公教育が変わっていく可能性が見えるのです。(たまたまこの小学校も創立150年らしい)
この先は、子どもたちでプレゼンイベントができたらいいなーと思っています。
こんなプレゼンを取り入れた総合学習クラスのシェア会をしたいと思います。
学校関係者限定でお値段も控えめに設定してますので、興味のある方はぜひ、ご参加ください。
それ以外の方は、こっそり教えてください。
詳細は、只今準備中。
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