![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/101478472/rectangle_large_type_2_fc90d079a9d1b6e39d8065f9806c28e0.png?width=800)
Photo by
dancefirst
職場のガオ子さん
バックオフィス職として勤める私の会社での話。
同じフロアの別部署に、私と同じくらいの年齢でガオ子さんがいる。
仕事はテキパキ正確だし、人当たりも別段悪くない。
お客さんへの応対も滞りない。
実はガオ子さん、その部署に異動してきたばかり。
そつなく仕事はこなすけど、どうしてもわからないこともある。
ある日ガオ子さんは、率先して他部署から来た仕事をした。
けれど、業務フローを明確にするために、その仕事は特定の担当が決まっていたらしい。
そういうルールがあることを教えてもらっているガオ子さん。
ついつい吠えてしまう。
間違えという間違えではないのだけれど。
ルールを教えてくれている人も嫌味じゃないのだけれど。
誰よりも間違えに敏感なガオ子さん。
上司の言葉にかぶせるようにする、自己弁護。
フロアに響く、平坦なトーンのガオ子さんの謝罪の声。
弱さを見せる勇気があってもいい。
だから、牙はしまって、ガオ子さん。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?