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大人は「テスト」で給料はもらわない。

友達とのトラブルを成長のチャンスに

   成長するにつれて、子供は、「他人の存在」を意識するようになり、それとともに、友達の「アラ」が見えてきます。その成長の一過程が、「いいつけ」たり「指摘」したり、場合によってはトラブルに発展します。
   私は、この友達とのトラブルを、「成長のチャンス」と捉えています。教科書や問題集では学べない「人生の実地訓練」ともいえることを通じて、ぶつかり合い、すれ違って「人との心理的な距離感」「適切な言葉選び」「表情やしぐさ」「相手の考えを想像する力」などコミュニケーションに必要な事柄を学んでいくのです。

大人は「テスト」の得点で給料はもらわない。

  子供たちは、「未来の大人」です。

  社会に出れば、日々人と接し、協働して課題の解決に取り組みます。「定期テスト」などはありません。

  つまり、「覚えたことを時間内に回答して、高い評価を得る」ことは「学生時代」で終わりなのです。
 

  このことから、教科の勉強に励み、「たくさんの知識を得ること」のみではなく「自分で判断する力、人と協働する力」を身に付けることが「未来の大人」には必要であることがわかります。

6歳から12歳程度に身に付けたい資質

小学生の間に身に付けたい資質を紹介します。(参考:文部科学省HP)

・「人として行ってはならないこと」についての知識と知性の涵養。
・集団や社会のルールを守る態度など、善悪の判断や規範意識の基礎の形成。
・ 自然や美しいものに感動する心の育成。
・他者の気持ちを想像する心の涵養。
・ 「自分にもできることがある。誰かの役に立てる」という気持ちの醸成。

このようなことが、期待されているのです。

ただし、焦りは禁物。
「遅い早い」をほかの子供と比べても意味はなく、また一朝一夕に成しえるものでもありません。日々、周りの大人が、このことを意識して接していけばよいのです。

お読みいただき、ありがとございました。