メンタリング・マネジメント
この本を読んで思ったことは、「思った通りにしていいんだ」ということでした。
私は飲食店の店長です。アルバイトの子たちの見本となる立場です。
だから、ルールの遵守の大事さ、お金をもらうから働かないといけない、社員の言うことは聞く、という話をしていました。
しかし、メンタリング・マネジメントを読んで「自分らしく生きることの良さを実感している人は、周りに良い影響を与える。それを見た周りの人は勝手に成長していく」という旨の文を読んで、肩の荷が下りた気分でした。
自分が大事だと思っていることを信じて、そのまま進んで良いんだとほっとしました。
飴とムチ
人材育成のときに”飴とムチ”を使い分ける事を意識したことがあります。
しかし、使ってみて気づいたのです。
”飴とムチ”は行動すれば報酬を与えて、しなければ罰するやり方です。
同じ報酬、同じ罰が繰り返されれば必ず慣れます。そうすると、高い報酬と強い罰が必要ですが、どちらも現実的に実行が難しくなるのが見えています。
恐らくは動物には有効な方法なのでしょうが、人間には知性があります。だから”飴とムチ”でマネジメントする考えは根本から間違っていると感じました。
飴もムチもいらない
私は考えました。みんなが働いてくれるにはどうすればいいのか?みんなが好きになってくれるにはどうしたらいいのか?
ある時アルバイトの子が言いました。「なにか面白いことない?」と。そして返答は決まって「ない」です。
私はこのとき思ったのです。「面白いことは言えなくても、読んだ本の内容や、そこから派生した考えを伝えたら暇つぶしにはなる」と。
だから、読んだ本の内容などを少しづつ話しました。意外と若い人達は面白がって聞いてくれるのです。今では「最近何読んだんですか?」と聞いてくれるようになりました。「アルバイトくるの楽しい」とまで言ってくれます。
他人を変えようとせずに自分を変えたのです。そしたら周りが変わったんです。
治安改善のために法律を重くするエピソードが載っています。そのエピソードでは法律を重くするのではなく、自分たちが正しい行いをする事を説いています。
まさにその通りの事を私はしました。その結果は”働きたいと思える場所”を創ることに成功しました。
以上になります。最後まで読んで頂きありがとうございます!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?