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外国人犯罪に対する日本人の反応

最近、私が住む大阪某所で外国人が外国人を刺したという事件が起きました。
3車線ある国道で一部が封鎖され、一時街中は騒然となりました。
その際、私は自宅にいたので、Twitterを追いかけながら事件の目撃者によるコメントや、詳細記事を確認していました。

すると、思いもよらないコメントの数々がありました。
「大阪のあの場所の外人と言ったら、〇〇人か〇〇籍の在日しかいない。」
「また外人」
「国へ帰れ」
など。
これが意外なほど多い。まだこんなこと言う人がいるのか、と思いきや、なかなか偉いさんっぽい人までTwitterという公の場で堂々と同じようなことを言ったり。

本当にこの国はグローバル化したのかな?とつくづくうんざりしてしまいます。
とても教育レベルの高い先進国だとは言えないコメントです。

まずすぐ言いたいことが3点ほど思いつきました。

1つは、いつまで在日〇〇とか言ってんだということです。正直双方から賛否がありそうですが、本当にどうでもいい話です。在日外国籍の方々が日本に住むようになった時も、私たち世代は生きていませんでしたし、それによって日本がどうのこうの、良い悪いの影響があった、今もあるのかどうなのかとかも、一般庶民レベルには何の関係もないことです。日本にはもっと一般人の生活に直結する政策で変えなければならないことがたくさんあると言うのに、こんなことにごちゃごちゃ言う人がいっぱいいるのはどうかしています。くだらない時代の歴史がどうであれ、今こうして共存していて、今生きている人の生活にはそんな過去の話はほぼ関係してこない。昔々の話など無視して、今をよりよく進めていく方が誰にとっても効率的だと思います。

2つ目、人を刺してしまうような頭のいかれた1人のせいで、どうしてその他多数があれこれ言われないといけないのか。
また、その人の出身国家のあり方がどうであれ、個人個人とは何の関係もない、ただ出身地、籍がそこだと言うだけの話です。
言い方によっては我々日本人も、大昔の今では考えられない武家社会、大戦中の狂った日本国家、現在もいる凶悪日本人犯罪者とかと、全く同じ国籍の人間なので、それらと自分を一緒にされているのと全く同じです。
そして、何故だかヨーロッパやアメリカ人などはあまり批判対象にはならない。同じことをするのなら、ドイツ人を未だに悪く言ってもおかしくないのではないでしょうか?どうして特定の方々だけなのか?意味不明です。

3つ目、恐らく日本では日本人による犯罪の方が、日本に住む外国人との比率に比べても多い気がしますが、どうして今回の当事者が外国人ということで、その話題が膨れ上がってしまうのか。日本では日本人の方が犯罪してるし。「また外人か」ってコメントもありましたが、ちゃんちゃら言っていることがおかしいんですね。過剰に外国人を気嫌いする方々は、もう一度鎖国でもしたいのでしょうか?今この世の中でそれをしたとしたら、日本なんてすぐ沈没してしまうと思うのですが。

外国人に対しての日本人の考え方として、
日本の歴史は単一民族がどうたらこうたらとかごちゃごちゃした言い訳を言う人もいますし、外国人は日本にどこか悪影響だとか、謎の正義感を醸し出す人もいますが、どちらにもはっきり言えることは、いつまでそんなこと言ってるのかということです。時代は変わっているので、ついてこれない人がぎゃーぎゃーいうのはやめた方がいい。勉強不足だと豪語しているようなものです。

なぜ人々の心は進化しないのでしょうか?
私は教育に原因があると思います。
中高生全学年に社会科の全科目を授業したことがありますが、
グローバル化、グローバル化と単純な言い方しかしない教科書、深くまで突っ込んだ教育をしない指導要領、それに伴い、受験に出ない箇所はサラーッと流すしかない学校教育。

つらつらこんなことを書いている私も、社会人になって初めて社会のことを詳しく学び、知って、気づくことばかりです。
普通、学生時代に終わらせておくような知見じゃなかったのか?と思ってしまいます。
これではいつまで経っても変わらないはずです。受験目当てなのかなんなのか、全く社会実践に応用できない学校教育ばかりされていて、大人になって苦労している、または何も知らないままでいる日本人は意外なほど多いと思います。