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うつ観察10 イビサのタクシードライバーとメキシコの漁師

今回は副題を付けてみた。

昨日は朝から病院へ。メンタルじゃなくてフィジカルの方も引っかかっているのだ。満身創痍だ。

病院では別の診療科へ回され、ひたすら待ち。待ち時間が無駄過ぎる。もっとたくさん本を持っていけば良かった。9時前から行ったのだが、結局昼を過ぎ、13時過ぎに会計が終わったので4時間以上病院にいたことになる。

病院の近くで食べログ評価が高かったラーメン屋へ。思ったほどおいしくない。その後、帰り道で見つけたたい焼き屋でたい焼きを買う。これも思ったほどおいしくない。人生には、アタリに出会わない日もあるのだ。

家に帰って悶々とする。

いろいろしたいことはあるのだが、どれもうまくいかなさそうな気がする。自分の無力さを感じる。

ふと、友人の話を思い出した。

その友人はメンタルをやられて退職し、今はフリーランス兼主夫をしているという。簡単に言うと無職である。

彼はイビサのタクシードライバーのように生きる
たいのだという。

イビサのタクシードライバー、というのは僕が昔、その友人にした話である。

イビサのタクシードライバー

スペインにイビサという島がある。

イビサにはクラブがたくさんある。行ったことはないが、昔クラブカルチャーに興味があったときに調べた。泡パーティーが行われているクラブもあり、パリピ感がパない、という印象が残っている。

そのイビサで、とあるタクシードライバーは、ある程度お金が溜まったら仕事を辞めてクラブ三昧の生活をする、という生活を繰り返しているのだという。

要するに、毎日楽しければ、大金を稼いだり貯金したりせず、その日暮らしで良いのではないか、ということである。今日が人生で一番若い日なのだから。

イビサのタクシードライバーの話で、ついでにメキシコの漁師の話を思い出した。

長いので、ネットで拾った内容を以下にコピペする。

メキシコの漁師

メキシコの海岸沿いの小さな村を、アメリカ人エリートコンサルタントが訪れた。
波止場に止めてある漁師の船を見ると、黄色い背びれを持つ活きのいいマグロが獲れていた。
エリートコンサルタントはその船の漁師に尋ねた。

「その魚を釣り上げるのにどれくらいかかったのですか?」

メキシコ人漁師は答えた。

「数時間くらいかな。」

「なんでもっと長く海に残って、もっと魚を獲らないんですか?」

「家族が必要としている分があればそれでいいのさ。」

「では、仕事以外のときは何をして過ごしているんですか?」

「遅くまで寝て、魚を少しばかり獲って、子どもと遊び、妻と一緒にゆっくり昼寝をして、夕方頃には村に散歩に出て仲間たちとワイン片手にギターを弾いて楽しむね。本当に充実した毎日だよ。」

それを聞いて、コンサルタントは鼻で笑いながら言った。

「私はハーバード大学を卒業してMBA(経営学修士)を取得したコンサルタントです。そこであなたに助言をしましょう。まず、あなたはもっと漁をする時間を長く取るべきです。そして、大きな漁船を買ってください。そうすれば、もっと魚を取ることが出来て、さらに多くの船を買うことができますよ。最終的には大きな漁船団を手に入れることが出来るでしょう。」

「また、仲介業者を挟まずに獲れた魚は加工業者に直接出荷しましょう。最終的には自分の加工工場を作ることが出来るでしょう。製品、加工、流通に関してすべて自分でコントロールできるようになりますよ。」

「そしたら、こんな小さな漁村を離れてメキシコ・シティに移り、その後ロサンゼルスに、最終的にニューヨーク・シティへ進出するんです。あなたの大きくなった会社を経営できるようにね。」

それを聞いた漁師は、コンサルタントに聞いた。

「で、それはどれくらいかかるんだい?」

「15~20年くらいですかね。」

「じゃあ、その後は?」

コンサルタントは興奮気味に答えた。

「ここからが最高ですよ。あなたの会社を株式公開して、自社株を大々的に売り出すんです!あなたは巨万の富を手に入れ、一躍億万長者に成り上がるのです!」

「巨万の富か…それで、次は?」

コンサルタントは満面の笑みで答えた。

「そしたら、大金を持って早期リタイヤですよ!あなたの好きなことがなんでも出来るんです!遅くまで寝て、魚を少しばかり獲って、子どもと遊び、妻と一緒にゆっくり昼寝をして、夕方頃には村に散歩に出て仲間たちとワイン片手にギターを弾いて楽しんだりできるでしょうね!」

理想とする生活を今してはダメなのか?

つまりは、「理想とする生活を今してはダメなのか?」ということが言いたかったのである。

興味のない、ストレスフルな仕事を毎日するのはなぜだろう。

大金を得たいと思うのはなぜだろう。

おそらく、その先に理想とする生活が待っているから、ではないだろうか。

では、その理想とする生活は何だろう?

何十年も働かないと得られないものなのだろうか。

そうしないと得られない、と思い込んでしまっていないだろうか。

会社員には有給休暇がある。休職の前に休業期間を設けている会社もある。これらの期間中は給料が通常通り支払われることと思う。

休職しても傷病手当をもらえる場合もある。

立ち止まって考えてみても良いのではないだろうか。

僕は今、考えているところである。

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