じゃがいも好きひらまりこ🥔

農業関係の仕事をしています。VPAという映像を使って「モノ・コトの本質を自分で探してい…

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農業関係の仕事をしています。VPAという映像を使って「モノ・コトの本質を自分で探していく」映像プロジェクトをしてます。フリーペーパー「ベジと字」作っています。ただのジャガイモ好き🥔たまーに農業のこと。 http://marucommunicate.com/

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    無駄や余白、無意味、非合理、とりとめのない時間、散漫な空間についてのつぶやき

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    じゃがいもを愛する「芋研ゼミ」の人々が、じゃがいもの話をひたすらするだけのマガジンです。これ、芋研ゼミで見たやつだ!(シネマ芋先輩は、別にじゃがいもに詳しいわけではないです。)

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じゃがたら小話【vol.1】実は日本へ入国しているオランダのジャガイモ

オランダは九州程度の小さな国である。しかし、ヨーロッパのジャガイモ収穫高の11.6%をオランダが占めている。 1位ドイツ、2位フランス、3位ポーランドという大国に続き、小さなオランダがそのあとを追いかける。それは、どういうことなのか? そう、オランダは種イモや冷凍ポテトなどの加工ジャガイモをつくって輸出しまくっているのである。2018年時点では、オランダは世界最大の種イモ輸出国、冷凍ばれいしょはベルギーに次いで2位である。 あなたは気がついていない。日本にいても知らない

    • 効率化の先にあったのは...

      この一カ月、仕事の効率化を進めてきた。プロジェクトごとにスケジュールを立て行程表を作り、使用ツールの見直しや導入を行って、これまで1日8時間かけて進めてきた仕事と研究の1.5倍量を1日6時間くらいで進められるようになった。空いた時間は家族のことをしたり、さらなる効率化のための知識習得や実験などをしたりした。2016年に個人事業を始めて以来、もっとも無駄のない1か月間だった。 でも、無駄のない生活の先にあったのは苦しさだった。寄り道は不要だと諦め、効率化のために必要な本や情報

      • 【南アフリカのクワズール・ナタール州】農業の機械化、伝統農業、小農がキーワード!?

        2015年の修士学生時代に授業の一環で提出した南アフリカのクワズール・ナタール州の「問題」に関する提案書がなかなかおもしろかったので、DeepLでそのまま日本語にしてみました。少し前の話だということを前提にどうぞ。 青くさい感じとか「わかってないなー」も含めてお楽しみください。この頃から興味関心はあまり変わっていないこと喜ぶべきか嘆くべきか。 ーーー タイトル:南アフリカ・クワズール・ナタール州の小農家における科学的知識移転のない機械化の影響ー機械化計画と伝統的農業の共存

        • 【中山間地の農業の形】適応力と創造力のフードカルチャー・ルネサンス

          中山間地の農業の行く末について関心がある。 「新規生産者を増やそう!」「移住者誘致を!」これも、一つの方法としてあり得るかもしれないが、そもそも全体人口が減少傾向にありどの産業も人手不足で、農業だけそんなに増えるとは思えない。 では、どうするか。 「条件が恵まれていて維持できるところはこのまま、わずかに厳しいところも少しお金や人手を入れて従来型を維持、条件が厳しいところは自然へ戻す」(『撤退の農村計画』林直樹、齋藤晋編)という話もあるし、 「土地利用・管理政策(管理構想

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          ペルーの和食「ニッケイフュージョン料理」

          ことの発端は、京都大原で農業をしている音吹畑さんがパーソナリティのオーハラジオで「ペルーのニッケイフュージョン料理がいま、熱い」という話題を聞いたことだった。 ペルーといえば、ジャガイモ。ジャガイモといえばペルー。聞き捨てならない話題だ。 糸口を見つけるために、2007年にペルー旅行へ行った時の写真やmixiの日記(!?)まで漁ってみた。 リマとクスコとマチュピチュへ行った記憶あり。 mixiの日記には以下のように記されていた。 まったく参考にならなかった(笑) 写真

          ペルーの和食「ニッケイフュージョン料理」

          【アルゼンチン音楽のしらべ】音響派、アンビエント新世代を中心に

          私はジャガイモ好きだが、ジャガイモと同程度に好きなものがある。 それが「アルゼンチンの音楽」だ。 アルゼンチンの音楽というと、タンゴとかピアソラとかのイメージが持たれるが、アルゼンチンの音楽はとにかく懐が深い。 少し歴史にふれながら、主に2000年以降のアルゼンチンの音楽のなかで、私が個人的に好きなものを紹介する。懐が深いアルゼンチンの音楽。 ミロンガからタンゴへアルゼンチンといえばタンゴ! タンゴは「生きるために食べ、食べるために働く現実から一時的で手軽な飛躍をする

          【アルゼンチン音楽のしらべ】音響派、アンビエント新世代を中心に

          農家はもっと減っていい 農業の「常識」はウソだらけ(久松達央著)を読んで...

          「日本の農業はオランダより30年遅れているね。1980年代って感じ」 これは、2015年頃オランダのとある地域の議員兼畑作農家と話しているときに言われた言葉だ。当時、何だか嫌な気持ちになったことを覚えている。 久松達央さんの新著『農家はもっと減っていい 農業の「常識」はウソだらけ』(光文社新書)を一足先に読ませて頂き、「ああ、このオランダ農家の感覚は正しかったのかもしれない」と時を超えて理解した。 1980〜1990年代の日本では農業に関してどのような議論がされ、その後

          農家はもっと減っていい 農業の「常識」はウソだらけ(久松達央著)を読んで...

          【じゃがアンソロスピンオフ企画】なぜあなたはジャガイモ沼に落ちたのか?(雲形ひじき編)

          雲形ひじきさんが企画・編集を務めた「煮ても揚げてもふかしても じゃがいも文芸アンソロジー」の執筆陣から「なぜジャガイモ沼に落ちたのか?」についてあれこれ話を聞くスピンオフ企画です。 トップバッターはもちろん、雲形ひじきさん!根ほり葉ほり聞きました。 「煮ても揚げてもふかしても じゃがいも文芸アンソロジー」の概要はこちら↓ ジャガイモ沼のきっかけは「無茶振り」Q:ジャガイモとの出会いを教えてください。 雲形ひじき(以下雲形):野菜としてのジャガイモとは子どもの頃に出会っ

          【じゃがアンソロスピンオフ企画】なぜあなたはジャガイモ沼に落ちたのか?(雲形ひじき編)

          セロリ×じゃがいもから考察するコラボレーション論【ベジと字vol.3 セロリ】きひらまりこ

          私の人生を構成するものにセロリは入っていない。セロリを起点として物事を考えられないのだ。ということで、じゃがいもから思考を出発し、セロリとじゃがいもとの最高のコラボレーションについて仮説を立て考察した。 生け花、剣山役はどっちだ!?生け花とは、剣山に花を刺す行為である。セロリとじゃがいもという役者を使って生花を表現すると、どうしてもセロリが花、じゃがいもが剣山になってしまう。どう考えても、だ。これでは常に対等でなくてはいいコラボレーションとは言えない、ということで却下。

          セロリ×じゃがいもから考察するコラボレーション論【ベジと字vol.3 セロリ】きひらまりこ

          VEGE×YOGA ベジヨガ Vol.3【ベジと字 vol.3セロリ】鷲尾康彰

          じゃがいも、かぶ、と「野菜っぽいヨガポーズ」を紹介している『VEGE×YOGA』。 今回のテーマ野菜が決まったという速報を、私は旅行中、長野県原村の野菜市場で受け取った。原村はセロリの一大産地。巨大セロリが商品棚を埋め尽くすその市場で「シンクロしたね!」と、浮かれながらまりこ氏にセロリ写真を送った。 いや、ちょっと待て。浮かれている場合ではない。セロリのポーズ?……全く考えつかない。過去最大級に頭を抱え、セロリ(を想って)瞑想して、ひねり出した珠玉の2ポーズ!全人類でやる

          VEGE×YOGA ベジヨガ Vol.3【ベジと字 vol.3セロリ】鷲尾康彰

          ベジと字ルーティーン【ベジと字vol.3 セロリ】ヤン・キヘ

          バター炒めとか...あ、ベーコン巻き? チーズ載せてトースターで焼くとか、グラタンも良いなぁ。(※1) あー北海道行きたい。(※2) そしてやっぱこの鮮やかな緑色!(※3) ボディの三角のイガイガ?、可愛いよねぇ。 ちょっと家っぽいフォルム、かな。(※4) いや家にしては長細すぎるか。 んー、まりこちゃん、なんか他の情報くれてたっけ?(※5) ......あれ、 セロリ? セロリって書いてるやん。 やっば、完全にアスパラやと思ってた。 セロリかー セロリってなん

          ベジと字ルーティーン【ベジと字vol.3 セロリ】ヤン・キヘ

          はじめに【ベジと字vol.3 セロリ】

          「ベジと字」とは?ベジと字は、「野菜」と「カルチャー」をテーマに、maru communicate紀平真理子(きひらまりこ)を中心に制作しているフリーペーパーです。 これまで「ベジと字」で取り上げたじゃがいも(vol.1)やかぶ(vol.2)は庶民の味方の野菜でした。今回のテーマは一変して高貴でミステリアス、魅力あふれる香り豊かな「セロリ(セルリー)」です。どうぞよろしくお願いします。 香り豊かでミステリアス。セロリという貴族の遊び今回のテーマは「セロリ」です。紀元前19

          はじめに【ベジと字vol.3 セロリ】

          ジャガイモとコーヒーのマリアージュ

          私は目に入れても痛くないほどジャガイモが好きだ。 鼻に入れても痛くないほどコーヒーが好きだ。 しかし、これまでジャガイモとコーヒーを一緒に口にすることはほとんどなかった。 ふとインドネシアの旅を思い出した。 コーヒーとインドネシアの天ぷらコーヒーの産地であるムラピ山の中腹にある24時間営業のカフェで、コーヒーと一緒に天ぷらもどきが提供されたのだ。 これが合う。 そもそもインドネシアは食事中にコーヒーを飲むことも多いようだ。揚げ物ととても合う。 (そういえばオランダの大

          ジャガイモとコーヒーのマリアージュ

          「ジャパニーズカレー論争」とハラール

          はじまりはカレー論争 夫とはどうも食べものの趣味が合わない。その最たるものが「カレー」である。 夫はジャワカレーの中辛を使った濃い「ザ・ジャパニーズカレー」のみをカレーと呼ぶ。 一方、私は「スパイスを使って煮込めば何だってカレーじゃないか」と広い意味でのカレーをカレーと呼ぶ。 夫は、普通の人がイメージするカレーは前者だ、会社の食堂のカレーもそんなやつだと主張する。 なるほど。私の周りには「スパイスを入れればカレー論者」が多いので、この主張はメインストリームとまではい

          「ジャパニーズカレー論争」とハラール

          貯蔵フリークと考える「しわしわジャガイモ」

          私は「しわしわジャガイモ」が好きだ。 「しわしわジャガイモ」とは、ジャガイモを収穫したあとに熟成をさせたもの。見た目はしわしわだったり、少し芽が出ていたり。でも、一口食べると水分がある程度抜けるからなのか、場合によっては糖化が進むからなのか、そのギュッと濃縮された味わいに驚く。 ジャガイモ貯蔵フリーク誕生 何を隠そう、しわしわジャガイモと同じくらい「ジャガイモの貯蔵」が好き。むしろ、ジャガイモが好きな理由のうちの一つが貯蔵だとも言える。 ジャガイモの貯蔵はむっちゃくち

          貯蔵フリークと考える「しわしわジャガイモ」

          伝えたくないことが増えていく。関東農業視察を終えて

          私は、ライターとして農業関係のウェブメディアや雑誌などに文字を書いている。農業のこと、農家のこと。農園を訪問すればするほど、農家に会えば会うほど伝えたくないことが増えていく。困ったものだ。 先日、久松農園の久松さんコーディネート&アテンドで、関東視察が開催された。その視察によって「伝えたくないことは伝えない」というライターあるまじき方針を決定づけた。 沼南ファーム|橋本さんの一年間密着ドキュメンタリーが見たい 千葉県、柏市で110haの広さでお米を作っている沼南ファーム

          伝えたくないことが増えていく。関東農業視察を終えて