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セロリ×じゃがいもから考察するコラボレーション論【ベジと字vol.3 セロリ】きひらまりこ

私の人生を構成するものにセロリは入っていない。セロリを起点として物事を考えられないのだ。ということで、じゃがいもから思考を出発し、セロリとじゃがいもとの最高のコラボレーションについて仮説を立て考察した。

生け花、剣山役はどっちだ!?

生け花とは、剣山に花を刺す行為である。セロリとじゃがいもという役者を使って生花を表現すると、どうしてもセロリが花、じゃがいもが剣山になってしまう。どう考えても、だ。これでは常に対等でなくてはいいコラボレーションとは言えない、ということで却下。

相撲、薄黄緑色の廻し

相撲に例えてみよう。どう考えてもじゃがいもがおしりで、セロリが廻しだ。カラーテレビの普及と共にパステルカラーの廻しが人気になり、平成初期には、琴錦、三杉里など一定数の黄緑廻し力士がいたそうだ。しかし、近年はいない。残念ながら、薄黄緑色廻しの時代は終わってしまったようだ。

バンド、キーボードで決まり

バンドを組むなら、セロリキーボードだ。セロリはクールに弾いている。キーボードは必要不可欠ではないが、アクセントになる。セロリにぴったりじゃないか。じゃがいもは言わずもがなリズムの要のドラム。ツーバスで、チャイナも二つで及第点。

セロリ×じゃがいも料理決定戦

セロリとじゃがいものコラボ料理レシピを考えてみたが、何も頭に思い浮かばない。しかし、インターネットという文明を手にした私たちは、世界中のセロリ×じゃがいもレシピをポテトチップスを食べながら調べられる。文明が文化を作る!

・セロリとじゃがいものきんぴら

セロリも、じゃがいもも、細切りにして同じ土俵にあげてしまうスタイル!最高。

・セロリとじゃがいものポタージュ

ポタージュは根セロリを使うレシピが多い。根セロリなら、じゃがいもとタイマン張れそう!しかも、一緒に混ぜちゃったら、土俵なんてどうでもよくなる!草相撲だ!

・マッシュポテトwithセロリ

「with」はちょっとな。力士と行司の関係だと思えば、いいのかな。

・Patates me selino(ギリシャ料理)

セロリの葉(ギリシャのセロリの葉はイタリアンパセリ程度の大きさ)とじゃがいもで「何もないところから作る」アロニソス島のアルカディア地方の伝統的な料理。オリーブオイルでじゃがいもを炒め、そこにトマトペーストと塩を加える。刻んだセロリの葉を加え、水を入れて煮込む。

「完成すると、セロリとじゃがいもはトマトペーストで赤くなります」

ん?もはや主役はトマトでは。キラキラで色鮮やかな赤色のトマトを目の前にすると、セロリもじゃがいもも、薄緑色と薄黄か白色の体を寄せ合い赤色に染まっていくのに身を委ねるしかないのだ。

見えた!コラボレーションの本質

セロリとじゃがいものコラボレーションの仮説から以下の見解が得られた。

・コラボレーションとは、同じ土俵にいることである。
・コラボレーションとは、それぞれの役割を全うして、お互いのよさを引き出すことである。
・時代に合ったコラボレーション手法を選ぶべきである。
・コラボレーションをする場合、手をつなぐ必要はないが肩を組むべきだ。

これはあくまでもケーススタディである。今後、さらなる検証が必要だ。

◆プロフィール
きひらまりこ
わたしを構成しているものは、じゃがいもと、相撲と、アルゼンチン音楽と。ただ好きなだけ。詳しくはない。ベジと字は個人の見解で、関わっている媒体とは無関係です。
WEBページ: marucommunicate.com
Instagram: @marucommunicate
Twitter: twitter.com/marikopotato

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