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効率化の先にあったのは...

この一カ月、仕事の効率化を進めてきた。プロジェクトごとにスケジュールを立て行程表を作り、使用ツールの見直しや導入を行って、これまで1日8時間かけて進めてきた仕事と研究の1.5倍量を1日6時間くらいで進められるようになった。空いた時間は家族のことをしたり、さらなる効率化のための知識習得や実験などをしたりした。2016年に個人事業を始めて以来、もっとも無駄のない1か月間だった。

でも、無駄のない生活の先にあったのは苦しさだった。寄り道は不要だと諦め、効率化のために必要な本や情報だけを流し読みをした。無駄や余白、無意味、非合理、とりとめのない時間、散漫な空間。効率化は、これらを確保するためであって、効率化のための効率化は私には向かない。かといって、非効率を肯定して、効率化を諦めていいわけでなく、求め続けることは意味があるとも思う。

今日は、行きたいと思っていたFab cafe名古屋で開催中の擬態デザイン大学の展示にぎりぎり滑り込んだ。

「見立てる」展示では、地図を年輪や肉に見立てられたり、モノを惑星に見立てるためのツールなんかがあった。効率とは対極の展示をみてから、コーヒーを飲みながら研究計画を進めた。メタル好きは農薬を許容し、パンク好きは許容しないという仮説を頭の中で勝手に展開しながら楽しんだ。こういう寄り道が必要だ。


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