ありきたり、行き当たりばったり散歩5日目

地元へ帰省して2ヶ月経った、5日目の散歩である

今日は意思のある散歩だ

天気予報が明日から梅雨入りと言っていたから天気のいい今日のうちに外へ出た

時刻はもう17時だったけど一時間くらい外に出たい気分だったのだ

最近、昼夜逆転生活から精神的に不安定なのは実感していたが、人前で泣いてしまった

私は0か100の人間なので外に出る用事がない限り家では何もできない

だから毎日同じ場所で過ごしていることを忘れて、いつのまにか遅れをとっていたりする

環境によって臨機応変に対応できないこと、情けないと思うけれど、それが私なので自分のせいにしたくない

人前で泣くことはよくあるのだが、思いもよらないところで泣いてしまったのでびっくりした

変わらない日常を確かめに外へ出る

私は、散歩のたびに家を出てから５メートルで毎回家に戻るというルーティンがある

なぜなら、マスクを忘れるから

散歩だから人と会わないしいいかなとも思うけど、小学生が近くを自転車で通るから一応持ち歩くことにしてる

マスクがないと清々しくて何度も呼吸をしたくなる

けど、この清々しさでマスクを忘れていたことに気づくなんて煩わしい思考、本当におかしいよね

新しく建った家のデザイン、小さな窓が散らばってていつ覗くんだろうと思ったり
畑のネギがニョキ！っと天まで伸びていて立派だったり

天気がいいと雲を見たくなる
今日は山が遠くに感じた

散歩中は下を見ることもあって、下水道を覗くとアリが二匹くっついていた

なんだろうとしゃがみ込むと、小さなアリが自分の体よりも何倍も大きいアリの死骸を抱えて歩いていた

最初は真っ直ぐ歩いていたんだけど、途中で直角の側面を登り出してコロコロっと元いた場所に落ちていった

また真っ直ぐ歩き始めて、また側面を登っていたけど今度は諦めて自ら元いた場所に戻っていった

おお、アリにも意思があるのか

虫に感動することなど滅多にないが、どこかの巣に持っていくためにいろんな道を探して諦めようとしないアリに感動してしまった

そんなこんなでずっと下水道の脇にしゃがみ込んでいたら、持っていたカフェオレを白いTシャツに付けていたことに気がついた、あちゃー。

けど、なんかそれも嬉しいかも
小学生の頃に戻ったみたいで

家の中にずっといると本当につまらないし、向き合わないといけないことが頭の中以上に押し寄せてきて罪悪感に苛まれる

どれだけ頑張ったら正解、がないなら私は出来る限り頑張りたくないよ
自分なり精一杯の頑張りには一生届かない気がする、小さなことから頑張れたらいいな　

生きることはがんばること

苦しいから抜け出すための散歩、苦しいはつづく