ゆうぞう

保護者に寄り添う“思春期コンサルタント”「ゆうぞう」です。教員歴37年の元中学校教員。…

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保護者に寄り添う“思春期コンサルタント”「ゆうぞう」です。教員歴37年の元中学校教員。「子育ては自分磨き」をポリシーに、思春期の子どもを持つ、多くの親御さんをサポートして活動中。ブログでは「反抗期を”最短”で終わらせる方法」をお伝えしています。

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暴言を真正面から受け止める「コツ」

子どもの「暴言」を真正面から受け止める「コツ」は、親が精神的に余裕があるときに、心の準備をして行うこと。 反抗期の「暴言」に毎回、まともに取り合うことなど、現実にはできない。 とはいえ、暴言を真正面から受け止めて冷静に問いただすことがあってもいい。 大切なのは「今なら言える」というタイミングを判断すること。親が「カッとなったとき」にやると失敗する。 「ちょっと待って、たいていのことには目をつぶるけど“死ね”だけは止めて」 子どもに近づき、目をしっかりと見て、ゆっくり

    • ビワの実の思い出

      雨の日が続くと、散歩に行けなくてイヤになる。 だけど、梅雨にも楽しみはある。「ビワ」だ。 産毛の生えた橙色の実を手に取る。お尻(?)に親指を当てて、ていねいに皮をむく。さらに鮮やかになった橙色と、ほんのり鼻に届く香りがうれしい。 前歯を当ててビワの実をかじると、自分がウサギになった気がする。 大好きなビワだけど、不満もある。 美味しいけれど、満足感がないのだ。 歯はすぐ種に当たって、食べる部分はほんの少しだ。1つ食べるともっと食べたくなるけど、満足感を得るほど食べさせ

      • 「わかる」とは「感じる」ことだから厄介だ

        『「わかる」とはどういうことか』で、著者・山鳥重(やまどりあつし)さんは言う。 「説明がうまくつながれば“わかった”と、感じられるのです」 山鳥さんは、脳の損傷を原因とする障害治療の専門家。 『「わかる」とはどういうことか』は、哲学者ではなく医師の目線で書かれた本だ。 「わかる」とは、「感じる」ことだから厄介だ。 「どうして、分からないんだ」 「これだけ説明して、分からないほうがどうかしてる」 子どもの頃に、よく「そう言われた」けど…… 感じられないのだから、仕方な

        • 勉強ができる子どもは「不真面目」だ

          勉強ができる子どもは、不真面目だ。「わからないこと」に、真正面からぶつからない。「とりあえず」と、後回しにしてしまう。「わからないこと」があっても、解決しようとせずに「放っておく」のだ。 「株仲間が分からない……」と、顔に皺を寄せて怒っている生徒がいた。 中学校の社会科では、江戸時代の「株仲間」を次のように説明する。 「都市では問屋・仲買などの大商人が、株仲間という同業者組合をつくり、幕府の許可を得て営業を独占して大きな力をもつようになりました」 教科書は「やさしく説

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        暴言を真正面から受け止める「コツ」

          保存療法の「リハビリ」では何するの?【変形性股関節症からの脱出 第5回】

          変形性股関節症の「治療」は、大きく分けると「手術」か「手術以外」の2つ。保存療法とは、「手術以外」の治療だ。 保存療法の中心は、理学療法士のマッサージ(施術)と運動療法(リハビリ指導)。 マッサージ(施術)はともかく、運動療法(リハビリ指導)はネットで検索して自分でもできるのではないか……。 最初、ぼくは「そう思って」いた。探せば、患者向けの親切な資料はある。たとえば…… 日本理学療法士協会『理学療法ハンドブック シリーズ17 変形性股関節症』 「おしりの筋肉を鍛え

          保存療法の「リハビリ」では何するの?【変形性股関節症からの脱出 第5回】

          幸せは「感じる力」から生まれる

          「グルメって“幸せ”じゃないよね!」 その人は、いきなり話題をふってきた。 「私たちが美味しく食べてるものを、美味しいと思えないわけでしょ。 それって、不幸なんじゃないの?」 「反論は許さない」という迫力におされて、ぼくはボウッとしていた。 今だって「幸せ」って、何だろう……と考えると思考停止してしまう。 だけど「幸せ」は、感情からできているのは、間違いないと思う。 感情は、その人がそのときに「感じる」気持ち。 「感じる力」が衰えたら、多くの人が幸せを感じる状態にあ

          幸せは「感じる力」から生まれる

          股関節「保存療法」とは?【変形性股関節症からの脱出 第4回】

          「だから、もっと早く整形にくればよかったのよ」 接骨院に通ってばかりで、整形外科の診断を受けてこなかったぼくに、妻は「そう言った」。 ぼくは、「そうだね」としか言えなかった。 「変形性股関節症」と診断されたのは意外だったし、ショックでもある。 ただ、痛みの原因がハッキリしたことは救いだった。 「とりあえず、保存療法で様子を見てみましょう」 治療には手術しかないと即答した医師の言う「保存療法」とは、手術以外の対症療法のことだ。 要するに、痛みを軽減することが「対症療法

          股関節「保存療法」とは?【変形性股関節症からの脱出 第4回】

          子育ての「勝負どころ」

          テニスの上手い人が、試合で強いとは限らない。試合時間の長さに関係なく、終わってみれば分かる「勝負どころ」のゲームがある。 子育ては勝負事ではないから、勝ち負けはない。だけど「勝負どころ」のような場面は、あると思う。 息子が幼稚園の「年中さん」に上がったとき、ぼくは彼をスイミングスクールに通わせた。親として、子どもに「泳ぎを身につけさせる」のは必要だと思ったからだ。 プールで活発に動いている息子の姿を見て「スクールになじんでいる」感じがした。コーチも、いい人たちだった。

          子育ての「勝負どころ」

          イチローに学ぶ!自分の気持ちの伝え方

          「イチローの言葉」は、人気がある。 自分の気持ちや考えを「ストレート」に伝えるので、相手に新鮮な感情や驚きが届くからだ。 「ぼくにとって、自己肯定感は気持ちの悪い言葉です」 イチローが「自己肯定感」について語っている動画は、検索すればすぐに見つかる……。 “動画”を見れば分かるけど、イチローは相当「気をつかって」話している。「俺の話を聞け」という態度ではない。 インタビューする相手からの反論(疑問)に、露骨に不快感を示す政治家がいる。彼は、相手からの反論(疑問)を想定し

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          反抗期の子どもを「見守る」覚悟

          「見守る」は、「子どもの言動をすべて認める」とは違う。 親として絶対に許したくない言動は「全力で止める」覚悟で接する。 当然、子どもと真正面から向き合うし、衝突は避けられない。 もちろん、いつも「子どもと真正面から向き合う」必要はない。 大切なのは…… 「する子育て」から「しない子育て」への切り替え。 子どもを「見守る」前提には、親の「保護」を最小限にする「しない子育て」がある。 思春期は、これまでの「する子育て」を「しない子育て」に転換する時期だ。 親が「子離れ」を始

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          診断は変形性股関節症!【変形性股関節症からの脱出 第3回】

          「いかにも外科」という感じの医師は、写真を一瞥して即答した。 「変形性股関節症です。治療には手術が必要です」 「手術」の2文字にたじろいでいると、医師は説明を続けた。 「股関節は、骨盤と太ももの骨(大腿骨)をつなぐ関節です。骨の表面には動きを滑らかにする軟骨があります。軟骨はレントゲンに写らないので、正常な関節にはすき間が見えます。ところが軟骨が摩耗すると、骨同士が直接当たって痛みの原因となるんです」 医師はそう言って写真を指さした。 正常な骨盤と大腿骨の間は「す

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          「期待する人」は自分の暴力性に気づいていない

          期待は、期待をする人が「勝手にする」こと。 それなのに、期待どおりにならないと、「当然のように」失望する。 逆ギレして、攻撃的になる人もいる。 相手は、あなたの期待のために生きているわけじゃないのに……。 「期待する人」は、自分の暴力性に気づいていない。 そもそも、相手に「自分が希望する行動」をしてもらいたいならば、まず「自分が行動しなければならない」はずだ。 当たり前だけど…… 相手は「期待する人」の希望が、具体的には分からない。 もちろん「分かった」からといって、「

          「期待する人」は自分の暴力性に気づいていない

          Amazonから「警告」メールが、やってきた!

          AmazonでKDPアカウント登録。そして、表紙と原稿をアップロードすれば「Kindle出版」ができます。出版後に「原稿」を修正して、改訂版を出すのも簡単です。 ところが…… 修正を申請しても、ずっと「審査中」。さらにAmazonから、「警告」メールがやってきました! (1) 変更事項のレビュー中 KDPのサイトに入ってすぐのページでは「変更事項のレビュー中」と表示されます。 「説明」によれば、「変更事項の審査中。通常は72時間以内に審査が完了して出版されます。出版に関し

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          「好きなことをする」以外にもある!「自分の機嫌をとる」方法

          「自分の機嫌の取り方」で検索したら、ちょっとガッカリしてしまった。 ✅映画や本を楽しむ ✅適度な運動をする ✅美味しいスイーツを食べる ✅しっかりと睡眠をとる ✅香りでリラックスする どれも「自分の好きなことをする方法」だ。 大切な「もうひとつの方法」が、どこにもない! 実は…… 自己嫌悪は、発想を変えれば「自分で自分の機嫌をとる方法」に変わる。 失敗したり勇気のない「現実の自分」を、「もうひとりの自分」が“お前はダメな奴だ”と「責める」と、自己嫌悪になってしまう。

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          痛くて歩けない!【変形性股関節症からの脱出 第2回】

          「やっぱり、よくないんじゃないの?」 妻が、口を開いた。ぼくは、気にならないふりをしていたけど、股関節周りの痛みが「しっかりとまとわりつく」ようになっていた。秋風が冷たくなり、ランニングパンツだけではさすがに寒くなってきた頃だった。 ぼくは、ランニングパンツの下にタイツを履いて、とにかくゆっくり走っていた。タイムを縮めようという「気合い」からは遠ざかっていたのだ。 「何か、したんですか?」 膝が痛くなったときに針治療をしてもらった接骨院には、週一で通っていた。足を引き

          痛くて歩けない!【変形性股関節症からの脱出 第2回】

          あさりのパスタとエビフライの「共通点」

          あさりのパスタとエビフライは、「意外な関係」にある。 「共通したところがある」と言ったほうが適切かもしれない。 あなたは、2つの料理の「共通点」にお気づきですか? 正解は、殻としっぽ。 どちらも「食べないけれど、最初から取り外してしまうと寂しくなる」食材を使っていること。 料理として「必要ではないけれど必要なモノ」がある、といってもいいかな。 そんな、ガッカリした顔をしないでくださいね。 「必要ない」と「ムダ」は、違います。 あさりのパスタは好きでよく作るのだけれど、殻

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