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反抗期の子どもを「見守る」覚悟

「見守る」は、「子どもの言動をすべて認める」とは違う。
親として絶対に許したくない言動は「全力で止める」覚悟で接する。
当然、子どもと真正面から向き合うし、衝突は避けられない。

もちろん、いつも「子どもと真正面から向き合う」必要はない。
大切なのは……
「する子育て」から「しない子育て」への切り替え。

子どもを「見守る」前提には、親の「保護」を最小限にする「しない子育て」がある。

思春期は、これまでの「する子育て」を「しない子育て」に転換する時期だ。
親が「子離れ」を始める時期といってもいい。

子どもに「そこまではしない」「これだけはしない」……そうやって、徐々に「親がしないこと」を決めていく。
結果的に親の「保護」を最小限にして、口出しをしない状態になる。

もちろん、子どもには説明をする。
たとえば……「中学生になったら、朝起こすことはしません」「親に言いたいことがあったら話してね」「どんなに腹が立っても“死ね”は禁句」とキチンと話しておくのだ。

思春期か、思春期に入る前に「しない子育て」に転換していれば、反抗期はない。子どもにとって親に反抗する必要がないからだ。

「しない子育て」に切り替えができずに「する子育て」を続けてしまうと、親に暴言を吐く「反抗」をする場合がある。
暴言に毎回つきあっていては身体が持たないから、基本姿勢は「スルー」になる。

しかし親として絶対に許したくない言動は、全力で止める。「スルー」はしない。親に余裕のあるときを選んで「子どもと真正面から向き合う」。

親として絶対に許したくない言動が“死ね”だったら、「これから絶対に“死ね”とは言わないで、いい!」と宣言する。子どもが反論しても、絶対に議論にしない。壁に穴を開けても譲らない。「子どもとの衝突は避けられない」と、覚悟を決めて宣言をする。

子どもを「見守る」とは、親が腹をくくって覚悟を決めた「姿勢」なのだ。

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