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カーボンニュートラルがもたらす変革?の話。

今までカーボンニュートラルに関して、Scope1、2、3とかSBTとかの話を書いてきました。ここでちょっと趣向を変えてみようと思います。

カーボンニュートラルに取り組むのは気候変動問題に対応するためです。
気候変動は人類にとってリスクです。
リスクの元である温室効果ガス。これを削減することに全人類は取り組まねばなりません。

カーボンニュートラルの意義は端的に言えばこういったことです。

気候変動が激しくなって、地球環境ががらりと変わるようなことになれば、既存のビジネスはそのあり方を変えざるをえない。もしくはビジネスのそのものが成り立たないって事も想定できます。

ひょっとすると人間が生きて行くにはかなり過酷な環境になってしまうのかもしれません。そうなるとビジネス以前の話になってしまいます。

大変です。

しかし地球規模の課題に我々中小零細企業、もしくは個人が貢献できるのは微々たるもの

正解を相手にする大企業が象だとしたら、我々なんかミトコンドリア程度のもの。
そんなちっぽけな存在が汗水流して、GHG排出量を削減したところで何の意味があるのでしょうか。
象の呼吸によって出されるCO2とミトコンドリアの呼吸によって出されるCO2。比較になりません。(ミトコンドリアが呼吸するかは知りません)

おそらくこういった意識が根底にあるのでしょう。なんだかんだで他人事です。

「先ずはでかいところからやってくれ。話はその後だ。」

大企業はカーボンニュートラルへの取り組みを半ば強制的に進めなければならない状況にあります。彼らは我々中小企業に先行する形で、既にカーボンニュートラルに取り組んでいます。
サスティナビリティレポートのようなものをだいたいの大企業出していますので、ちょっと検索すれば彼らの取り組み状況、実績を把握することが出来ます。

企業活動はその会社単独で行われているわけではありません。
トヨタ自動車という世界企業を考えてみましょう。あのようなスーパーウルトラビッグ企業は無数の下請け企業や協力会社と関係を持って最終製品を作っています。

巨大なグローバルサプライチェーンですね。

と言うことはトヨタ自動車がカーボンニュートラルを目指すと言えば、サプライチェーンに組み込まれた会社にとってもカーボンニュートラルへの対応はビジネス上避けられない課題となります

この記事にあるようにトヨタ自動車は2021年の段階で関連するサプライヤーにCO2排出量削減を明確に要請しています。

これは好むと好まざるとに関わらず、我々のようなちっぽけな企業もいずれカーボンニュートラルへの対応を求められるようになるということではないでしょうか。

我々のような中小零細企業も、直接的ではないにせよこういったグローバルサプライチェーンの中の一社とかと取引があったりするものです。

会社として付き合いがなくても、そこに勤めている人と付き合いがあったりもします。

となると
「先ずはでかいところからやってくれ。話はその後だ。」
と言ってられないんじゃないでしょうか。

変革期の大多数の反応ってそんなもんです。
変革のうねりは、その時代のただ中にあるととわからないものです。

初期の携帯電話は弁当箱のような大きくて高価なもので、一部の富裕層やビジネスマンにしか使われませんでした。

しかし技術の進歩により携帯電話は小型化し、手頃な価格になりました。
さらに携帯電話にインターネットが組み合わさることで、世界中で使われる一般的なコミュニケーション手段となりました。

携帯電話は情報のアクセスや人々とのつながりの範囲を広げ、ビジネスや社会のあり方を大きく変える役割を果たしました。

また初期のSNSやブログは、主に個人的な日記や趣味の共有の場として利用されていました。

しかしFacebook、Twitter、InstagramなどのSNSプラットフォームが登場し、急速に普及しました。これにより、人々はインターネット上での情報の共有や交流を容易にすることができるようになりました。

SNSは、情報の拡散やコミュニケーションの手段として大きな影響を持ち、政治や社会運動などの分野で世界を変える力を発揮しました。

携帯電話もSNSもテクノロジーです。テクノロジーが社会に変革を与えました。

ではカーボンニュートラルは?

これは概念であり目標です。
この点がテクノロジーと同じように社会に変革をもたらすものとしてちょっとイメージしにくいのかもしれません。

思えば携帯電話やSNSは自然発生的でした。気がついたらそんな製品やサービスが市場にありました。
誰かが「こういう社会にします」と設計した画の中に出てきた製ものというのではなく、そこに携帯電話があるから、そこにSNSがあるからといろんな利用者がいろんな使い方をして、イノベーションが起きて社会的変革をもたらしました。

一方、カーボンニュートラル界隈はそれとは一線を画します。
気候変動問題への対応というという画が先攻しています。その完成に向かって各員一層奮励努力せよです。

「世の中が同じ方向を向いている中で、いろんな事象が出てくる。」

これがカーボンニュートラルの変革の流れだとすれば、

「いろんな事象が出て来た結果、世の中の方向が決められる。」

これがテクノロジーによる変革の流れとも言えます。

流れの向きに違いはあれど大事なのはこれらのシアターにおいて、自分がアクターになれるかどうか

アクターたるにはまず先に手を上げねばなりません。
それも早く手を上げないと良い役はとられてしまう。

だったら早めに手を上げましょう。

折しも6月13日にこんな記事がありました。

変革の波が押し寄せている気がするのは私だけでしょうか。

僅かな一歩ではありますが、カーボンニュートラル社会を見据えたサービスを弊社は提供し始めました。この機会に是非ご利用ください。

せっかくの機会です。オーディエンスで終わらすにはもったいないと思いますよ。

なんだか今回はとりとめのない記事となりました。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。





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