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原価計算5〜Cost Accounting〜

みなさん、こんばんは。Martinです。

本日は、Cost Accountingの計算方法第三弾をやっていきたいと思います。

今回が最後になりますので、是非読んでいって下さい。

尚、前回・前々回の計算方法の知識を使用して行っていきます。

もしまだ読んでいない方がおりましたら、下記にリンクを貼っておきますので読んでみて下さい。

原価計算4:https://note.com/martin18/n/n7b8f82c702bf

原価計算3:https://note.com/martin18/n/n5c6fe13bae4a

それでは、早速はじめてきましょう!

今回の計算方法は、Standard Cost Accountingです。

Standard Cost Accounting(標準原価計算)

Standard Cost Accountingとは、標準原価計算と呼びます。

製品の製造前に標準的な原価を設定し、製造後の原価と比較してその差額を把握することで原価能率を高めていく方法であります。

製造前に、予測の原価を決める。そして、実際に費やした原価と比較することができる。

→これにより、PDCAサイクルを回すことができます。

前回・前々回は、製造後に計算を行っていたため最初から価格が確定した状態で話が進んでおりました。

今回の計算では、少し違った考え方を使用しており製造前の価格を計算します。

それでは、計算方法をみていきましょう。

計算の流れ

大きな流れをステップに分けて解説していきたいと思います。

1)期首時点。標準原価の設定を行う。(Plan)

・大体このくらいで作れるはずという計画。→直接材料費

2)期末時点。実際原価の集計を行う。(Do)

・製造後に結果を算出をする。

3)差額を把握する。(Check)

・PlanよりDoが大きければ、良くない。DoよりPlanが大きければ、良い。

〜計算方法〜

直接材料費

価格差異=(SPーAP)*AQ

数量差異=SP*(SQーAQ)

・SP: Standard Price(標準化価格)

・AP: Actual Price(実際価格)

・SP: Standard Quantity(標準消費量)

・AQ: Actual Quantity(実際消費量)

直接労務費

賃率差異=(SLR ーALR)*AH

時間差異=SLR*(SHーAH)

・SLR: Standard Labor Rate(標準賃率)

・ALR:Actual Labor Rate(実際賃料)

・SH: Standard Hour(標準時間)

・AH: Actual Hour(実際時間)


4)原因を把握する。改善活動を行う。(Action)

・結果(価格の問題か消費量の問題)から分析・改善を行う。

今回の計算方法の大きなポイントは、分析ができるということだと思います。出来上げる前の状態から出来上げるまでをしっかり比べれることが出来ます。

まとめ

価格の変動には、経済の動きや政治の動き等巨大なものの動きに影響される場合があります。

しかし、ここから分析をしていく場合は、経済的な要素ではなく、解決可能なたくさんの改善点を読み取ることができます。

そして、そこから改善をしていくことは各業務を少しずつ良くする効果があります。積み重ねることで大きな成長率へと繋がるかもしれません。

そんな一見小さいようなことですが、Standard Cost Accountingはいずれ大きな成果にも繋ぐことができる一面もあります。

しっかりマスターしておくようにしましょう。

以上が、Standard Cost Accountingとなります。

それでは。


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