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映画ターミナルのような話

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格安に目が眩み、ハードな乗り継ぎの果てに起きた機内パスポート盗難事件。 何故かいつも珍道中なmarrypossaの旅日記 #大連 #タイ #北京 #旅行
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映画ターミナルのような話⑤

映画ターミナルのような話⑤

いざ、帰れないと理解すると、肝が据わるらしい。

動じない。

「だってバッグないんだもん。やれることするしかないし」

くらいの気構えになってしまう。

そしたら急にお腹がすいてきた。
気が付けばもう、夕方だった。

その間、ルーさんは片時も私のそばを離れず、
自分を証明するツールが何もなく一銭もない私の面倒をみてくれた。

スタッフ食堂に連れて行ってくれて、見た事ない不思議な食べ物に興味を注げ

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映画ターミナルのような話⑥

映画ターミナルのような話⑥

終焉
超、奇跡的に盗難品が見つかり、大連空港内の事務所に戻る。

心配してくれたスタッフのみんながよかったね!
と笑って肩を叩かれ、とても嬉しかった。

みんな本当に優しかった。

さて。

どうやって福岡帰れば?

心配して尋ねるとルーさんが「明日の飛行機にチェンジしてますので、それで帰れます」と。

あ・・・ありがたやー!

あんた、なんて出来た人なんや。

「謝謝、謝謝、謝謝、大謝謝。」

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映画ターミナルのような話④

映画ターミナルのような話④

状況整理私は北京で中国のイミグレーションを通過してる。
よって、その入国スタンプを確認しないと、出国できないのだと言う事らしい。

なるほど・・。
明日にでもなんとかなる!って思っていた。

これはやばい。すこぶるやばい。
(やっと焦る)

そこでルーさんが、日本領事館に電話をかけてくれ、領事館の人に事情を説明した。

その人曰く、まず、パスポートを紛失した手続きについて日本側の手続きは即日OK。

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映画ターミナルのような話③

映画ターミナルのような話③

史上最悪の旅の幕開け飛行機が完全に停止した。
通路は既にぎゅうぎゅうの人。

自分の前の人の後頭部の匂いでも嗅いでいるのかと疑うほどだ。

入り込む隙間はなさそうだし、少し 流れるまで待つか・・・。

ドアが開いてほんの数分、先頭の人から1ミリも離れまいとする人々。

ダダダ!!っと全力で皆、降りていく。

残り数人になった機内で、やっと足元に置いた自分の荷物をとろうと手を伸ばすと

あれ ??・

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映画ターミナルのような話②

映画ターミナルのような話②

地下から飛行機までマイクロバスで移動。
みんなで遠足に行くかの様子。

ほとんどの人が 寒そうに丸くなってる中、私だけ汗だくで腕まくり。

ゼェゼェ しながらも、平静を装う。

心はいつでも 颯爽とした女バックパッカーなのだ。

( … とにかく間に合った。よかった…。)

そう安堵したら、急に周りの音が耳に入り始めた。

隣にロシア系の男性が3人いた。
その3人は手ぶり身振り、互いに何かについて

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映画ターミナルのような話①

映画ターミナルのような話①

20〇〇/11/24 深夜。
滞在していたアソークから空港へ向かう。
空港ではいつものように 時間をつぶして搭乗するだけ。

「私も旅慣れたものだわ。フッ…」

自惚れながら気だるく搭乗手続きを済ませると、あとは居心地の良さそうなベンチを探す。

バンコクから北京へ

バンコク~北京~大連~福岡

格安航空券らしい、慌ただしそうなチケットだった。

とにかく酷く疲れていた。
昨日、大失恋をしたばか

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