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ジストニア・ジスキネジア

向精神薬を服薬していて、
錐体外路症状の副作用や
(もはや作用という方が正しいと思いますが)
ジストニア・ジスキネジア
出たことがない人は、

このような言葉すら知らないと思います。

そして仮に知っていても、

向精神薬の副作用で、
そんな重篤な副作用が出るのは、
昔の話であり、
現代の向精神薬はもっと安全だと、
思ってると思います。

現代の向精神薬は
進化して安全で副作用も少ない。


精神科医が言うポピュラーな
言葉であり、
ネットやその辺の本屋で買った
「うつ病」や
「パニック障害」
「双極性障害」

諸々の本などにも書かれてます。

今の
向精神薬は
医師の処方通り飲んでいれば安全です。

というウケウリ

この受け売りを素直に信じてる
日本国民がどれだけ多いのか。


自分含め、

自分が口に入れ飲む薬なのに、
調べたり疑うことも知らない、
平和ボケした国民
だと思います。

私はいつだか思い出せませんが、
昔に
テレビのドキュメンタリー番組で、

アメリカの昔の精神病院の映像を見たことがあります。

白黒の動画映像でした。

変に姿勢が曲がり、
奇妙な動きをする患者たち。
口も変な風にガチガチ動いて、
ヨダレを流してる患者達。


その時は
精神病って本当に怖い病気だな、、
としか思いませんでした。

でも
今ならわかります。

その当時の精神科にかかってた患者さん達は、

出始めの抗精神薬、
メジャートランキライザーの投与で
あのような症状になっていたことを。


抗精神薬も改良されて、
現代の新しいタイプの抗精神薬は
その手の副作用を抑えてると
言われてます。

でも
ジストニア・ジスキネジアの
副作用が出て苦しんでる人達は、
実は 
思いの外、
とても多いのです。

誰か医師が書いてましたが、

確かにジストニア・ジスキネジアが出現する率は減ってるけど、
そもそも
精神科に通院してそれらの薬を処方されてる
人数が過去より途方もなく多い。


その人数が昔より断然多く、
分母人数が大きい。


なので、
出現率が例え減っていても、
その被害に遭われてる人数は、
むしろ過去より多い。



述べられてました。

私は
zoomオンラインで 
ジストニア・ジスキネジアに苦しむ会の人達と
画面越しですが、
会ったことがあります。

酷い人は、
身体を真っ直ぐに保つことができません。
首も傾いていたりして、
補助具をつけてる人もいました。


あまりの壮絶さに
自分如きの症状では、
「苦しんだ・苦しんでる」
などと言ってはいけないと
思いました。

私はジストニアは
軽くですが出ました。
(重篤な人と比較したら、軽い症状です。
でも人間は自分に出た症状が全てです。
本人は自分の症状が酷い!と思ってしまう
生き物だと思います)

私はダンスをしてたこともあり、
よく姿勢が綺麗と褒められてました。

その私の背中が猫背のように曲がってきてることに気づいたのは、
一昨年か昨年くらいのことでした。

そして
やはり同時期に、
自分の顔の表情が固まって動かないことにも
気付きました。

笑っても、
顔の筋肉がこわばって動かないので、
無表情なのです。

どの写真を見ても、
無表情で能面のような自分がいました。

正直
この時は
「○にたい」と思いました。

医学的には
「仮面様表情」と言うらしいです。

精神科に通院してる人なら、
待合室で、
無表情な死んだ様な表情をしてる
患者を見たことがあるかもしれません。

この
「仮面様表情」は
断薬後もしつこく残りました。

2020年の夏頃からです、
私に表情が戻ってきたのは。。。

春頃の写真はまだ
無表情の異様な感じの女でした。

「遅発性ジスキネジア」
マシにはなってきてるものの、
まだ残ってます。

いまでも軽く、
口はモゴモゴ勝手に動いてます。

ジストニア・ジスキネジアは
難治性と言われてます。

もしかしたら、
私の口モゴモゴは一生治らないかもしれません。

私は
向精神薬にこのような
重篤な副作用があることを知ってます。

もっと重篤な副作用としては、
「抗うつ剤」の
アクチベーションによる自殺。


そして
内臓に影響を与えるので、
向精神薬により突然死したり、
若くして亡くなる患者が
実は多くいる
ことも知ってます。

私はその様な事実を知ってるので、

安易に

「向精神薬を飲んで生きてくことも、
 悪くはない、
 それはそれでいいんだよ。
 向精神薬に助けてもらって
 しばらく鎮静されていたら
 いいじゃないですか」

という
メッセージを送ることはできません。

もちろん
現在服薬中で特に大きな副作用がなく、
生活に支障がない人には、

「薬が功をなしてるので、
 良かったですね」

と思います。

何もそのような人に
「薬をやめた方がいい!」

なんて
わざわざ言いません。

でも
まだ精神科の扉を叩いてない人、
向精神薬を飲んでない人には、

「安易に飲まない方がいいと思う」

伝えると思います。

抗精神薬
メジャートランキライザーなんて、
「統合失調症」のお薬でしょ。

自分には関係ない。

思う人も多いかもしれません。

そんなことありませんよ。

ベンゾジアゼピンが叩かれてる今、

逆に抗精神薬は簡単に処方されてます。

うつ病の人にも不眠症の人にも。

私もそうでしたが、
きっと自分が飲んでる薬が、

「統合失調症のお薬」ということも、
「メジャートランキライザー」という
言葉すら知らない人が大半なのでは
ないかと思います。


少なくとも私は、

向精神薬
抗精神薬
マイナートランキライザー
メジャートランキライザー
ベンゾジアゼピン
気分安定薬
ムードスタビライザー
抗てんかん薬


これらの単語は全く知らない
平和な人生を送ってました。

たかだか「不眠」で、
統合失調症のお薬、
メジャートランキライザーを
処方されてると気づいてる人は
どのくらいいるのでしょうね。

主治医から
「眠れるお薬出しますね」


言われて
素直に飲んでる人も多いような気がします。

「抗うつ剤」の副作用で、
自殺までいかなくとも、
衝動性が増したり感情的になり
自分をコントロールできなくなってる人は、
実は多いです。


抗精神薬で、
太るくらいならまだしも、

ジストニア・ジスキネジアになる人も
思いのほか多いです。

そんな怖い薬💊

私は安易に他人に

「飲んでも大丈夫」

なんて
言えません。

大切で親しい人なら、
その人がどうしても向精神薬を必要とするくらい「狂気の世界」に行ってない限り、
反対しますね。
断固反対します。

正直
他人はどうしょうもないので、
関係ないです。

そして
精神科医はそう思ってると思います。

「どうしようもないし、関係ない」って。

他人ですから。


辛かったですね
お薬を飲んだら治ります。
あなたは悪くない、
脳の病気です。
お薬飲んで治しましょう



言う医師。

周りにいる家族や
SNS上の知人も

お薬飲んだら治るよ。
落ち着いたら減薬すればいいよ。
お薬を飲むことは悪いことじゃないよ。

と、
そんな
一見優しく感じる言葉を発してくれます。

でも本当に
あなたのことを考えてくれる
優しい人なのか、
よくよく考えてみた方がいいと思います。

誰も責任なんて取ってくれません。

自分が口にした薬の責任は、
全部自分の心身にふりかかってきます。


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