Q&A:食欲に疑問感
今回は頂いた質問に答えるnoteです。考え方の選択肢の一つとして参考に読んで下さればと思います。
回復の手順
回復の過程はそれぞれなので、決まった手順はありません。ですが多くの摂食障害さんは「変化への抵抗(心の問題)」があって、中々食事の手筈が進まないのです。
私が感じたのは、質問者様は心の不安より「回復への志」が強く今できる事をしっかり考えられているのだという事。(憶測なので間違えていたらごめんなさい)
ちゃんと自分の気持ちや行動に「疑問」を抱けるのは、本当に素晴らしい事だなって思います。
なので、心の問題を置いて回復に必要な「食事と体重増加」の面で効果的な方法として私が実践していた回復の手順をシェアします。
食事に慣れていない体は、便秘や満腹感があって苦しかったり。お腹が空いていない感覚もあると思いますが、体は飢餓状態にあって栄養が必要な体なのです。
朝昼夜の3食も間食も、栄養バランスや体に良い悪いを気にするよりもまずは蓄える。まずは好きなものを選んで、食べて、美味しいと感じる練習が回復期です。
慣れる為にも、自分のペースに合わせるよりプロトコルがあった方が心が楽な場合がありますよね。
私が回復期の初めに、ある程度食事に慣れていった段階で意識していた食事のリズムです。
ここから、リズム関係なしに食欲も湧いて空腹感が強く感じる時間が増えました。これが「回復過食期」で、この時間は3食3間のリズムは取っ払って何も決まり事なく食べたいように、食べていました。
朝、朝、朝ごはん+おやつ、おやつ|昼ご飯+おやつ、おやつ、おやつ…のように増えていったような感じです。
質問者様のように、今まだ「食べる」という行為に心や体が慣れていないのかもしれませんが「食べなくていい体」はありません。参考になればと思います。
食べる事に慣れたら?
こうして、食べる事に慣れていった先に「不安」は消えてくれるのか?質問のアンサーを端的に答えるのはとても難しいです。
なぜなら、食べ進める=体の回復(変化)なので、心の問題に行動を妨げられてしまう場合があるからです。
摂食障害は「心の病気」なので、心の問題によって体も変わっていく病気です。
体の変化を心が拒んでしまったりします。その都度、回復の志や目標の為にもしっかり食べ進める必要があります。苦しいかもしれませんが回復で通る道で、こうして心も体も回復に進んでいくのです。
突然「パッ」と不安から消えてくれるのではなくて。不安を手放してあげられるように、食べたり考えたりして不安の必要がなくなってくれるのだと思います。
なので「ちゃんと食べて、不安となる心の問題と向き合う事」が食事や行動の幅を広げてくれます。
質問者様の仰る通り、慣れていけば〜とも言えますし、慣れる為にも考えて行動する、というのもニュアンス的に近い表現かなと思います。
最後に
ここから大変な事もあると思いますが、食に対して複雑に考えなくても体は飢餓状態で、回復に必要なエネルギーがまだまだある。と、単純です。変化に心が苦しみを感じるのは、症状であり心の問題なので、その都度考えてできる事を積み重ねていけば、いつか絶対に心が楽になってくれると思います。応援しています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?