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シャンパンを煽られてふとジャニオタ時代のJr.大賞を思い出した話|ホスト通いコラム

シャンパン入れてほしいと初めてサブ担に煽られた。(彼にしてみればただのお願いにしか思っていないだろう)

※サブ担とは担当ホストとは別のお店の掛け持ち先の指名ホストで、私の場合もともと担当だったホストにあたる

※ちなみに私が顔の良すぎる担当に乗り換えていることは知らない

サブ担のところに通う頻度が激減したことで、成績が下がったのかもしれない。

それに私が今の担当と出会う少し前に、女の子が切れたらしいのはなんとなく知っていた。

今月ほとんどサブ担には会いに行かなかったので、指名本数も売り上げも減ってるのかもしれない。

普段からランキングに乗らないモブホストとはいえ、少しでも成績を残さなければ彼も収入がしょっぱくなるのだろう。

サブ担との付き合いは約半年だが、サブ担は私が昼職のみで夜職には向いてないことも、煽られたら彼と距離を取ることも理解していると思っていた。

でもよほど必死なのだろう。

だから私に電話をしてきたのは容易に想像できた。

電話をしながら、冷静になっていた私はふとJr.大賞を思い出した。

Jr.大賞とはアイドル誌MYOJOのジャニーズJr.内のランキングのことをいう。

オタクたちは自担(=推し)をより良い順位が取れるように、投票できる雑誌を買い込み何度も投票する。

自担がランキング上位に入れば、彼に箔がつく。

だからオタクたちは必死にMYOJOを買い込む。

(しかも総合1位になればそのグループはデビューできるというジンクスもある)

ホストも同様にランキングがあって、ランキングに入れば箔がつく。

SNSでの露出が増え、さらに売れていく。役職がつき、肩書きがつき、また箔がついていく。収入も増えていくのは言うまでもない。

私たちホストクラブに通う女の子の多くは、ホストのランキングを少しでも上げるために高額のお酒をおろす。

時には何十万、何百万のお会計になることもある。

Jr.大賞とは比べものにならない額だが、構造は似ているよね、と多少上の空で話を聞きつつ「今家でも仕事をしているから行けない」と嘘をつき、サブ担の電話を切った。

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