歌舞伎に通う繊維のまろち

アラサーで歌舞伎の沼にハマった奴の徒然草

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担当は恋人でも友だちでも推しでもない|ホスト通いコラム

担当の存在を、一言で表現するのは難しい。 なぜなら担当は担当であり、恋人でも友だちでもない。 かといって推しでもない。 以前は私も担当ホストは会いに行ける推しであって、地下アイドルのような存在だと思っていた。 しかしいざ自分に担当ができると、それは間違った解釈だと実感する。 私自身も彼のファンではない。 実際ホストに通う女の子の中には、別で推し活をしている人もいる。 でも我々は担当ホストを「推し」や「彼氏」のように表現して説明することはできない。 だって担当は

    • ホストの初回は気軽だけど沼は深い | ホスト通いコラム

      先々月の話だが、担当の元に通って1年が経った。 私たちは担当のお店が休みの日に待ち合わせて記念日デートのようなものをした。 いわゆる店外というホストの営業活動の一環だ。 正直担当との関係が1年も続くと思ってもみなかった。 なぜなら私は元々ホスクラ通いをしていて、いわゆる乗り換えをしたからだ。 元担との関係は3ヶ月ほど。 だから担当も3ヶ月くらいでまた飽きると思っていたし、その時はホスクラ通いを卒業するか、また乗り換えをするかどちらかだと思っていた。 元担に疑問を

      • モブホストの元担がホストやめたってよ|ホスト通いコラム

        元担(もう指名しなくなったホスト)がホストを辞めていた。 正確に言えばホストという職業を捨てたかどうかは分からない。 元担に連絡しようという意図はなかったがLINEで「あの会話なんだっけ」と思ってKW検索したところ、「メンバーがいません」と表示されていたものがあった。 「メンバーがいません」の相手は、間違いなく私がホストにハマったきっかけの元担だった。 元担との出会いは、なんとなく誘われていった初回。 その当時ホスト業界も、暗黙のルールもマナーも何も知らず、3,00

        • 一度味わったホストの刺激からは簡単に抜け出せない|ホスト通いコラム

          ある日突然、もうホスト通いはもう良いかなと思った。 仕事の忙しさが落ち着いたからだ。 私にとってホストはプレッシャーからの逃げ場であり、担当もそれを理解して精神的な支えになってくれていた。都合の良い言葉と高揚感に塗れた時間をくれた。 私はそうした彼の言動に価値を感じていた。 とはいえ、仕事が落ち着いて忙しくなくなった私には心の余裕がある。 あれ、担当がいなくても大丈夫じゃないか。 そう思って友だちとの遊ぶ予定を入れてホストに行かない選択をした。 おそらくここまで

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        担当は恋人でも友だちでも推しでもない|ホスト通いコラム

          恋愛感情とは違う「好き」「好かれたい」という感情|ホスト通いコラム

          担当ホストの彼女になりたい―そう思いを馳せてホストクラブに通う女の子もいる。 世間でいえば「ガチ恋」に近いと思う。 昨日こんなポストがバズった。 私は担当に対して恋愛感情はない。とはいえ「好き」という感情はある。 しかし推しというにはちょっと違う気がする。なぜなら距離が近いし、私生活に入ってくるからだ。 担当と付き合いたいだとか結婚したいだとか、そんなのとは全く違う、恋愛感情とは違った「好き」を抱えているからこそ、担当にも良く思われたい。 客以上でも客以下でもない

          恋愛感情とは違う「好き」「好かれたい」という感情|ホスト通いコラム

          お金で自分の扱われ方を買うのが歌舞伎町だ|ホスト通いコラム

          「ホストってバカ高いんじゃないの?」と言われるが、実はそうでもない。 ホストクラブの多くでは「クイック」というシステムを導入している。 クイックというのはだいたい10,000円~/60分~90分。 クイックを利用できる時間はきまっているうえ短時間ではあるものの、かなり安価でホストクラブを楽しめる。 私たち姫側はメリットに思えるかもしれないが、大好きな担当のことを想うと心が痛い。 なぜなら組数(指名数)には貢献できても売上には貢献できないからだ。 この売上というのは

          お金で自分の扱われ方を買うのが歌舞伎町だ|ホスト通いコラム

          お金が正義だけどいかように使うかが問われる歌舞伎町|ホスト通いコラム

          今の担当のホストクラブに通い出して半年以上が経った。 歌舞伎町に通い出してからはもう1年になる。 歌舞伎町はこの不景気に信じられないほどの額で経済が回っている。 歌舞伎町はお金が正義の街だ。 そんな街で私は細々と担当ホストの元へ通っている。 私は私なりの身の丈に合った通い方かつ残業代でシャンパンを卸し、ボーナスで高額ボトルを卸す、としている。 これに関しては担当ともすり合わせ済みだ。 それに私の担当は繊維?細客?の私に見合った対応(むしろ十分すぎる)対応をしてく

          お金が正義だけどいかように使うかが問われる歌舞伎町|ホスト通いコラム

          担当との記念日を誰にも自慢できない|ホスト通いコラム

          先日、半年記念日を迎えた。 半年記念日を迎えたのは彼氏ではない。 担当ホストだ。 周囲に自慢できない記念日。 ホストに通う女の子にしかわかってもらえない記念日。 私にとっては嬉しいはずなのに寂しさも入り混じる、不思議な感覚だ。 そもそも記念日をホストと語って良いのか、担当と祝ったのに未だ迷っている。 なぜなら私は担当に対して好きという感情はあるが、彼氏であってほしいとか、推しだとかいう感情はないからだ。 彼氏と半年ごとなんて記念日を祝わなかったし、ジャニオタを

          担当との記念日を誰にも自慢できない|ホスト通いコラム

          担当との距離感がどんどんバグる

          会社の同僚との距離感、恋人や家族との距離感、友達との距離感 私たちは実生活でさまざまな距離感を空気を読んで保っているが、その距離感をぶち壊してくるのがホストだ。 あえて「ぶち壊す」という言葉を選んだが、恋人でもないのに、その距離感を嫌味なく崩してくる。 特に色営という色恋営業をされる姫(女性客)は、そうかもしれない。 いつのまにか生活の一部にいて、何かあると担当に会いたくなって、仕事を頑張る理由になっている。 いつのまにか担当という沼にハマって、もう抜け出すのが難し

          担当との距離感がどんどんバグる

          担当にとっては営業でも私にとっては特別だ|ホスト通いコラム

          時々私の担当ホストは何営だろうと思う時がある。 ホストにはさまざまな営業方法がある。 姫(女性客)と恋人のような疑似恋愛を楽しませる色営(いろえい、色恋営業の略) 飲み友だちのような接客をする友営(ともえい、友だち営業の略) 病んで同情させてお金を使わせる病み営(やみえい) 本当の彼女になったと思わせる本営(ほんえい、本カノ営業の略) 私の場合、表面上は色営だ。 私に都合の良い言葉を並べて担当に沼らせる。 実際のところ私は担当に心酔している。 間違いなく依存

          担当にとっては営業でも私にとっては特別だ|ホスト通いコラム

          お金で買ったあの時間が脳裏から離れない|ホスト通いコラム

          ホストにハマって改めて観た明日カノ第9話に私は心がキュッと締め付けられたことは、前々回の記事で触れたと思う。 なぜ私がそんな思いを抱いたかというと、わたしは萌と同じ経験をしているからだ。 ▼明日カノ9話がこころに刺さった話 私は2022年冬のボーナスを使って、初めて元担当(現在は元担当、別の担当がいる)のためにちょっと高めのシャンパンを入れた。 シャンパンを入れると、シャンコという時間が始まる。 担当と私を、他のホストも盛り上げる時間だ。 コンビニでもスーパーでも

          お金で買ったあの時間が脳裏から離れない|ホスト通いコラム

          担当の特別ではないという現実に向き合う|ホスト通いコラム

          遅ればせながら『ホスト相続しちゃいました』を観た。 姫(お客さん)側ではなくホスト側、経営者側が主役なので興味しかなかった。 現在放送されている2話まで観たのだが、1つかなり刺さったセリフがあった。 「姫は1人じゃないんで」 裁判のシーン、姫に刺されたホスト如月武蔵が放ったセリフだ。 私たちは担当ホストにとっては、1人の客にすぎないことを突きつけられた。 もちろん客の中でもエースと呼ばれる、最もホストの売上を支える特別な姫もいるが、たいていは"客の1人"でしかない

          担当の特別ではないという現実に向き合う|ホスト通いコラム

          ドラマ明日カノ9話で心が痛くなった話|ホスト通いコラム

          現在TVerでドラマ『明日、私は誰かのカノジョ』が期間限定配信されている。(Disney+だといつでも見られる) このドラマが放映されていた時、私はまだホストに出会っていなかった。 こんな世界があるんだ、と女の子の心情がひしひしと伝わってきてグッとくるものがあった。 改めてホストに通っている立場としてホスト編を見てみた。 ホスト編は第7話から始まる。 このホスト編では萌という普通の女の子がみるみる楓というホストにのめり込んでいく様子が描かれる。 8話・9話が心が痛

          ドラマ明日カノ9話で心が痛くなった話|ホスト通いコラム

          休みという貴重な時間も無駄にしないホストに沼る|ホスト通いコラム

          ホストは休みの貴重な時間も女の子たちへのケアを怠らない。 客である女の子側も休みだと知っていて、それなのに構ってくれることで担当ホストへとさらに気持ちが向かう。 ズブズブの関係、と表現するのは下品だが、そう言わざるを得ないくらい担当ホストに沼っていく女の子は多いだろう。 もちろん私もそのうちの1人だ。 先日初めて顔の良すぎる担当ホストと店外をした。 店外というのはお店の外で会うこと。 しかもお店がお休みの日だ。 平日のため私たちは歌舞伎町がある新宿以外の場所で初

          休みという貴重な時間も無駄にしないホストに沼る|ホスト通いコラム

          ホストクラブの概念にハマるのかホスト自身にハマるのか|ホスト通いコラム

          ホストにハマる女の子はホス狂いと呼ばれている。 ただ実態はホス狂いだけではまとめられない。 ホス狂いもホストクラブが好きなホス狂いと、担当ホストが好きでたまらない担当狂いに分けられる。 ちなみに昨年話題になってドラマ化もされた『明日、私は誰かのカノジョ』(通称:明日カノ)にもホス狂い(ゆあてゃ)と担当狂い(萌)が登場する。 私はというと、以前はホス狂いに分類されていたものの今は担当狂いだと自負している。 今のホスクラに通う前のお店でも私が指名する担当ホストはいた。

          ホストクラブの概念にハマるのかホスト自身にハマるのか|ホスト通いコラム

          担当ホストに抱く感情は恋愛と似ていて全く違う|ホスト通いコラム

          私は担当ホストと手を繋ぐのが好きだ。 帰る時にお店の外まで送ってもらう時もそうだが、お店の中で隣で一緒にお酒を飲んで話している時も担当と手を繋いでいる。 先日一緒にご飯を食べに行った時も夜道では手を繋いでいた。 私たちは側からみたら付き合っているように見えるかもしれない。 しかし歌舞伎町という街では、ホストクラブという界隈では手を繋ぐなんて日常茶飯事である。 手を繋ぐことは、私が特別だからではない。 手を繋ぐだけではない。 キスをすることも、夜をともにすることも

          担当ホストに抱く感情は恋愛と似ていて全く違う|ホスト通いコラム