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R18じゃなくて6R。STP分析のため必要な指標をお伝え

マーケティング調査を行うために、
○○の分析をするのに△△が必要などということが多くて
混乱してきてしまう方も多いと思うが、

それぞれ勉強している間に点と点が線になっていくので
めげずに勉強してほしい。

ただ、私としてはライバルは少ない方がいいので
どちらかというと多くの方に脱落してもらえると助かる(笑)

さて、今回は前回お伝えした
STP分析の際に必要な指標、6Rについてお伝えしていきたいと思う。

6Rとは

STP分析を行う際に利用する
下記6つの指標のことだ。

Realistic scale(有効な規模)
Rank(優先順位)
Rate of growth(成長率)
Rival(競合)
Reach(到達可能性)
Response(測定可能性)

これらの指標を複合的に見て判断しましょう。
というものだ。

それでは下記にそれぞれ解説をしていく。

Realistic scale(有効な規模)

こちらは市場規模についての指標となる。

自社がこれから狙おうとしている
マーケットが大きいか小さいか調査しておく必要がある。

市場を見て、新規参入したところで
十分な売上が見込める規模なのかどうか判断しなければならない。

例えば市場規模が1000万円の市場だったとすると、
仮に1社で市場を独占できたとしても
売上1000万円しか狙えない。

そうするとそもそもお金や時間、労力を投資して
そこに向けて新規事業を立ち上げる意味はあるのか?

ということになってしまう。

ただ、市場が大きければいいかというとそういうことでもなく、
市場が大きければそれだけ競合が多かったり、
すでに大企業数社が市場を占領していて
参入しづらかったりするので、
その辺りも確認して判断しなければならない。

Rank(優先順位)

顧客にとっての優先度を判断する指標となる。

ターゲットの関心度が高いものほど、
顧客に選ばれやすくなるものだ。

例えば転職についてのサービス提供を考えているのであれば、
転職理由のランキングだったり
転職先として人気の業界ランキングだったりというのが
指標となってくる。

そして、ランキングの高いものを
自社サービスに取り入れられればこのRankが高くなることになる。

ただ、全く新しいニーズを狙ったサービスである場合は
メディアなどを使って広く顧客に認識させなければ
顧客からの選択は得られれないため
工夫が必要となる。

Rate of growth(成長率)

先ほどRealistic scaleにて市場規模を調査したが、
ここでは市場の成長率を示す。

後で解説するRival(競合)と共に比較することで、
マーケット全体での適性を見ることができる。

現時点では市場が小さくても、
今後の成長率が高い分野では参入チャンスとなるかもしれない。

ただ、先ほど市場が大きなところでは競合が多いとお伝えしたが、
成長率の見込める市場ものんびりしていると
あっという間に競合が多くなってしまうため
注意しなければならない。

QRコード決済がいい例だ。

市場成長率が高く、
数年前こぞって多くの企業が新規参入したが、
今ではPayPay、LINE Pay、楽天ペイなどに集約されてきている。

しかも参入している全社、
市場シェアを取るために現在巨額の赤字を垂れ流している状況だ。

大企業であればこの状況に耐えられるかもしれないが、
中小企業では耐えきれなくなるところが
多く出てきてしまう。

このような状況は企業として絶対に避けたいところだ。

Rival(競合)

競合がどれくらいいるか、何をやっているのか、
どんな機能性能を持っているのかという調査を行う。

競合を調べることで、
自社のポジショニングを検討することができる。

あまり競合過多になると、
価格競争が勃発しかねないため、
バランスを見ていく必要があるし、

仮にすでに参入してしまってそのような状況になってしまった場合は
差別化を図り、それでもダメな場合は撤退を視野に入れる必要がある。

Reach(到達可能性)

ターゲットへのアプローチができるかどうかを判断する材料となる。

例えば文房具店を建てるとした時に、
なんとなく家賃が安いからといって住宅街に建てるよりも、
オフィス街や学校の側に建てた方が到達可能性は上がってくる。

そういった地理的状況などが指標となる。

Response(測定可能性)

アプローチの効果を測定できるかを判断する指標となる。

企業がいくら認知度を上げるための施策を打っても、
その施策にどの程度効果があったか測定できなければ、
PDCAを回すことができない。

計測ができないことはおそらく実際にほとんどないケースだろうが、
そんなことがあれば予算、労力共に無駄に使うことになるため
ビジネスとしては非常に危うい。

だからそういう場合は参入しないか撤退かという話ができる。

ここまで6つのRについて解説してきたが、
この6Rだが、1つだけ指標を見て判断するのではなく、
6つ全てを統合して見て判断する必要がある。


以上最後までお読み頂きありがとうございます。

何か不明な点、意見があれば下記までご連絡頂けたらと思う。

また、参考になったと感じたら「オススメ」してもらえると嬉しい。

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