コーポレートガバナンス-62

さぁ、始まるザマスよ! ガバナンス! フンガー!【コーポレート・ガバナンス】

今回のタイトルを見て、想起されたのが怪物くんのOPか、らき☆すたのOPかで世代がわかります。両方な人はぜひお友達になりましょう。

名曲「もってけ!セーラーふく」

今回の「Tribal Professional Academy(TPA)」のテーマは「コーポレートガバナンス」についてのお勉強となります。

課題図書はこちら

コーポレート・ガバナンスの教科書

内容が内容だけにかなり構えて読み始めたのですが、おそらくこの手の本の中でも抜群に読みやすい本です。
目次を見るとわかるのですが、全体構成からしてすごくいいです。説明がわかりやすく丁寧で、表現もなるべく専門用語を噛み砕いて、かといって図式ばっかりにしてるわけでもないので、本当に理解しやすい本です。
この本を選んでくれるところがさすがです。


●コーポレート・ガバナンスとは

意味は「統治」「支配」等を表し、日本国内では企業統治と言った意味合いで使われる

本著の説明にある「企業の舵取りを関係者間でいろいろと考えていこうよ」が非常にしっくりきました。上の誰かが決めて下ろすんじゃないってことですね。

で、その関係者というのが

ステークホルダーは企業を中心に、経営活動を行う上で必要な人全てが関わってますね。
従業員もその一員というのが重要ですね。
この視点であんまり考えたことなかった…


●ガバナンスがガバガバなんす

ネットで検索するとこういうダジャレが結構出てきますが、この本を読むとシャレではなく、本当にガバガバで「大丈夫か日本の企業」って思います…

日本でコーポレートガバナンスというものが台頭して来たのはリーマンショック後で、1990年代後半以降に大きく変革していきます。
めっちゃ最近やん・・・

昔勤めてた会社でも、大手の上場企業もありましたが、いわゆる「オーナー会社」ばっかでした。私物化されまくってました。なんやねんファウンダーって。
コンプライアンスとか内部統制とかすごい言われだしたのって確かに最近なんです。そこまではかなりガバガバだったんですね。

企業って本来は私的なものではなく、ドラッカー先生の「マネジメント」にあるような、公的に社会への貢献を目指すことが目的なハズです。

でも日本の企業の多くはそういう意識が薄く、いかに経営者の私的なものだったということも語られています。そういう社会だったから仕方ないんでしょうけど、こういう状況を俯瞰でみると、あの頃は良かった的に語ってるおじさん達を見るとイラッときますね。おっと口がすべった。

そういう木を見て森を見ずの「ムラ(村)化」を防ぐために、外の空気に晒そうというのがコーポレートガバナンスの本質なのかなと思いました。
自分に置き換えてもそうですが、客観的な指摘がなければ、間違いを正すことはできませんよね…(´・ω・`)

コーポレートガバナンスによって経営が健全になることは、社会における信用度も上がり、企業で働く自分にも大きな要素なので、ちゃんと勉強せんとアカンと思いました。

●いろんな意味が理解できた

ぶっちゃけ、「社外取締役とか監査役ってなんで給料払ってまで必要なの?」って思ってました。
あと、株も「資産運用」の側面ばっかりフォーカスされるから興味を持てなかったのでまったく知識がありませんが、「株主」という存在の役割について、かなり腹落ちしたので勉強しようと思いました。

ってか株式ニュースとかやる前にこういう情報をもっと世に出していかないとアカンやないか…

ヲタク文脈でよく話があがるのですが、「応援消費」という言葉があります。
株主も、私的な資産運用のために株を買うのではなく、純粋な応援したいという気持ちをもっと汲める方法、ある意味クラウドファンディングのような「信用を企業活動(利益)に変えられる」仕組みがもっとあってもいいな、と思いました。

消費者も株主も従業員も、輪の外ではなく中の人間としてもっと賢くなっていかないと。

戦略も大切ですが、ガバナンスも大切なんす。

お後がよろしいようで。

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