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ひきこもり日記*映画『リスペクト』クイーン・オブ・ソウルの人生

ソウルクイーン、アレサ・フランクリンの人生を描いた伝記映画。
『リスペクト』大音量で音楽を聞きたくて劇場に行ってきました。

主演のジュニファー・ハドソンは生前のアレサから推薦を受けてのアレサを演じたそうで。歌声はパワフルな女性像の象徴のようでした。

見終わってまず感じたのは、正直に言うと”納得いかない”ストーリーだと思ったのです。宗教的背景や差別問題など、わたしの知識が足りないと思い調べてみると、あらためてアレサ・フランクリンという人は偉大なミュージシャンだったのだなと尊敬しました。

彼女は12歳と14歳のとき性暴力を受けて、出産しています。
そして支配的な父と、夫の暴力を受けながらヒットを数多くうみました。
その反面、自分自身がアルコール中毒になり、こころを無くし波乱万丈な人生を送られています。

いかに立ち上がったのかを描きたかったとリーズル・トミー監督が語られています。
そして性暴力のシーンの描写がないのですが、映像にしてトラウマをうみたくないという思いだったそう。
映画の中で母が「歌いたくなかったら歌わなくてもいい。やりたくないことはやらなくていい。」と言っていたのが印象的でした。

弱い立場から目をそむけない。
そんな強い意思が彼女を歌わせたのでしょうか。

じぶんがやりたいことをやる。歌う。
そんな思いの「アメイジング・グレイス」は圧巻でした。

伝記映画はある程度、脚色があるのがわかっていてもその人の人生を想い、歌声を聞ける今に感謝です。

2016年、「リスペクト」を振り返ったフランクリンは、自身によるカバーが世に与えた影響をこのように説明した。

「あの曲が好きだったの。本当に大好きだったから、ぜひカバーしたいと思った。あの曲で語られるメッセージはとても重要。私にとって重要なら、他の人にとっても重要だわ。私個人や市民権運動、女性にとってだけじゃなく、全ての人々にとって重要なはずよ。タイムカプセルにどの曲を入れるかと聞かれたら、間違いなく『リスペクト』ね。人々はリスペクトを必要としているから――たとえ小さな子どもでも、赤ん坊でも。人間として、誰もが相手からリスペクトされる権利を持っているのよ」


ロックダウン中に孤独な編集作業をした監督は、パンデミック後に見てほしい願いがあったそうです。
心の癒やしと、勇気を。ありがとう。

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