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『全ての恋はシャボン玉』ってかんじ:saippuakupla

saippuakupla:シャボン玉

#30dryc を更新した。昨日(6月2日)に撮影してはいたけど、更新したのは今日(6月3日)だ。

湖で泳いだ。途中寒すぎて体ががたがた震えたまま戻らなくなってしまった。

私はフリック入力がどうにも苦手で、どうしてインスタグラムはブラウザで更新できないんだろうとやきもきやきもきしている。なので上記ビデオのざっくり日本語訳はこちらに。

今日は家の外にいます。これから今年初の湖水浴をするからです。いえーい。今日は良く晴れて、暖かくていい天気でした。
今、私は湖の中にいます。水が冷たいです。修士の仲間の何人かがボートでこちらに来ました。
私の左側にはボートがあります。学生組合が貸し出してくれます。(叫び声)なんで叫んだのかわからないんですけど、多分湖に石があったんですかね。わからんですね。
あちらには修士の仲間…とおもうのですが、が二人泳いでいますね。
私は水の音が好きです。癒されます。
あ、こちらにはたくさん人がいますね。多分コロナの制限が緩和されたからでしょうね。

で、帰宅してから眠すぎて寝た。久しぶりにしっかり体を動かしたからだと思う。

朝起きてからこのビデオを作った。昨日の午前中にあった出来事について。

そう、私は就職面接をうけてきたのだ。 30分間ずっとフィンランド語で話し続けた。

でも多分結果はダメだろうと思う。いい結果でも、この仕事の給料では就労許可が下りないだろう。それでも面接官の方が私を評価してくださり、「あなたのフィン語力ならフィンランドの学校で働けるはずだから、何かいいオファーがあったらあなたにも教えますね」と言ってくださった。

ちなみに数週間前にはkansalaisopisto(公的機関が運営するカルチャーセンターみたいな)からもパートタイムの日本語教師のオファーをいただいていた。一年前にインターンしていたところの上司が、「今kansalaisopistoでは日本語の先生を探しているみたいだから、電話してみて!」と仰ってくださったのだ。(なるべくすぐ電話しなさいと言われた。「すぐ」のところは赤字で書かれていた。メールの文面も全部太字だった。)

そこまで仰るなら…(でも私じゃ力不足じゃなかろうか?)と思いながらkansalaisopistoに直接電話したら「ちょうどよかった!今日本語の先生を探してて!!」とのこと。だけど、よくよく聞くとフルタイム雇用ではないとのこと。ここの給料だけではやっぱり、就労許可が下りないだろうと思う。


こんなことでへこたれるなよと言われそうだけど、ちょっと疲れた。


そう、私がパートタイムで仕事を見つけられた(少なくとも面接や内諾までこぎつけられた)要因は、恐らく以下の通りなんじゃないか。

-フィンランド語ができる(電話で自分の在留許可に関することや仕事内容のことを話せる、フィン語でCVが書ける、フィン語でなんとか自分の強みを面接で説明できる、基本的なメールのやり取りがフィン語でできる)
-日本語の授業のインターンをしていた時の、先生とのつながりがあった
-一応教育学修士を取得予定
-学部でも教育専攻(教員免許を二種類取得)
-学業の傍らフェアトレードコーディネーターをしていた(そこでもフィン語を使いながら学んでいた。フィンランドではいわゆるposition of trustの経験は新卒学生の就活において有利)
-交換留学生をお世話するチューターをしていた(フィンランドではこれが職歴とみなされる場合が多く、新卒学生にとっては就活をするうえで大きなプラスに)
- フィンランド語ができる(ry

kansalaisopistoの次年度カリキュラムが決まるのは前年度3月だ。その時までに就活を始めておけば、もう少し何かしらチャンスがあったんじゃないの?

そうでなくてももう少し早く就活を始めていれば、もっといろいろチャンスがあったでしょうに。


…それは、私もそう思った。


だけど、ここでちょっと数カ月前からのnoteをさかのぼってみてほしい。今年1月から私はいったい何をしていたか?


**一月

**

交換留学生のチューター
修士論文執筆を本格的に開始(データ収集がどうしても2019年秋学期中でないとできなかったので、修士論文執筆の本格開始もそれ以降でないと難しかった)

二月

フェアトレードコーディネーターの仕事が徐々に本格化
修論とフィン語の授業課題に追われる日々(二行でさらっと書いているが大変だったぞ!)

三月

修論に追われる日々
コロナ禍発生でいろんな予定が狂う
そんな中チューターとして交換留学生を守ろうとする
新しいフィン語の授業開始、それに加えて今まで受けてきたフィン語の授業の課題量も増える→課題量えげつない
それでもフェアトレードコーディネーターの仕事をしなくちゃいけない
修論の締め切りは待ってくれない

四月

学費免除奨学金の延長申請に関することでやきもきする
フィン語の授業二つの課題量がえげつない
フィン語の課題でCVを書いたのがたしかこの時くらい
世界恐慌が不安、未来が漠然と不安
楽しみにしていたサマースクールが完全中止で不完全燃焼
先生からの修論の草稿に対するコメント量がやばい
フィン語のテストが修論第二稿提出締め切りと同じ週
フェアトレードコーディネーターの仕事は待ってくれない
修論の締め切りも待ってくれない

この状況で就活できる人がいるなら逆に教えてほしい。いや、そういう将来のことを前倒し前倒しにさらに前倒しを重ねて考えないといけないということか。それをしないと自分の納得いく就活ができない可能性があると。そうやって先の先のさきを見通せる人でないと海外暮らしもなんなら普通の企業の就活も難しいと。あるいは相当タフな状況でも頑張って就活しろということなのか。そういうことなのか。


ただ一方で、2019年秋学期の時の私は、自分のフィン語力がフィンランド語で就活をサバイブできるまでになるなんて一ミリも思っていなかった。その当時はフィン語現地メディアのニュースを読むのも一苦労だったし、フィン語Vlogも何言ってるか全然聞き取れないし。

そのうえ2019年秋学期当時の経歴が、果たして企業にとってどれだけ魅力的に映っただろうか?ただ授業に追われるしかなかった修士一年目を終えたばかりの、フルタイムの職歴皆無の、私の経歴が?


あらゆるタイミングが一つずつずれて、こういうことになったと思っている。もちろん、もっと前から危機感をもって将来のことを考えていれば、もう少し納得のいく結末だったかもしれない。

だけど、例えば2019年の秋学期から就活を始めていたとして、(ある程度きっちりしたものを書かないと卒業できない)修論と、(経歴を得るためでもある・かつフィン語力を試すチャンスでもあった)フェアトレードコーディネーターの仕事と、(就活においてチャンスを増やせるかもしれない・かつ得意だったから続けた)フィン語学習と、就活を並行してやれただろうか?ちなみに繰り返すがフィン語の課題量はえげつない。2年間通してフィン語4まで単位を修得しました、と修士課程の仲間や先輩たちに言ったらかなりびっくりされる。つまりそういうことなのだ。


はあ。でも、どうせここで書いていることなんて言い訳にすぎないんだよなあ。きっと。


他の多くの学生が同じような状況なら、私もこんなに腹は立たない。「そういう運命なのねしゃあないわ」と割り切れる。

私は不公平だと言いたかったのだ。繰り返しになるが私はEU圏外から来た学生だ。EUの学生のように学費永年無料で修士課程に在籍し続けられない。それは、EU諸国とフィンランドがお互い(経済的に)協力しあっているからで、EU外の学生まで面倒見切れないからだ。それはわからんではないんだけども。

もし学費が無料だったならば…私はおそらく2年の前期から掃除のバイト等をして、お金をためて、3年で卒業する予定で動いていたはずだ。そうしたらこの日本語講師の仕事をフルタイム雇用のステップとしていたはずだ。もう繰り返しになって本当に申し訳ないのだが、自分の出身国なんて自分でどうしようもないじゃん。

なんだか尽くしすぎて結果振られる直前の彼女みたいな気分だ。(ここからはちょっと演劇チックに芝居がかった感じで読み上げてほしい)こんなにフィンランドのことを理解する努力をしてきたのに。こんなにフィンランド語を勉強したのに。結果相思相愛にならんでもいいや、とは思っていたけど…ここまでつれなくすることないじゃん。どうして?私の何がいけなかったの?いけないことがあったら言って?私なんでもするよ?ね?ね…?


そんなメンヘラ系女子(???)のテーマソング・モーニング娘。さんの「シャボン玉」で、今日はお別れです。

シャボン玉ってフィン語でsaippuakuplaっていうのね…知らなんだわ。


そんな、皆様からサポートをいただけるような文章は一つも書いておりませんでして…