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お彼岸の縁結び:2021年9月22日(秋のお彼岸)

秋のお彼岸の期間、今年はマレーシアにいるので直接ご先祖様のお墓にお参りすることができない。
なので、日本の方角に向かって手を合わせてお参りをする。

9月20日から26日までは秋のお彼岸だ。今日は彼岸入りの最終日。
お彼岸の期間は岸の向こうにいるご先祖様に感謝をする日であると同時に、生きている自身の修行の期間でもあるそうだ。

お彼岸のお中日(23日)を挟んだ7日間には、仏教の教えの六波羅蜜(ろくはらみつ)が宿っている。

布施(見返りを求めず施しをする)
持戒(規則正しく生活する)
忍辱(耐え忍ぶ)
精進(怠けない)
禅定(常に落ち着く)
智慧(真理を見極める)

の6つのことを実践していく期間だ。

ちょうどお彼岸に入る前の日曜日のこと。
マレーシアの路上で「白旗」を掲げている人がいて、通りを行く人々は白旗の人のもとに集まりお金やものを支援する光景を見たという友人からの話を聞いた。中には車をわざわざ止めて渡しに行く人もいたそうだ。
そして、友人も買い物が終わった後に財布の中にあったお金を支援していた。

マレーシアでは「白旗(ホワイトフラッグ)」は生活に困窮する人たちが支援を求めていることを示す。

現在は経済も再開されてきているけれど、6月から続いていた3か月以上の都市封鎖のダメージは大きい。

私の住む家の近くにもフードバンク(食料銀行)といって、支援が必要な人たちが持って行ける食料を寄付する場所ができた。

路上で白旗を上げている人達やフードバンクを利用している人の中には、私の家の近くの掃除を担当していつも道路をキレイにしてくれていた人がいるかもしれない、笑顔になれる美味しい料理を作って、家まで運んできてくれた人がいるかもしれない。

血のつながりはなくとも、みんなどこかで繋がっている。

今の私が在るのは、ご先祖様たちがいて、ご先祖様たちと縁あって関わった人たちがいて、今の私と関わった人たちがいて、誰一人欠けてしまっても今の私は存在しない。

もちろん、全ての困っている人たちを支援をすることは、私自身も自分とムルクの生活も維持しなければならないので無理なことだ。

そんなやるせない気持ちもありながらも、自分にできることをやりながら、互いに助け合いながら生きていくこと、今一度お彼岸の期間に考えながら過ごしていきたい。

お彼岸は、ご先祖様たちとはもちろん、生きている私たちと周りの人たちとの縁も結びなおす期間かもしれない。

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