見出し画像

正しすぎること

先日こんなことがありました。

ある一人暮らしの高齢の方が、無二の親友を亡くされました。60年以上も仲良くしてきた人の訃報に新幹線に乗って駆けつけました。ワクチン接種を2度終えて。

それを知ったお子さんはカンカンです。いくら2回目のワクチンが終わったからと言って首都圏に行くのは反社会的行動だとまで非難しています。万が一何かあったら自分にまで迷惑が及ぶと言わんばかり。こういう事態なのだから家で亡き友を偲ぶのが今するべきことでしょう、というわけです。

わたしも行かない方がいいと思いますが、どうしても行くなら黙って誰にも言わずに行くのかな?高齢の女性は行ってよかった、きちんとお別れができてよかったとわたしに言います。

感染が広がっている今、お互いがお互いを監視し合うような嫌な空気を感じる時があります。ほとんどの人はコロナにかかりたくなくて予防していますがその度合いは必ずしも同じではありません。

ワクチンのことも分からないことがまだまだあります。打ちたくない人への圧力も少し怖いと思います。平時なら何でもないことでピリピリした世の中が長らく続いています。

感染症のことだけではありません。皆、自分の正しさを生きています。間違っているとわかってやっているのではなく、それがいいと思って、自分なりの思いがあって日々を過ごしています。

少し前に読んだ小説でいつも正しいことを言う上司の元に誰もいなくなる場面がありました。正しすぎることは人を遠ざけます。難しいことは分かりませんがモラルハラスメントと関係あるのかもしれません。

相手の心に自分の心を寄せてみる、そんなことも生きていく上では必要なのかなと思う今日この頃です。

今日から夏休みという方もいらっしゃるかと思います。日頃のお疲れを十分取ってくださいませ。では良い1日を!

画像1


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?