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全米女子ゴルフ

サンフランシスコは私が訪れた都市の中で最も好きなところです。ゴールデンゲートブリッジの美しさやクラムチャウダーの入った丸いパン、坂の多い絵になる家、にんにくたっぷりのカニが食べられるフィッシャーマンズワーフ、それに観光で人気のケーブルカーなど、小さいながらも見どころが凝縮された宝石のような町です。

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その町の西の端で大変なことが起こりました。ちょうど昨日の今頃女子ゴルフの最終日で熱戦が繰り広げられていました。熱戦と言ってもゴルフは静かな戦い。レキシートンプソンというアメリカ人が余裕をもってリードしていたのに後半で入りそうなパットが決まらなかったり意地悪いバンカーにつかまったりとじりじりとスコアを下げていったのです。

そして最終日の最初の二ホールでダブルボギーで優勝戦線から早々と離脱したように見えた笹生優花選手と、三日間それほど目立っていなかったのにこの日に本領発揮した畑岡奈紗選手が同点決勝に進んだことはニュースで大きく取り上げられ、3ホール目で笹生選手が栄冠を手にしたことは皆さんもご存じのことと思います。

勝負は最後の最後まで分かりません。4日間かけて戦うゲームが一打で決まる。一流の選手になると実力の差などほとんどなく、だれが勝ってもおかしくない。神に選ばれし素晴らしい才能の持ち主ばかりです。その中で若さと豪快さと努力の人である優花さんに勝利の女神がほほ笑んだことはファンだけでなく世界中の人たちから褒め称えられる偉業です。

アメリカでも日本でもまだまだ人種差別が陰に日向に存在する中、人間の嫌な面ではなく素晴らしいところを遺憾なく見せてくれた二人の活躍に胸がすく思いがした試合でした。

5年ほど前の在米時代に初めて入れてもらったゴルフサークルの先輩がゴルフのない人生は考えられないとおっしゃっていました。たまたまアメリカでゴルフを覚えてうまくならないままこの年になりましたが、観戦するだけでも楽しいです。昨日のゲームは有料でしかテレビ放送をしていなかったのでyoutubeで見ていました。

続きでたまたま70代の男性の動画が流れて55歳は何かを始めるのに最適な年齢とおっしゃったことに希望を見出すのでした。ゴルフで言うと今私は14ホールか15ホールくらいにいるのでしょうか。まだまだこれから池もバンカーもあるんだろうな。林で迷子になるかもしれません。でも18ホール周り終わって仲間と「お疲れさまでした」という瞬間の清々しさがゴルフの魅力でもあります。

途中で大変なことがあっても、(というか下手なゴルファーにとって100回以上打って納得のいくプレイはそのうち2,3回ですから大変な目に合うためにゴルフしているようなものです)あー楽しかった、と終えるのがゴルフの不思議なところ。上手な人は羨ましいですけど自分なりにベストを尽くす以外にありません。

若いお二人のプロゴルファーのこれからのまぶしい活躍を期待しています。

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今日は夏日のような日差しですね。梅雨入り前を楽しめたらと思います。皆様もどうぞ良い一日を!

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