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【300日連続投稿記念】ピアノとおじいさん

どうも今日でnoteを始めてから300日目のようです。心のままに続けてこられたことは感謝でしかありません。それなので大好きなピアノのことを書こうと思います。

一息つこうとソファにかけてテレビをつけたらやっていた番組がNHKの駅ピアノでした。とても素敵な番組でそのままぼーっとして見ていました。80歳くらいのおじいさんの番です。私も練習しているベートーベンの月光の1楽章を力強く淀みなく弾かれました。染み入る音でした。

おじいさんは小さい頃貧しくてピアノが買えなくて、結婚してから奥様がピアノを買ってくださったそうです。それからずっと月光を弾いておられるのか、奥様を20年前に亡くされてからもピアノのおかげでこんなに楽しい人生になるとは思わなかったとおっしゃっていました。

ほんの短いエピソードなのですけどその深さに私は泣きそうになりました。おじいさんはとても素敵な笑顔です。

音楽の力、愛の力、生きる力。

時折読み返す『超訳 ヘッセの言葉』(白取春彦編訳)を思い出しました。

176 夫婦の愛は恋人同士の愛よりも大きい。
 愛という言葉はたった一言でしかないね。しかしだな、恋をしている若者と結婚している夫婦の愛は同じではないな、やっぱりちがうものだよ。
 だいたいにして、若い時には自分のことばっかり考えているものだ。そんな若者が愛だと思っているものはだいぶエゴイスティックなものだよ。彼らは相手に要求するのも自分の愛だと思い込んでいるくらいだからね。
 長年連れ添ってきた夫婦の愛はそういうものではないね。思いやりや感謝がたくさん含まれた大きな愛だ。

私がおじいさんの年齢に追いつくまでにはまだまだ四半世紀あります。私もまだまだ若者よりかもしれません、そういう意味では。相手が生きていてもいなくても心に生き続ける愛を支えに明るく楽しく過ごされているピアノ弾きのおじいさんがとても立派に思えました。

そして結婚していく娘にも少しずつ愛を育てていってほしいと思ったのでした。

これからも自分の心を見つめるnoteを綴って行けたらと思いますのでよろしくお願いいたします。暑い一日になりそうですが皆さまもどうぞよい週末をお過ごしください。

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