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隈研吾✖️佐藤可士和=未来の団地

お出かけしてウッディにしてスキッとした建築に出会うと隈研吾さんの作品だった、ということが何度かあります。

たとえば高尾山口の駅。

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たとえば熱海のCOEDA CAFE

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これらはほんの一例で大きな美術館なども手掛けられているのはご存じの通りです。その隈研吾さんが団地再生の相方としてお声をかけられたのが今をトキメク佐藤可士和さんですから団地がどのように生まれ変わるのかワクワクします。その動画がこちらです。。

10年をかけて取り組まれているプロジェクトは横浜市磯子区の洋光台にあります。1970年代に全国に建てられた団地は住民の高齢化が進んで建物の老朽も問題になっていますが、そこに可能性を見出した隈研吾さんと佐藤可士和さんを中心としたリニューアル。

ポイントは三つ。①ロゴ②人の集まりの力③光

団地の「団」という字をデザインしたタイトルにあるポップなロゴを可士和さんが生み出されてイメージが刷新されました。

「概念が凝縮して集約したものがロゴ」とおっしゃる可士和さん。それを中心に関係者が結束していきます。

また、大勢の人が住む団地だからこその共用部分を魅力的に設計。芝生の広場やゆったりおしゃれなライブラリーでどの世代も寛いでいます。お店もできてにぎやかになってきました。

そして世界に例を見ない建物と建物の空間を隈研吾さんは絶賛。既存の階段を活かしているのもとても素敵なことです。

従来日本の家は木造で、建てては壊してを繰り返してきましたが団地やマンションのこれからは皆が気になるところではないでしょうか。このプロジェクトで100年を見据えた活気ある住まいができたら希望が見えてきます。

家賃は6万円から8万円ほど。「起きて半畳寝て一畳」ということわざがあります。住居費は一般庶民にとって人生の支出の大きな部分を占めますが最近小さな住まいが見直されているのはこのことわざへの回帰でしょうか。専有面積が大きくなくても魅力的な共用部分があれば暮らしの質はぐんと上がりそう。洋光台がうまくいくと全国の団地に広がっていくと言います。

デザインの力は大きいです。可士和さんの周りへの徹底的なインタビューが作品のもとになっています。「美しい田舎暮らし」に次いで「美しい団地暮らし」を発見して皆様にシェアしたくなりました。よろしければ合わせてお読みください。



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