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造形のお話|トライバルアート

突然ですが、この見出し絵から連想する地域や民族ってありますか?

そうなんです!ニュージーランド・マオリ族のフェイスタトゥーをモチーフに描いたイラストです。

世界の先住民が創り出した形って本当におもしろい。私たちが普段触れているアートは、美術史の中のほんの1ページなんだなぁと思い知らされます。

たとえば連続的な曲線が特徴的なマオリ族のタトゥーは、文字を持たない民族ゆえに生まれた表現手段の一つだそうです。マオリ族は言葉を使いますが、文字を持ちません。そのぶん踊りやタトゥーで "伝える" ということをしてきました。

マオリ族に限らず先住民にとっての造形とは、生きるための活動に思えます。

明日生きるための造形。根源的で純粋な動機から生まれた形は強い。なんとも魅力的です。

ちなみにこの絵は、昨年のラグビーワールドカップで、オールブラックス (ニュージーランド代表チーム) のグッズ用に作りました^^

こんな感じ。試合会場近辺のショップで売っていたようです。試合観に行った方いますか?
デザインに昇華するにあたって、タトゥー柄にはアレンジを加えています。専門家の方が観たら、本物と違うよっ思われちゃうかも。ちなみにマオリ族のタトゥー "モコ" には身分証明書的な役割があり、地位の高い人しか入れることができなかったそうですよ。

あとあと話は逸れますが、山梨県北杜市にあるアフリカンアートミュージアムを紹介させてください!八ヶ岳の近くで、アフリカ美術のコレクションを楽しめるミュージアムです。昨年訪れたのですが、とても好きでした!エネルギー溢れる原始美術をぜひご堪能あれ♪


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