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【人事のお仕事】PDCAの回し方を体感してもらう(新卒研修)

前職では人事部にて「新卒社員の1年間の研修企画・運営」を担当していました。2019年下期から2023年入社の新卒社員まで5期分!

毎年11月頃から方針を決め、内容、スケジュールと作り込んでいきます。

これから新卒(新人)研修を構築する方にとってのヒントになればと思い、色々記録に残していこうと思います!


前回「分かる」と「できる」の違いを体感してもらうワークのご紹介をしました。

今回は「PDCAの回し方」についてお伝えできればと思います。

▪️PDCAがなぜ大切か

お仕事でもなんでも、やりっぱなしはダメ。振り返りをおこない、検証して、次に繋げる。
なにが良くてなにが悪かったのか。

同じことを繰り返さないために、PDCAを回し「上昇のスパイラルを描く」これがいわゆるPDCAを回すということだと思う。

上昇とは自分自身の成長であったり、会社の業績であったりということになります。

https://www.ac-illust.com

▪️改めてPDCAとは

改めてPDCAについて記載しておくと

P…PLAN 計画を立てる
D…DO やってみる
C…CHECK 効果測定する
A…ACTION 対策改善案を立てる

みたいな感じ。

今はいろんな考え方があるので必ずしもPDCAじゃない場合もあるんだけど、どんなメソッドであれ「きちんと効果測定し、次に繋げること」が大切なのは変わらない。

PDCA、PDCA…偉い人は口酸っぱく回せ回せいうんだけど、実際に体感するワークがあればもっと経験として「PDCAを回すこと」を学べるのではないか。

新卒研修において実施していた「PDCAを回すこと」を具体的に体感できるワークをご紹介します。

▪️PDCAを体感するワーク「紙の塔」

このワーク自体は色んな目的で使われるワークですが、PDCAを体感するのにも大変適していると思います。

ルールは簡単。

配られた紙(A430枚程度)を使って「道具を使わず」に「制限時間内」に「いかに高い紙の塔を作る」か。

というもの。


〜手順〜

①チーム分けをする。

・1チーム3.4人で編成。複数チームで取り組んでも良いし、単独チームでもできます。

②ルールの説明をする。
・制限時間内(2分程度)に1番高い紙の塔を作ったチームが勝ち。

・配布された紙以外の道具(定規やハサミ)は使用不可。

③作戦タイム
・本番前に作戦タイムとして5分わたし、どのような紙の塔を作るかチームで考えてもらう。その際、本番で使用する紙と同じものを1枚だけ渡し、自由に試作してもらう。

④本番
・制限時間2分で紙の塔を作ってもらう。

・制限時間が経過したら、作業台から手を離してもらう。


ここでは、まずもって高い塔はできません。
倒れたり、そもそも積み上げられなかったり。

けれどそれで大丈夫。
大切なのはここからです。

PDCAについて説明しながら、みなさんはPとDを経験した。では、今の回を振り返ってみましょう(PDCAのC)と、振り返りの時間を与えます。

「時間が圧倒的に足りなかった」
→タイムキーパーが必要なのでは?

「紙の塔がすぐ倒れた」
→土台部分は違う折り方がいいのでは?

「みんなが同じ作業をしていた」
→役割分担が必要なのでは?

などなど、さまざまな意見が出てくると思います(よきよき)

その後、PDCAのAPDとして手順の③作戦タイムと④本番を再度実施します。

持ち時間によりますが3回くらい繰り返すと最終的には、時間内により高い紙の塔が出来上がるはずです(ダメでもがんばりは認めてあげてねん)

▪️「紙の塔」からの学び

「紙の塔」のワークではさまざまな学びがあります。

・目的意識
「高い紙の塔を作る」という目的に向かい、作戦を立て実行、効果検証をして次の施策を実行と流れていくわけですが、途中から目的が変わるメンバーが出てきます。

より丈夫な塔を作ろうとか、見栄え良く作ろう、など。

ではないんです。

あくまで今回の目的は「高い紙の塔を作る」というもの。目的意識をもって、目的からブレずにできましたか?という問いができます。

・仲間意識
仕事は1人ではできません。役割分担を行い、チームみんなで「協働」できたか否か。

・期限意識
仕事には期限がつきものです。長い時間をかければ、誰でも高い塔は作れるのです。時間制限を意識できたか否か。

他にもあると思います。


いかがでしたでしょうか。

PDCAの回し方を体感するワーク。ぜひ、取り入れてみてください!

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