第十一の叫び-命の値段-

このマガジンでずっと叫んできて、あらためて僕は両親からあまり望まれて
生まれた子供ではないことを再認識した。

直接的に「産むんじゃなかった」と言われた。一度ではない。

でもそれ以上に傷ついたのが・・・

「アンタなんか可愛くない」よりも、「せっかくお金をかけてるのに、無駄になったな」というものだった。

お金はかかるよ。そうだよ。子供一人、18歳になるまでを目安にしても、人間一人を一人前に育てるにはそれなりの費用というのがあるんだろうよ。

それが負担で仕方ないなら。

ガキは産んでもできるだけローコストに済ませたいなら。

最初から子供を作らないのが、一番ローコストなんだよ。

そうしたら「お金が無駄になった」なんて、嘆かなくても済むんだよ!

かなり前に「赤ちゃんポスト」というものが国内にできて、話題になったけど。

子供がいらない。産んでも育てられない。そんな人がいるいっぽうで。

子供が好きで欲しいのに、なかなか授からない。

その違いはなんだろう。

神様って、どきどきちょっと意地悪だと感じることがある。

今から少し前に猫カフェに行き、猫を抱っこしたとき。

猫一匹一匹に、ほのかな重さとぬくもりを感じた。
命の灯があるのを感じた。

だがその猫たちのどれもが、飼うのに結構大変だと聞く。

トイレトレーニングなどのしつけ云々もそうだけど、ワクチン接種や去勢手術、万一病気になったときの通院治療への対応。

飼い主が長期留守にするときは、自宅の中で放っておくわけにいかなくて、ペットホテルに預けたり。

あとは嫌がりながらも(?)ときどきシャンプーや爪切りなどもしてあげなきゃいけない。

確かに大変だ。猫一匹を育てるのも。まるで子煩悩の親みたいなもんじゃないか。

実際問題、猫とてそれなりに「金もかかる」と聞く。
まして人間はどうなるだろう。

金がかかるから、金をかけたのにリターンが少ない、まるで子供を株式投資のように考えるならば、ね。

命の値段とは、いったい。

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