59. マーチング審査員｜やっていることは２つだけ

2022年8月2日 19:54

Moromi Works™️

"マーチング審査員って何をしているんだろう？"
こう思ったことがある方は多いと思います。
本稿ではマーチング審査員が、
行なっていることを紹介します。

１｜審査方法

マーチングの大会では一般的に、
① 目の前のマーチングパフォーマンスを観ながら
② その場でコメントを録音し
③ 審査を行う
ことがされています。

元々はアメリカで行われていた、審査方法です。
1990年台頃からDCJ（Drum Corps Japan）やマーチングイン岡山といった大会で積極的に採用されるようになり、現在は日本の多くの地方マーチング大会にも普及/浸透していきました。（DCJには「DCJ審査委員会」があり、現在も審査方法や審査システムなど、積極的な研鑽活動を行っています）

この審査方法には、
- 音声によってライブでコメントが聞ける
- 音声によって審査内容が確認できる
- ジャッジが何をみているか分かる
など、いくつものメリットがあります。

２｜実は２つのことしかしていない

"え！？その場で喋りながら、どうやって審査するの？"
と思う方は多いと思います。
マーチング審査員が行なっていることは、
実はたった２つです。

（１）評価｜何がいいのか、何に課題があるのかについて言及する
（２）評定｜点数をつける / 順位をつける

３｜（１）評価について

マーチングで審査員がコメントしていること/話していることは、
実は全て「評価」です。
評価とは、良し悪しの価値を定めることです。

「価値を定める」とは、
✔️ いいのか / よくないのか
✔️ できているのか / できていないのか
ということです。

マーチングで審査員が喋っている内容は、
ほぼ全て評価内容なのです。

目の前のショウを観ながら、
✔️ 何ができているのか
✔️ 何ができていないのか
✔️ どのようにすれば良いのか
✔️ どのようなことが気になったのか
✔️ 改善方法
✔️ アドバイス
などを喋っている / 録音しているのです。

４｜（２）評定につてい

評定とは、
"物事の成績・質・価値・等級などを決定すること"
"決定した成績のこと"
です。数値化/等級化した具体的なものと捉えると良いでしょう。

例えば、
✔︎ 10点満点で何点なのか？
✔︎ ABC評定で言えば、何に当たるのか？
✔︎5点満点で何点なのか？
といったものです。

審査員の最も重要な役割は、評定を出すことです。
そして、評定を出す際に留意することは、
（１）ランキング（順位）を明確に出すこと
（２）順位の前後の点差を明確に出すこと
なのです。

５｜練習はできる！MEP™️ 参加の勧め

マーチングの審査員が行っていることは、
実はとてもシンプルです。

① 観たもののを言葉で評価しながら
② ショウを観終わった後に評価する

しかし、実際に行ってみると
これがなかなか上手くいきません。
何度も実際に行ってみないと、
感覚が掴めないのです。
最初は、頭が真っ白になります。
何を話して良いのか探しているうちに終わります。
ボー然となります。

しかし、大丈夫です。
ちゃんと練習の仕方があります。

もしマーチングの審査員に興味があれば、
MEP™️にぜひ参加してみてください。
練習の仕方を教えます。
実際にやって見せたり、
レクチャーしたりすることもしています。

マーチング祭®︎では、ミライを担う人材育成に取り組んでいます。
20名以上の方にご登録いただいています。
実際に、スリークロス大会から審査員デビューをした方も沢山います。
また、マーチング祭®︎の大会で模擬審査をする機会もあります。
貴方をお待ちしています。