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映画「プライベート・ライアン」鑑賞

戦争映画なら必ずしも名前が挙がる名作でスティーブン・スピルバーグの最高傑作とまで言われている本作。

当時、劇場で見た人が冒頭を見ただけで退席する人がいたと言われるぐらいに、冒頭のノルマンディー上陸作戦は緊迫感と容赦なく降り注ぐ弾丸と血と叫び声の嵐に自分もさながらその場に立っているかのような錯覚さえしたほどに、戦争、戦場の悲惨さを物語っていた。

そして物語の核でもあるライアン二等兵を本国へ帰還させるべき通達が下りトム・ハンクス率いる8人の部隊でライアンを捜索する事となるのだが、冒頭のシーンだけが取り沙汰されて凄いと言われてはいるが、このライアン捜索からの隊員同士のやり取りや、ぶつかり合いなどの人間ドラマが丁寧に描かれたくだりがあったお陰でより深く、戦争の悲惨さが際立ったといえる。

嵐のあとの凪的シーンなどしっかりとストーリーに緩急もあり、ホッとひと息瞬間からの終盤橋を守る戦闘は絶望感しかなく、かなりインパクトがデカ過ぎてトラウマになった記憶がある程であった!特に一方的過ぎる戦力差とナイフのシーンは生々しく絶望の淵にいたトム・ハンクスの表情は未だに忘れられないほど素晴らしく彼の言葉「人生を無駄にするな…」はリアルであった!

大凡、20年前に作られたと思えぬカメラワークや演出スピルバーグの演出力には程々脱帽でしかなく見事と言うしかなかった。そして単に"アメリカ万歳! "という映画でなく戦争の不毛さと命の大切さを再確認できる作品である

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