卵焼きとじゃがいもの芽
気がつけば芽が出ている
たくさんのじゃがいもを頂いたのが、ひと月ほど前のこと。
「やったー!」と喜んだのもつかの間、気がつくと芽がでている。まずい。なんとかせねば、とポテトサラダやグラタンもどきや煮っころがしを作る。「りんごを一緒に入れておくと芽が出るのを抑制する」とどこかで読んだので、じゃがいもの入った袋にりんごを一個入れておく。
そもそも芽がでたじゃがいものは、食べて良いんだっけ?
と、いちばん肝心なところが気になって調べたら、こんな記事を見つけた。
芽がでているじゃがいもでも、芽の部分のみ切り落とせば食べても問題はないらしい。朗報だ。
ただし芽がでたものは味が落ちるので、まだ大丈夫と置いておかずに早く食べるのが良いとか。
そう思ったのも束の間、家族がパタパタと体調不良になり、看病つづきの寝不足がたたったのか自分までも喉をやられた。台所に立つよりも休むことの優先順位が上である。待ってておくれ、じゃがいもよ。
卵料理に迷ったら
そんなこんなで、冷蔵庫の中身がなかなか減らない。チーズやらウィンナーやらの加工食品はまだしも、意外と卵の賞味期限が短いのに慄いている。
味噌汁の代わりにかきたま汁や、白菜の煮物を卵でとじたものを作ってみたが、せいぜい使うのは一度に一個。なかなか減らない。
そこで作ろうと思い立ったのが卵を3個使うだし巻き卵だ。
卵焼き器がないので丸いおおきなフライパンで焼いていくのだが、火の具合と巻きがいつまで経っても上達しない。もちろんレシピに罪はない。
材料のうち、だしの素がなかったので白だしを入れた。
はじめて作ったとき「卵3個にこの砂糖の量は多いのではないか」と訝ったが、夕飯に出したら家族に好評だった。
「このくらい甘くて良い」と言う。
たしかに端っこを口に入れると、甘味のおかげで食べ応えがあり立派な一品だ。
翌日のおかずにスライドできる
冷ましてから冷蔵庫に入れておけば翌日でも食べられると知ったのも、ときどき作っている理由だ。むしろ味がなじんで出来立てとはまた違った甘みがある。仕上がりは所々焦げ目がついてレシピのような黄色から相変わらずほど遠いが。
とある日のお弁当にも所望されたので、前日に作ったのを翌朝子どものお弁当に詰めた。帰ってきたら開口一番「卵焼き、おいしかった!」と満面の笑みだった。
まだまだ冷蔵庫にある卵、あとはフレンチトーストに親子丼、牛丼豚丼あたりが列を成している。
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