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1980年代東京生まれ。 好きな映画は『グロリア』『海を飛ぶ夢』。 向田邦子と白洲正子…

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1980年代東京生まれ。 好きな映画は『グロリア』『海を飛ぶ夢』。 向田邦子と白洲正子と塩野七生が好きで、 好きなお話は『はなのすきなうし』。 はじめて好きになった写真家はヴォルフガング・ティルマンス。 スキ♡フォロー、とっても嬉しいです。 ありがとうございます☻

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新年にガレット・デ・ロワ/Gallet de Roisを

2023年の前半、”そっち〜さん”のブログで知ったガレット・デ・ロワ(Gallet de Rois)の作り方。 近所のパン屋さんで作っていたガレット・デ・ロワがおいしくて、行くたびに買うほど好きだったのが閉店してしまった。 年中お店に並んでいたと記憶しているけれど、ガレット・デ・ロワ発祥の地フランスでは新年の祝い菓子らしい。直訳すると“王様のお菓子”か。 生地のなかのアーモンドクリームに“フェーヴ”と呼ばれる陶器を1つ入れて、焼き上がったのを切り分けたあとで、その場にいる

    • 最初からいちばんほしい物に手を伸ばす

      四月にはいって、こどもが寝るまえに『ひとはしんだら じんせいはおわりなの?』 と尋ねるようになった。 どうやら、春休みの帰省で私の親から『年寄り』という概念と、『ひとは年をとったら死ぬ』という事実に触れたらしい。 死ぬ瞬間は当人が語ることはできないし、私にはいまのところ前世の記憶もないので、こどもの質問にも答えようがない。ただこどもは自分が死ぬことと、私がいなくなることを恐れているので と答えている。 死生観は、どう在りたいか、どう生きたら満足なのか、なにをしたら自分

      • 耳栓のすすめ~Loop Quiet

        行く場所と時間帯がかぎられる 10代のころから、買いものをしたり電車を乗りついで都心に出たあとで家に帰ると、翌日は起き上がるのも億劫なほどぐったりしていた。雑踏やデパートの地下、ショッピングモールも通り抜けるとものすんごい解放感があり、身体が一気にゆるんだ。 カラオケも頭がぐわんぐわんしてその日の夜は眠れなくなるので(あの暗い空間に明るいライトが点滅するのもだめだった)、これまで片手で数えることしか足を踏み入れたことがない。 聴覚過敏 「聴覚過敏」という単語を知った

        • 塩昆布じゃがバター

          新じゃがが手にはいったら食べたいなと思っていたおかずを、週末に作ってみた。 新じゃがの”悪魔系”おつまみ 👇新じゃがで『塩昆布じゃがバター』👇 ふつうのじゃがいもが1個だけあったので、新じゃが1個と合わせて2個で作る。味付けは1人分とほぼおなじ分量だが、それでもしっかり味はついていた。 夕飯のおかずとして2、3人分作ったけれど、単品のおつまみならポップコーンみたいにボウルいっぱいに作っても良さそう。記事の通り、延々口に放ってしまう”悪魔系おつまみ”だ。 油を足すのは前

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        新年にガレット・デ・ロワ/Gallet de Roisを

          照りマヨポークソテー

          生姜焼き以外で 『〇〇用』と書いてあるものは、意外とほかの用途でも支障がないと知ったのはわりと最近のことだ。なくても何とかなるし、替えがきく。 この間、生姜焼き用のお肉を買ったものの何か他のものを作りたくなった。そこで見つけたのがマヨネーズを使ったポークソテー👇 『照りマヨポークソテー』 作り方(2人分) 1、豚肉に筋切りをし(赤身と脂身の間の、切り込みを数カ所入れる)、サラダ油を入れて熱したフライパンで焼き色がつくまで中火で焼く。ひっくり返したら肉に火が通るまで

          照りマヨポークソテー

          徳永久美子さんの『梅風味の醤肉(ジャンロー)』

          抹茶と梅にほだされて 二月から三月にかけて出る抹茶味のお菓子や、”期間限定の梅味の〇〇”にめっぽうよわい。見れば見ただけ欲しくなり食べたくなるので、いまでは「なるべく情報にふれない」ことにしている。 とはいえ、ふとした狭間にポンと飛び込んでくることはあるものでこのレシピもそうだった。醤肉(ジャンロー)とは中華風の煮豚らしい。 👇徳永久美子さん『梅風味の醤肉(ジャンロー)』👇 豚バラ塊はスペアリブに、紹興酒は料理酒で ちょうど二月が賞味期限の梅干しがふた粒あり、新し

          徳永久美子さんの『梅風味の醤肉(ジャンロー)』

          お行儀のわるいピクニック

          朝ご飯みたいな昼ご飯 ひとりの昼下がり、小腹が空いたので食べたいものだけ並べた。 丸いパンを横に切って開いたら、コンロで2-3分焼いてオリーブオイルを垂らす。 鉄のちいさいフライパンでウインナーを茹でる。水はウインナーがわずかに浸かるくらい。むかし誰かが「ウインナーの足湯」と呼んでいて笑ってしまった。 そうだ、パンにクリームチーズも塗ろう。ウインナーにはマスタードを付けたいな。ケチャップもちょこっとだけ。 お行儀のわるいピクニック ひさしぶりに外が晴れているか

          お行儀のわるいピクニック

          笠原将弘さんの『小松菜のピーナッツバター和え』

          『ピーナッツバターを使いきりたい』 容器の縁に溜まるくらいの量が残っていた、ピーナッツバター。 パンにつける以外に何か使い道がないかなと考えるともなくぼんやり思っていたら、青菜の和えもののレシピを見つけた。 👇笠原将弘さん『小松菜のピーナッツバター和え』👇 小松菜のピーナッツバター和え(レシピ/4人分) 記事では『好みの青菜でもOK』とあったので、家にあったほうれん草を5cmの長さに切って、少々の塩を加えた熱湯で湯がく。そのあとで冷たい水にとり、ぎゅっとしぼる。

          笠原将弘さんの『小松菜のピーナッツバター和え』

          すき焼き肉の残りでスープカレー

          残りものには福がある 贅沢な悩みである。 塩胡椒をしてサッと炒めて、めいめいが醤油や味噌など好きなものを付けて食べてもらえばいっか、と最初は思っていた。ふと、コンロ下の引き出しを開けて思い出す。 「そういえば、カレーのルーが半分残っていたな」 カレー自体、最近作っていない。おかずは昨日の残りがあるし、冷凍ご飯もある。あとはもやしと卵スープを作ろう。よし、カレーだ。 あ、”時間”がない 作り始めて気づいたが、炒める時間や煮る時間はいっさい書いていない。ま、いっか。

          すき焼き肉の残りでスープカレー

          ツナとしめじの炊き込みご飯

          「子どもが黙って食べる」 この文句が呼び水となり、非常食用に取っておいたツナ缶をひとつ開けた。 無いものだらけ 勢い勇んでツナ缶を開けたものの、練りものも人参もなかった。そういえば油揚げも糸こんにゃくもこの間使い切ってしまったのだ。嗚呼。 人参の代わりと言っては何だが、彩りがちかいという理由で冷凍コーンをパラパラ入れる。 お米(1.5合)を40分近く水に浸してから醤油、酒、みりん、白だしを各大1強入れる。お米+1cmの高さまで水を注いだら、オイル入りツナ缶の油をすこ

          ツナとしめじの炊き込みご飯

          搾りたてのオリーブオイルトースト

          すこし牛乳の甘みがある食パンが好きだ。食パンというよりミルクパンに近いのかもしれない。 そんなパンを買って帰った日の翌朝は決まってオリーブオイルトーストが食べたくなる。 はじめはバゲットだった はじめてバゲットにオリーブオイルをひたして食べたのはレストランだった。 ちいさいガラスのお皿に透明な黄緑色のオイルが入っていて、つんとした匂いでそれまで毛嫌いしていたのが、そのときはなぜか食べてみる気になったのだ。 バゲットのカリカリした部分を、塗ったか塗らないか分からないく

          搾りたてのオリーブオイルトースト

          紅茶のガトーショコラと麦茶ミルク

          「紅茶」のひと言で ちょっと生に見える断面と「紅茶のガトーショコラ」に惹かれて、かなり前にriyusaさんのレシピを保存していた。 子どもが「ヴァレンタインになにか作りたい」と言うので(あげたい人はいないらしい)作ってみることに。 👇riyusaさんの紅茶のガトーショコラ👇 作るのは見られたくない 「ヴァレンタインはチョコレートをあげる日」というイメージは子どもにもあるらしい。「パパが居ないときにこっそり作りたい」と言うので、週末午後に夫が家を空けたのを見計らって「

          紅茶のガトーショコラと麦茶ミルク

          青椒肉絲(チンジャオロース)

          歯応えが恋しくて愛おしい 二週間近く、そうやって冷蔵庫を開けては逡巡していた。 真空パックなので日持ちはするが、あのしゃりしゃりこりこりした歯応えが無性に恋しくなり、時間に余裕のある週末に青椒肉絲(チンジャオロース)を作ることにした。 👇『青椒肉絲』のレシピ(DELISH KITCHEN)👇 バロメーターは三つ 疲れているときにすっ飛ばしてしまいたい工程が「下味をつける」「野菜を切っておく」「調味料を合わせる」の三つだ。 睡眠が足りていなかったり朝から用事をこなして

          青椒肉絲(チンジャオロース)

          塩角煮とチャーシューと食べあと

          台所の切り札 そんな日にはこれ、という『台所短縮レシピ』を誰しも持っているのではないか。 自分が台所に立つようになってから、そう思うようになった。事前に漬けるだけ、あとは焼くだけで食卓に並べられるひと品に助けられることのなんと多いことか。 パン・ウェイさんの簡単チャーシュー ついこの間もそんな日があったので、迷わずこのチャーシューを作ることにした。 「ひと晩漬ける」とレシピにはあるがふた晩漬けてみたらさらに濃厚になり、そちらのほうが好みだったので今回も2日前に仕込

          塩角煮とチャーシューと食べあと

          梅干しの炊き込みご飯

          梅干しの賞味期限 冷蔵庫に欠かすことはないが、毎食出番があるわけでもない。わが家の、梅干し。 ポン酢、グレープフルーツ、柚子など酸味やほんのり苦いものを好むのは家族でわたし一人だ。梅干しを料理につかうことも、食卓にならぶ機会も自然と減る。 年が明けて喉をいためた折「番茶に梅干しと生姜のすりおろしたものを入れると良い」と聞いて試したら、たしかに喉には良いが時間が経つと生姜のえぐみが強くなる。空っぽの胃に入れるには刺激がつよすぎたようで、三日と経たずやめてしまった。 そのと

          梅干しの炊き込みご飯

          トランプの詫び状

          ここ半年ほど、使うアテのないトランプを前にしては手放そうか手許に残そうか逡巡している。 眺める愉しみのためだけに トランプは、カメラを購入した2年ほど前にわが家にやってきた。購入したカメラの充電器が作動せず、カメラのバッテリーが充電できなかったのだ。点かないカメラはしばらく棚にひっそりと仕舞われていた。 幸いあたらしい充電器をすぐに発送してもらい、そのときにお詫びの品として同封されていたのがこのトランプである。 箱にはカメラの絵が描いてあり、トランプで遊ぶことなど滅多に

          トランプの詫び状