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福岡在住ライター/男の子2人の母/暮らしや子育て、絵本、ハンドメイドに関する執筆のお仕…

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福岡在住ライター/男の子2人の母/暮らしや子育て、絵本、ハンドメイドに関する執筆のお仕事を希望しています。 身の回りのことをのびのび書いてみる、の実験中です。文のテイストにまだばらつきが出そうです。いつか誰かにとって読み心地のいい文章を書けるようになりたいなと思いながら綴ります。

最近の記事

あかるい花束のゆくえ

あぁ私が、最初にこの本のすてきさを見つけた人になりたかった! 謎のジェラシーを感じている。 図書館でたまたま出会い、違う図書館でも見かけ、話題作なのだと知った。 『あかるい花束』という岡本真帆さんの短歌集。 「わ、これはずるい」 本のサイズ、厚さ、重さが、もうずるい。 宝物になるために作られたような佇まい。   手に取った時点で、 中身を読む前から、ときめいていた。 「どうか、好きな本でありますように」 好きな中身じゃないと困る、と思うくらいに本そのものにときめいた

    • 一日分のアイラービュー

      寝る前に「アイラービュー!」と伝えるようにしている。 できるだけポップに。 だけど、まるごとぎゅっと抱きしめるつもりで。 こどもが泣きながら眠りに付くのが苦手だ。 こどもにとって、いやなこと、かなしいことがあって、それが解消されないまま、泣き疲れて眠る。 それが嫌だ。 たとえ、こちらがこどもを叱ったことが原因で泣いていたとしても。 まだ親のほうが許す気持ちになれていないような時でも。 失意のまま、不快感を抱えてこどもが寝るのが嫌なのだ。 そうやって眠った中で、見る夢はどん

      • 頑固にギフト

        母の日と父の日、時期を逆にすることはできませんか? カレンダーを見ながら、誰に向けてか問いかけている。 そしたら、存分にお手本を見せつけてあげられるのに。 ほら、感謝ってこーんなふうに伝えることができるよ~というふうに。 母になって10年になるけれど、我が家においての母の日の存在は薄い。 旅行に行ったことがある国の、創立記念日くらいか。 ある国に旅行に行った思い出の、その年月日くらいか。 子どもが小さいうちの、母の日のありようはパパの手腕次第と聞く。 夫は、母の日とい

        • 空が消える日

          我が家から空が消える。 その日が近づいている。 ずっとレンタル畑だった、我が家の裏手の空地が売られてしまった。 そこにはこれから建売住宅が建つ。 * 「これ食べる?」 庭にいたら、ブロック塀越しに、おばあちゃんからいきなり声をかけられ、畑のもぎたて野菜をもらったことがある。 スーパーにはない形の野菜を、おばあちゃんの娘さんの自慢話とともに嬉しく受け取った。 畑仲間のおばあちゃん同士が、なにやら楽しそうにおしゃべりしている声が、リビングまで聞こえてきてほっこりしたことも。

        あかるい花束のゆくえ

          そのスピードで

          夕方4時過ぎ。 我が家の玄関から見える、曲がり角のギリギリ手前。 自転車にまたがったまま、ハンドルに突っ伏して泣いている。 サッカーのユニフォームを着て、泣きながら、大層怒っていらっしゃるのは小4の長男。 小4になると、学校で自転車教室がある。 無事に講習を終えたら自転車の免許なるものが配布される。 そうすると晴れて、子どもだけでも町内で自転車に乗ることが許されるのだ。 家の前でちょろちょろとS字を描くだけでなく、友達と公園に遊びに行くのにも自転車移動ができるようになる。

          そのスピードで

          妙齢ホログラム

          40歳になる。小学校高校大学で出会った同級生の中にはお誕生日を迎えた友達もちらほら。 「ねぇねぇ40歳になるって、どういう気分?」 自分だって数か月後には40歳になる予定のくせに聞く。個人的には大人になってからの前後3歳程度はもう大体同じじゃない?と思っているところがある。誕生日をすでに迎えたかこれから迎えるのか程度は、繰り上げてひとまとめでもいいくらい。 でもまぁ世代として次の代に上がるのは事実で、節目だなという気持ちもなくはない。世の40歳たちはどんなことを思うんだろ

          妙齢ホログラム

          ほめそびれ

          久しぶりの友達と会えました。普段の生活は職業も家族構成もみんなバラバラ。話の引き出しが多いメンバーで、話し始めると話の展開はまるでクラッカーを鳴らしたよう。色とりどりに話題がはじけ飛びます。はじけ飛んだかと思ったら、話題同士が意外につながったり、急に真面目モードに着地してみたり。 そんなふうなので、とにかく時間が過ぎるのはあっという間。 あとで話そうと思っていた内容が、時間に入り切らず次回に持ち越しorお蔵入りとなることも。 時間からはみ出した話題の中で、次の日にもふと、ど

          ほめそびれ

          明日の予約が取れそう問題

          明日は午後二時からこどもの小学校で参観の予定がある。 明後日と明々後日はかなり久しぶりの友人たちに会う予定がある。 そして今日、私の前髪および分け目付近には数本、元気のいい白髪がある。 明日の午前中に何をしようか、という話です。 明日の午前中は予定がない。 そして白髪がある。 美容院の予約サイトを見てみますと、わたしが前回行った美容院は10時から12時は予約が入っていません。 なるほど。 髪をメンテナンスしてもらおうと思えば叶うわけか…。 美容院に行きたくなるときはいつ

          明日の予約が取れそう問題

          惜しむ名残がそれほどなくても

          住んでいる町のおかしやさんが閉店する。 すごくよく行くわけじゃないけれど、ちょっとした手土産を買うとき候補としてよく頭の中に浮かんでいた。 いつも他の候補に圧されがちだったけど、手土産選手権・本日CUPで優勝。久しぶりにお店におかしを買いに行くことにした。 今日は何にしようかな~と扉のない、工場直結の店先に入ると… お店のあちこちに貼られる「永らくご愛顧いただき…」の張り紙。 そうか。なくなっちゃうのか。 長く続いていたお店だから、ずーっと通っているお客さんはたくさんい

          惜しむ名残がそれほどなくても

          休日の夜にダイブ

          お休みの日の夕方頃、まだ外は明るいのに風はちょっと冷たくなってきたような…とふと思う頃。 元気な気持ちがあれば、夜になる前に何かもうひとつ用事を済ませることが出来そう。 でももう一日を終わりにしてしまってもいいような気も。 ほとんど家にいたはずなのに、なんだかちょっと疲れたし。 でもでもせっかくのお休みに、特に何もできなかった…ちょっともやもや~ そんな日には、あるイベントを開催します。 そのためにお風呂も晩ごはんもささっと済ませて。 ビールがちゃんと冷えているか、冷蔵庫を

          休日の夜にダイブ

          「推し」=「案件」マインドで書けたなら

          おすすめしたい1冊 『推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない 自分の言葉でつくるオタク文章術』              書評家 三宅香帆 自分に「推し」は特にいない。そう思っている人でも、web上で文章を書く人にはよかったら読んでほしい! 自称オタクの筆者がつづる、推しにまつわる文章を書くためのテクニック本。だけど「推し」がいるか、自身がオタクかどうかに関わらずweb上で文章を書く人が肝に銘じておきたいコンテンツがたわわに実っている本。 推し=アイドルな

          「推し」=「案件」マインドで書けたなら

          「おせっかいネガティブ」

          「おせっかいネガティブ」だな~と思う。自分のことです。 家族やともだち、身近な人が何か「困ってる」「迷ってる」「悩んでる」と聞くととても心配になる。そして助け舟を出したくなる。助けられないとしても、問題を解消してあげられないとしても、何か打てる手をそっと差し出したくなる。 私が手渡すことのできるものと言えば、ほんの少しの情報と言葉。 「困ってる」「迷ってる」と聞けば、これはどう?こんなのもあるよ!こういうのもいいかも!と、情報を集めて選択肢を並べる。 時々相手に「よく知っ

          「おせっかいネガティブ」

          自己紹介・ポートフォリオ

          はじめまして。 メイプルと申します。 10歳小学4年生と5歳幼稚園年中さんの2人の男の子の母です。 一時期ライターのお仕事を控えていましたが 子どもの成長と共に日中の時間が確保できるようになったため、 Webライターとして、より力を注いでいきたいと思っています。 「書く」「読む」「伝える」「調べる」がライフワークです。 「伝え方で、人の気持ちは変化する」ことにとても興味があり、中でも文章という手段で人の心にアプローチすることにとてもやりがいを感じます。 「楽しそう、やって

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