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【古文解説】万葉授業

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#高校古文

【古文解説】うつろひたる菊「嘆きつつひとり寝る夜」〈蜻蛉日記・百人一首〉内容意訳|万葉授業

【古文解説】うつろひたる菊「嘆きつつひとり寝る夜」〈蜻蛉日記・百人一首〉内容意訳|万葉授業

こんにちは!
ばーちゃる古典オタクのよろづ萩葉です。

今回は蜻蛉日記より、「うつろいたる菊(嘆きつつひとり寝る夜)」の内容を解説をします。

蜻蛉日記とは平安時代の女流作家・藤原道綱母によって書かれた日記。
藤原道綱母の本名はわかっていないが、更級日記の作者・菅原孝標女の叔母にあたる。
浮気性の夫との結婚生活を思い出しながら書いた回顧録。

原文 さて、九月ばかりになりて、出でにたるほどに、箱の

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【古文解説】三船の才〈大鏡〉内容解説|万葉授業

【古文解説】三船の才〈大鏡〉内容解説|万葉授業

こんにちは、よろづ萩葉です。
YouTubeにて古典の解説をする万葉ちゃんねるを運営している、古典オタクVTuberです。

ここでは、大鏡の一節『三船の才(ざえ)』の内容解説を記していきます。
「さんせんのさい」、と読んでも間違いではないですが、古語では「ざえ」と読んで「技能、才能」という意味になるので、今回は「ざえ」と読んでいます。

また、教科書によっては「公任の誉れ」と題されているものもあ

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【古文解説】雪のいと高う降りたるを〈枕草子〉内容解説|万葉授業

【古文解説】雪のいと高う降りたるを〈枕草子〉内容解説|万葉授業

こんにちは、よろづ萩葉です。
YouTubeにて古典の解説をする万葉ちゃんねるを運営している、古典オタクVTuberです。

ここでは、枕草子の一節『雪のいと高う降りたるを』の内容解説を記していきます。

原文 雪のいと高う降りたるを、例ならず御格子参りて、炭櫃に火おこして、物語などして集まり候ふに、「小納言よ。香炉峰の雪いかならむ」と仰せらるれば、御格子上げさせて、御簾を高く上げたれば、笑はせ給

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