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【とっても不思議なこと】私の前世は何者か。

とっても不思議なことがある。


なぜか、みんなが私を「いい人」だと言う。


しかも多分、お世辞ではない。
みんなみんな私を見て「本当にいい人だね」と言うのだ。


祖母は孫が12人もいる。その中には超大手企業に内定した人もいれば、超偏差値の高い大学院に独学で勉強して入った人もいる。めちゃくちゃ美人な上に性格も明るくて女性の平均収入をゆうに超える収入を得て自立している人もいる。
なんせ、12人の孫のうち、「こいつはちょっと・・・」って人が本当に1人もいない。

だけど私に、「孫の中でもあなたが一番なの。あなたのファンなの。あなたの結婚式が本当に楽しみなの。」と祖母は言う。

なぜ?私は別に大した大学は出てないし、むしろ三流大学に入ってなんとか国家資格をゲットして細々と働いているだけなのに。


亡くなった祖父は父に言った。「本当にまにょを上手に育てた、私は本当にまにょが可愛い。」と。

なぜなのか。孫が12人もいて顔はなんなら一番と言っていいほど地味だし、小さい頃は恥ずかしがり屋で可愛くて明るい反応なんてできなかった私なのに。幼い頃、まにょ一番可愛いからと祖父が親戚全員の前で私にだけプレゼントを贈ってくれた時には、あまりにも恥ずかしすぎてろくに挨拶もせず母に飛びついた私だったのに。

伯父は言う。
自分の息子にあなたみたいな奥さんがきてくれればいいのに、と。

なぜ?すっぴんはマジで朝青龍みたいで実の兄にドンびかれるくらいだし、初めて作った親子丼なんて漫画か?ってくらい丸焦げにしてしまうほどの料理スキルなのに。


叔母は言う。婚約者の彼に対し、「まにょちゃんと結婚できるだなんて、福引で大当たりに当たったようなものだよ!」と。


だからなぜ。父が自営業をしているから最低限の金銭的なセーフティネットが敷かれているという金銭的な面からしたら当たりかもしれないけれど。決して私自身が大当たり物件なわけではない。


なぜなんだろうか。


今年の春の私の結婚式に、来て欲しいなぁと思う友人に招待状を出した。

全員、出席と返答がきた。

「楽しみにしてる」「絶対泣いてしまう」「本当におめでとう」

そんな言葉を贈ってくれた。



なぜなのか。至らない点があって不快にさせたことなんて数万回あるだろうし、「まにょってなんでこうなの?」と怒らせたことだってきっとあるだろうに。

そういう些細なすれ違いを乗り越えてるからこその友情なんだろうけど、なんで全員出席やねん。(それはそれでおかしい反応。感謝しろ。)



今日私が過ごした一日のスケジュールなんて、
・祝日ではあるがWBCのために奇跡的に早起き(普段は11時とかザラ)
・WBCを最初から最後まで観戦して「村上様・・・っ!!」と涙して午前終了
・泣き疲れてお昼寝
・両親にお昼ご飯を食べにいこうと言われどすっぴん+ジャージで外食(31歳女性です)
・そのまま温泉に行ってサウナで整い(何もしてなさすぎてとっ散らかってるものもクソもないのに何を整わせるというのか)
・温泉から出て勝手にコラーゲンジュースを注文し父に払ってもらう(ついでにポップコーンもお持ち帰り)
・そのままお寿司屋さんに行き爆食(もちろんすっぴんジャージ姿)
・シャワーを浴びて寝室に戻り無駄なYouTubeを見て1時間
・今



どこがええやつなんや。


みんなこんな私を見たら幻滅するのだろうか。

私はみんなを騙しているのだろうか。


そんな気持ちにさえなるくらい、みんな私のことを大好きでいてくれている。



仕事をしていれば、「この仕事めんどくさいな、誰かやってくれないかな・・・」と普通に考えてしまう。(結局するかどうかはその時次第。マジで相手にしてもらったことなんて何万回もある。)

めんどくさい人が来れば、「さっさと帰ってくれないかな」と思う。

機嫌が悪いと家族に当たることもあるし、
家族にもっと良くしたいのに、むしろ故意に傷つけてしまったことだってある。



私にだって、悪はあるのだ。



なのに何でみんな私をいい人だと思っているのか。


もう言わないで欲しいとさえ思うことがある。

現実とのギャップが苦しい時がある。


いい人ではない思考がよぎった時、罪悪感が増してしまう。



だから最近、私はこう思うことにしている。


「私の前世は鬼レベルの徳を積んだ」と。

もう人々を救ったとか、偉大な発明をしたとかそんなレベルではない。



一国、いや、リアルに5国くらい救ったのだと思う。(は?)


戦争を終わらせたとか、そんなレベル。(あ?)



それくらいの偉業を達成した前世でないと、こんな私に対してここまでのいい人賞賛なんてあり得ないのだ。



私の前世が、私をできるだけいい人にしようとしてくれている。


私の前世のおかげで私は周りからいい人だねという言葉をかけてもらえる。

私はもちろん、いい人でいたい。もちろん。

だから、そんな言葉をかけてもらえると、いい人でいようと努力することができる。


「このおばあさんは何でこのご時世に指ぺろをしてお札を取るかね?!?!?!?!?!」とイラついたとしても、
そのおばあちゃんは指の指紋がなくなるほど苦労を重ね、今までのこの社会を支えてくれた方なんだと。この方が支えてくれた社会があるからこそ今私はここでこうしで過ごすことができているのだと。


「なんで待合を暴れ回る子供がいるのに母親は一言も注意をせずマッサージチェアで呑気にマッサージを受けてるのかね?!?!?!?!?!」とイラついた時も、今この時間だけは母親をリラックスさせてあげようと。毎日暴れまわる子供が常に自分のそばにいるというのがこの母親の日常なのであれば、今このマッサージチェアに座っている時間だけでもリラックスさせてあげようと。



そう思うようにしている。


「いい人だね」という言葉は、私をいい人にしてくれている。


だから私も、周りにもっといい言葉を投げかけてあげたい。


なぜ私がここまでいい人と言われるのかは本当にミステリーではあるのだけれど。


前世に感謝し、
いい人と思ってくれる人に感謝し、
この心地の良い連鎖を私は次に繋げたいと思う。


明日の出勤は憂鬱だけれど、嫌な思いもするだろうけど、

出勤したら笑顔で「おはようございます」と挨拶をしよう。
「WBCすごかったですよね!」と楽しい話をしよう。
些細なありがとうに気付き、「ありがとうございます、助かります。」と伝えよう。



そうしよう。



※前世前世と怪しい言葉をつらつら述べましたが、
私無宗教です。占い師でもありません。
ただの、どこにでもいる普通のアラサー女です。


まにょ。


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