【総説編+α】『第1分野 エネルギー』の巻
前回は「小~中学校の学習内容の流れ」について、義務教育における理科の内容は、「エネルギー」「粒子」「生命」「地球」など、4つの内容構成であること、について触れていきました。
今回は『第1分野 エネルギー』について細かい部分をアウトプットを行っていきます。
それではいきましょう。
前回アウトプットした内容
「エネルギー」全体について
前回では、『エネルギー』の分野は、高校理科でいう「物理」の範囲で、その中でも、『運動・電気・光・音』について学習をしていく、とまとめていきました。
この分野は「エネルギーの捉え方」「エネルギーの変換と保存」「エネルギー資源の有効活用」の3つの観点で整理されており、各観点に沿って、具体的な学習内容が整理されています。
それでは、各観点を『運動・電気・光・音』の3つの領域に分けて整理し、もう少し細かく見ていきましょう。
『運動・電気・光・音』のイメージ
まずは、3つの図をご覧ください。『エネルギー』の学習内容をイメージに表してまとめてみました。ものによっては、懐かしさを感じるものもあるかと思います。
これらのイメージをもとにして、各観点を見ていきます。
エネルギーの捉え方
まずこの観点について、内容を『運動・電気・光・音』の3つの領域に色分けをしてみました。※学習内容によって領域を兼ねるものもあります。
ここでは、『物理的なエネルギーそのもの』について、3つの領域から学習することが書かれていると考えられます。
【小学校段階】
『風やゴム・磁石・太陽光』のように体感的にエネルギーを感じるものや、『振り子やてこ』のように、制御が容易なものでエネルギーの存在を認知することが考えられます。
【中学校段階】
自身で体験するものではなく、より概念的なエネルギーについて、学んでいくように考えられます。そして、学んだ内容を、数値で表す、矢印で表すなどをして見えない力や運動を表現をすることが求められていると考えられます。
エネルギーの変換と保存
この観点も同様に、各領域に分けていくと、以下のようになります。
ここでは、小中学校で共通して、『 電気エネルギー ⇒ 運動エネルギー 』、『 位置エネルギー ⇒ 運動エネルギー』のようなエネルギーの変換について学んでいくことが考えられます。
より身近なもので、例を挙げると、「家電製品の扇風機がどうやって回るのか」「ジェットコースターがどのようにして動いているのか」のようなことを、『電流』や『重力』などの概念的な力を使って説明できるようになることが考えられます。
エネルギー資源の有効活用
こちらも同様に整理すると・・・
ここでは、電気や運動などのエネルギーが、社会や生活の中でどのように活用されているかを学ぶことが考えられます。
まとめると・・・
まとめると、『日常的に もの(物体)が動いたり・動かしたりするときに、どんな原理で動いているのかを理解し、説明ができるようになること』が『エネルギー』の分野で学ぶ内容だと考えます。
より詳しい内容については、後ほど学習内容ごとにアウトプットを行っていこうと思います。
次回は、第1分野「粒子」についてまとめていきます。
これまでの『【総説編+α】学習指導要領に立ち返ろう』の記事
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