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チャリティやボランティアは、強制しない方が断然うまくいく

マレーシアはイスラム教徒が多い国ですが、他宗教のイベントも盛んに行われます。クリスマスも例外ではなく、街のショッピングモールでは大々的なクリスマス装飾、ホテルではクリスマスディナー、そして各種企業のチャリティ行事なども数多く見られます。

企業主催のチャリティ

こちらは MPH(マレーシア全域に展開している大型書店)が主催するチャリティ『Share-A-Gift』、孤児院などで暮らしている子どもたちへ、一般の人々がクリスマスギフトを贈るシステムです。

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↑書店内に設置されたクリスマスツリー。一見ただのデコレーションに見えますが、よく見るとカードがぶら下がっています。

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↑カードに書かれているのは、プレゼントを受け取る子どもの情報。名前、年齢、性別、どこにステイしているか、クリスマスに何が欲しいか。

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↑我が家もペナンの人たちへ恩返しの気持ちを込めて、数年前から参加しています。息子と同学年の男の子、リクエストは『SUPER SAFE COMIC』というサッカーの漫画だったのですが、なんと発行日が古すぎて既に店頭には並んでいないと判明(涙) 代わりに別の面白そうな本を息子が選んで購入し、メッセージを添えて店員さんに託しました。

学校行事のボランティアも、自主性に任せられる

インター校では、イベント時などに保護者へヘルプ要請が入る時がありますが、そこに強制はありません。「平等に、全員が順番に」の発想も無し。やりたい人が立候補して、他の人はそれに感謝し、次に何かする。もっと言うと在学中一切何もしない人も居ますが、それでも咎められません。その代わり、頑張ってくれた人への感謝は忘れず、年度末に他の保護者がお金を出し合ってプレゼントを渡したりします。

こんな感じなので、日本のようにPTA役員に選ばれないようビクビクしている親は誰もいないのです。やりたい人が、できる範囲で、無理せず手伝う。そんな「ボランティアの本質に忠実だから」うまくいくんじゃないかな。そこに「強制」や「義務」が入るなら、報酬を発生させたりそのイベントの実施自体を見直すべきかもしれません。

幸せをシェアする人が多い土地は住みやすい

ブログTwitter でたびたび紹介していますが、私が住むペナンは親切な人が本当に多いんですよ。以前こちらの記事でも書いたように、ここでは街の人々が「自分の幸せを他の人へシェアする」様子を頻繁に目にします。

普段からPay it forward の実践者が多いペナンで、クリスマス時期はさらにそれを実感します。たとえ企業が先導であっても、その地に暮らす人々の気持ちに余裕がないと出来ないことですよね。シェアされた気持ちがさらに親切を呼び、良い波動が広がっていく。私もその輪に入りたくて、チャリティに参加しています。

もちろんペナンでも犯罪は起こるし、悪い人だっているし、私もローカルの人に本気で腹を立ててケンカしたことが実は何度もあるのだけど。それでも、根底にこういった人々の暖かさが有るか無いかで、その土地の住みやすさは大きく違うんだろうと感じています。

日本に居た頃から心躍るクリスマスシーズンでしたが、ペナンではまた違った暖かな気持ちになれ、好きな季節になりました。1年中真夏ですが(笑)

マレーシア在住でチャリティに興味のある方は、メッセージカードの下がったツリーを探してみてくださいね。贈る方も暖かな気持ちになれますよ♪

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