引っ込み思案で自信が持てなかった日本人の男の子が、3Dモデリングや宇宙で自己を確立するまで
インター校に入ったものの、学年で一番背が低かった。
誕生日も一番最後。いつも学年が終わってホリデーに入ってから、クラスメイトの歳にようやく追いつく。
穏やかで優しくて、サッカーではボールを敵に譲ってしまう。体が小さい上に引っ込み思案だから、意地悪なクラスメイトに舐められる。
そんな日本人の男の子ーー他ならぬ、我が息子です。
●自信をつけるための投資
3歳でマレーシアのローカル幼稚園に入って、その後インターナショナルスクールへ編入してからは「息子に自信をつける」ことに、とにかくフォーカスしてきました。
息子が興味を持ったことは全て、環境を準備。
スポーツもたくさんチャレンジしたけど、創作やアート・芸術系の方が得意で残りました。
6年続けているのが、ドラム。ゆっくり、でも確実に力をつけて初中級レベルに達しました。12歳にしては渋すぎる60〜80年代の音楽にハマっています。今のEDMなどと違う「生の楽器演奏」が心地良いんだそう。
コンピューターにも投資しました。将来の夢はパイロットと語っていたのが、マインクラフトをやり倒した後に「建築家になりたい」と変わり、その後はRoblox で3Dモデリングに目覚め、昨年ロックダウン中にかなり高スペックのPCを「誕生日やクリスマスはギフト無し」など諸条件付きで購入。
そして今、彼がハマりにハマっているのが「宇宙」です。
●今の夢は宇宙飛行士
きっかけはRobloxの火星探索ゲーム。そこから自分でも3Dモデリングでロケットや宇宙ステーションを作り出し、よりリアルに近づける為にNASA や Space X のビデオで研究。本やネットで宇宙関係を片っ端から調べ出し、とうとう「宇宙飛行士になりたい」と言い出しました。
NASAはアメリカ国籍がいるらしいとか、視力が悪いと落とされるとか、「宇宙飛行士に応募できる条件」を自ら調べています。ロケットの燃料や素材などにも詳しく、もはや私は全く理解不能な世界へ入っていきました。
●自信がつくまでかかった年数
ドラム、3Dモデリング、そして宇宙。今の息子の、3大要素です。
ここ2年くらいで、息子が自信を持ち始めているな、というのを肌で感じることができるようになりました。足掛け4年ほど。長かったなぁ...けれど、彼は必ず自分の世界を確立するだろう、と根拠のない自信はありました。息子のことを100%信じ続けて良かったな、と心から感じています。
今でも時々、自信を失ったり投げやりになることはあります。でもそれは、大人だって同じ。話を聞いて、気持ちに寄り添い、また次のステップへ進めるようにサポートするだけ。
時間はかかったけれど、息子は自信をつけて自分軸をしっかり持つことができたので、もう何も心配していません。
もし、今お子さんが自信を持てずにいても、どうか長い目で見守って欲しい。すべてのお子さんは生まれながらに好奇心を持ち、好きなことを見つける日が必ず来ると思うのです。
そのためには、親が邪魔しないこと。信じて待つこと。
次は具体的に、どんなアプローチが有効だったか書いてみようと思います。
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