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准教授

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准教授になってからのお稽古・研究会の記録。
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研究会#20 花舞(小原流 准教授) 2023年6月

研究会#20 花舞(小原流 准教授) 2023年6月

花型: 花舞 = 花材の特徴を捉え、2種または3種の花材で緊張感のある立体美を表現する。
花材: 旭葉蘭(2)、向日葵(2)
花器: 新洋式花器
〈結果〉95点

□当日の花の状態と意識したこと

▷向日葵
 ・ほぼ同じ大きさで2本とも花首から3〜4cm下のところに曲がりがあった。
  ⇒向日葵の曲がりの位置で葉蘭との寄り合いの位置を作る。
▷旭葉蘭
 ・1本はやや小さめで全体的に緑で、もう1本は

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研究会#19 色彩盛花様式本位盛花様式本位(小原流 准教授) 2023年5月

研究会#19 色彩盛花様式本位盛花様式本位(小原流 准教授) 2023年5月

花型: 色彩盛花様式本位 = 定められた主材と挿法に基づいて、花材の定型的な美を表現する方法
花材: 玉しだ(9)*、ブバルディア(3) *玉しだは10枚配布。
 *玉しだは10枚配布。*玉しだは10枚配布。
花器: 小判型水盤、七宝使用

□当日の花の状態と意識したこと

▷玉しだ
 ・全体的に細めで短かかった。
  ⇒葉と葉の間が開きやすくブバルディアの強さに負けそうだったので、歯は元々の長さ

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研究会#18 ならぶかたち(小原流 准教授) 2023年4月

研究会#18 ならぶかたち(小原流 准教授) 2023年4月

花型: ならぶかたち = たてるかたちの展開。3つの役枝が横方向に並んだ時の高さと間の変化による美しさを表現する。
花材: 丹頂アリウム(3)、ガーベラ(3)、玉しだ(5)
花器: 新様式花器

□当日の花の状態と意識したこと

▷丹頂アリウム
 ・1本が横へのカーブがとても強く、2本は縦に伸びる曲線だった。
  ⇒カーブがとても強い花を役枝にできたらおもしろそうだったが、役枝同士の間を作ることが

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研究会#17 色彩・色彩(小原流 准教授)2023年3月

研究会#17 色彩・色彩(小原流 准教授)2023年3月

花型: 色彩・色彩⇒盛花直立型
花材: 桃、菜の花(3)
花器: 丸水盤
〈結果〉95点

□当日の花の状態と意識したこと

▷桃
 ・役枝となるようなしっかり太い枝は葉が出て花も満開だった。
 ・脇枝が多くある枝を主枝にしたかったが、脇枝が多い枝はすべて蕾の状態かつ枝も細身のものが多かった。
  ⇒直線的だが枝がしっかりし、花のバランスもリズミカルな枝を選んだ。中間高を主枝側に寄せて脇枝のように

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研究会#16 瓶花(小原流 准教授)2023年2月

研究会#16 瓶花(小原流 准教授)2023年2月

花型: 瓶花(傾斜型)
花材: 金葉こでまり・ばら(3)
花器: 基本瓶花花器
〈結果〉95点

□当日の花の状態と意識したこと

▷金葉こでまり
 ・先が黒ずんでいる葉が多かった。
  ⇒他の方の花材もまあまあ黒ずんでいる葉があったが、私の場合枝先の葉に多く見られたため、開始の合図と共に替えてもらった。
  ⇒といいつつ、所々黒い箇所があったので、全体の葉の量のバランスと相談しながら葉を取ったり

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研究会#15 色彩盛花傾斜型(小原流 准教授)2023年1月

研究会#15 色彩盛花傾斜型(小原流 准教授)2023年1月

花型: 色彩・色彩 ⇒ 盛花傾斜型
花材: アカシア、金魚草(3)
花器: 丸水盤
〈結果〉90点

□当日のお花の状態と意識したこと

▷アカシア
 ・とても成長していて、花も葉もがボリュームがあり、花は綺麗な黄色というよりもくすみがかっていた。
  ⇒力が下に向かっているように感じる箇所や花が綺麗ではない箇所は花の長さを短くしたり、根元から取った。
  ⇒茎が見えなかったため、所々花も葉も取っ

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2022年のふりかえりと2023年に心がけること

2022年のふりかえりと2023年に心がけること

(※写真は2022年夏に行った美瑛のひまわり畑です。また行きたいな〜。)

いけばな人生3年目。准教授になりました。

2020年7月に始めたいけばなも気づけば3年目、8月には准教授になりました。
准教授講習会を受けた時の記録にも書いたけれど、もう教えられる資格があるなんて、花展に出品する資格があるなんて、信じられないというのが素直な感想です。
2021年7月から参加し始めた研究会ももう2年目。2

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研究会#14 まわるかたち(小原流 准教授) 2022年12月

研究会#14 まわるかたち(小原流 准教授) 2022年12月

花型: まわるかたち = かたむけるかたち(横へ伸びる枝葉の美しさを表現する形)の展開。器の縁の円周上から主枝・福祉・客枝の3つの役枝が外側へ挿され、まわるかたちを表現するかたち。役枝はすべて同じ花材。
花材: ガーベラ(3)、スプレーカーネーション(スター咲き・2)、スプレーストック(白・1)、氷室杉(1)
花器: 花意匠新型花器
〈結果〉90点

□当日の花の状態と意識したこと

▷ガーベラ

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研究会#13 瓶花(小原流 准教授)2022年11月

研究会#13 瓶花(小原流 准教授)2022年11月

花型: 瓶花(傾斜型)
花材: 赤芽柳、菊(3)
花器: 基本瓶花花器
〈結果〉90点

□当日の花の状態と意識したこと

▷赤目柳
 ・後述にもあるが、菊のボリュームがとても大きく、菊に比べ、枝の強さが小さく見えた。
 ・全体的に均一的に赤芽があり、枝の太さもそこまで差がなかった。
 ⇒枝同士も1本の枝の中でも変わり映えしないように見えたので、ところどころ皮を向き、中の芽を見せた。

▷菊
 ・

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〈花展〉いけばな小原流展 つなぐ

〈花展〉いけばな小原流展 つなぐ

印象に残った作品

思ったこと・感じたこと

久しぶりに足を運んだ花展は小原流東京支部創立100周年記念の回だった。准教授までのカリキュラムを学んでいるので、これまでより型がわかるものが多く、これは〇〇型だなと見ることができたり、自分が生けた時の花材や全体のバランスと比較しながら見ることができた。玉しだとばらの色彩盛花様式本位をもとにして花を変えているんだな〜とか。
前期のお花は先生と一緒に見て回

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#76 自由瓶花 盛花傾斜型 2022/10/12

#76 自由瓶花 盛花傾斜型 2022/10/12

自由瓶花

〈花材〉
 ・ドラゴン柳
 ・石化鶏頭
 ・モンステラ

・自由なので寸法や角度を気にせず、それぞれの花材のバランス、力、向きなどを意識して生ける。
・ドラゴン柳は溜められる花材なので、力の方向のバランスを見て枝を作る。
・モンステラが3枚あるので、見せる面の大きさ、表裏の向き、葉先の向きがそれぞれ異なるようにバランスを調整する。
 ⇒今回は1枚を一番手前に正面から少しずらして、1枚を

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#75 盛花傾斜型(5種挿し) たてるかたち 2022/10/5

#75 盛花傾斜型(5種挿し) たてるかたち 2022/10/5

色彩盛花色彩本位傾斜型(5種挿し)

〈花材〉
 ・ドラセナ・ゴッド・セフィアーナ
 ・ブッドレア(紫)
 ・?(赤)
 ・デルフィニューム
 ・丸葉ルスカス

・剣山の置き方は自由。ただし基本の三角形のルールは守る。
・それぞれの花材が適度に交わるように挿す。例えば赤の右側1/3〜1/2に水色がさしかかるように。色が入り乱れるように挿すのは良くないが、直線的に境が分かれるのも良くない。
・客枝を

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#74 花奏 かたむけるかたち 2022/9/21

#74 花奏 かたむけるかたち 2022/9/21

花奏

〈花材〉
 ・尾花
 ・コスモス
 ・パープルプリンス(千日紅の葉): 千日紅の葉にしては大きいような…?
 ・千日紅
 ・フジハカマ
・花奏は花器(丸水盤)の置き方が決まっている。4つの足を2つの足が正面を向くように置く。
・剣山は左奥・手前右は足の真上に置き、手前左は剣山ノ右端が足の上にくるように置く。
・花の挿し位置は必ず剣山の中心から少し外側。
・挿し位置の三角形、役枝の頂点をむず

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#73 盛花観水型 かたむけるかたち 2022/9/14

#73 盛花観水型 かたむけるかたち 2022/9/14

盛花観水型(尺一)

〈花材〉
 ・紅すもも
 ・竜胆
 ・尾花
・観水型の副枝は前傾させる。
・中間枝となる紅すももは主枝の1/2くらい。(傾斜型のように高く挿し、懐を作ることはしない。)
・役枝・中間枝以外の紅すももは主枝・中間枝の間、主枝・副枝の間、副枝・客枝の間に挿す。
・中間枝の竜胆は紅すももより高め。
・客枝の竜胆の左下に大きめの竜胆を入れ、根締まりよくする。

かたむけるかたち(あす

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