Manaka Abe

留学生のちょっと文体の整った日記、もしくは膿の浄化。 文系大学院生(アジア研究・歴史…

Manaka Abe

留学生のちょっと文体の整った日記、もしくは膿の浄化。 文系大学院生(アジア研究・歴史認識) 【旧プロフ】 ロンドンのど真ん中(主観)にある大学の、文系大学生(学士)の雑文帳。政治学・社会学・国際関係論あたりを齧っています。 留学・進学に関することはブログをご覧ください。

マガジン

  • 24’-25’ 駄文・Cambridgeの毎日

    ロンドンから英国内で引っ越す(はず)ので、2024年度の駄文をお届けします。

  • 21'-24' 学部関係

    大学でやったこと+α。

  • 21-24 駄文・日記・ロンドンの毎日

    留学生としてのロンドンでの毎日。日記(駄文)とロンドンの毎日は重複するため勉強以外のことはここに丸投げ。

  • 映画・美術館・読書感想文

    映画をみた感想、美術館に行った感想、本を読んだ感想などなど、何か心が豊かになったり、揺さぶられたりしたものを見た時の感想文。

  • 今ここで大学院に行きたい気がするシリーズ

    今ここで大学院に行きたい気がする気持ちを検討した記事のまとめ。

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初めまして🏛

こんにちは。自己紹介がわりに、この記事を上げます。 ​完全に初めましての方へ完全に初めましての方、初めまして。19年間日本で高校生まで完遂した後に、ロンドン・大英博物館の裏にある大学(ロンドン大学ユニバーシティ・カレッジと言います)に留学して、大学生をやっています。日本の高校を卒業した後に、1年間ファンデーションコース(進学準備コース)というものを履修して、大学に入学して、政治学・社会学・国際関係論あたりを齧っている最中です。政治学・社会学(社会理論)に関連した哲学分野につ

    • ケンブリッジ院生5日目

      2024年09月24日 曇りあまり雨降らず 8時集合。日本が祝日明けなので朝起きた時のメールが多い。30分で朝食をかきこんで’、アストラゼネカのリサーチ・ハブに向かう。ケンブリッジは健康科学系のリサーチ会社が複数集まってクラスターを形成している。 朝ごはんを食べながら聞いた、隣の席の女の子のカシミア地方におけるアフガニスタン女性教育支援の話が興味深かった。カシミアも紛争後の地域だからこそ提供できるサポートがあるのだと思う。 行きのバスの中でブリストルの医学部の子と話して

      • ケンブリッジ院生4日目 Leadership Programme

        2024年09月23日 曇り時々雨 常に雨が降っているか曇っているのがイギリスの日常なのは、ロンドンでもケンブリッジでも対して変わらないらしい。 今日からLeadership Programmeが本格化する。朝8時半に集合して朝ごはんを食べて、夜9時半に解散したので11時間何かしらをやっていたことになる。なかなか非人道的なプログラムかもしれない。学期が始まったらみんな忙しくなるので、その前に全てを終わらせておこうという魂胆らしい。 ちゃんと説明しなかったなと思ったので書い

        • ケンブリッジ院生3日目 Matriculation(入学式)

          2024年09月22日 日曜日 朝から雨 結構強い雨 7時に起きた。9時に寝たので寝過ぎである。 14時半から自分の所属するカレッジでプログラムが始まるので、その準備を始める。ケンブリッジ大学のカリキュラムが始まるのは10月らしいが、応募したリーダーシップ研修みたいなのが1週間前に始まるのである。朝8時半から夜9時まで拘束のミチミチな1週間。朝ごはんから晩御飯まで全部カレッジが出すので、流石食堂があるだけあるぜと思う。 カレッジというのは、ハリーポッターにおけるグリフィ

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          院生2日目

          2024年9月21日 日曜日 晴れ ケンブリッジ何日目までカウントする元気があるのかわからないが、元気があるかぎりはカウントし続けていこうと思う。 生活用品が全く無いので、てくてくと歩いて生活用品を買いに行った。寮は街の中心地を外れて、坂を登って10分くらいのところにあるらしい。30分くらい歩けば全てにアクセスできるような印象だろうか。 丁寧に買い物リストを作ったら買い物リスト自体を家に忘れた。ついでに身分証明書も忘れたので、包丁類と酒は買えなくなってしまった。 昨日行

          院生2日目

          ケンブリッジの大学院生になった日のこと

          ケンブリッジ大学の院生として登録された日のことを書こうと思う。 成田23時5分発。ヘルシンキ経由ロンドン行き。成田空港を出る最後の便である。セキュリティを通ったら前の人たちがヘルシンキ航空のアテンダントさんたちだった。すみません乗客がのんびりしてて。 座席の倒し方がわからなかった。諦めようとしたら一つ空いた隣のお兄さんが一緒に頑張ってくれた。ダメだったので諦めて寝たら、しばらくしてからCAさんが通った時に声をかけて、直してくれた。 ヘルシンキ空港の乗り継ぎはとても簡単だ

          ケンブリッジの大学院生になった日のこと

          今まででいちばんタフな

          今まででいちばんタフな夏を過ごした日記を書いておこうと思う。 喉元過ぎれば全ての熱さは忘れてしまうけれど、今の熱さを記しておく価値はあると思う。 夜勤をしながらこれからのことに思いを馳せた。大学院の説明会に参加しながらこれからのことに思いを馳せた。就職活動をしながらこれからのことに思いを馳せた。 結局何者にもなれなかったと思った。それがいちばんしんどかった。何者かになるということは、Distinctな何かを持つことではなくて、自分のありたい形であれることだと思っていた。

          今まででいちばんタフな

          慶應大学通信教育課程夏期スクーリング 国際法

          国際法をちゃんと勉強したかったなと思いつつも、しないままここまで来てしまったので、夏休みにどこかで聴講をすることにした。東大、一橋、上智、早稲田(は外部聴講制度がない)を検討した上で、慶應大学の通信教育課程の単位取得コースが一番都合が良いとわかった。単位取得なのでちょっと面倒で、散々色々な書類を書きお金を払った結果、私の手元には慶應大学通信教育課程法学部の学生証が届いたのだった。 毎年夏休みにはどこか知らん国の大学に行くのを生業としているので、今年は原点回帰で日本である。ど

          慶應大学通信教育課程夏期スクーリング 国際法

          閑話(2024年7月下旬から8月上旬)

          大学院に進学することになった。この前までは「大学院に進学できる」かもだったのが、「大学院に進学できる」になった。UCLの卒業成績を進学先に送って、書類のプロセスに6営業日、その後の合格証の発行に7営業日がかかった挙句にようやく、ようやく確定したのだった。 高校生の時に落選した奨学金団体の方達にいまだに気にかけてもらっているので、日本に帰った時には挨拶しに行く。今回は大学院に進学する旨が決まったのでそれを報告に行った。 机の上に、懐かしい証明写真を見た。背伸びしてとった高校

          閑話(2024年7月下旬から8月上旬)

          閑話(20/06/2024-10/July/2024)

          新しい話を始める前に、その間のことを少し書いておこうと思う。 6月8日に帰ってきて奮闘ののち、6月20日に2年間準備してきたわたしは、わたしの夢に敗れた。 6月20日に、わたしは大学院に合格した。らしい。 7月4日に、大学の成績が発表された。卒業論文のコメントも帰ってきた。卒業論文のコメントは、ちゃんと読んでここに書きたいなと思う。わたしは私の卒業論文にそこそこの気持ちをかけて取り組んでいたので。わたしはギリギリの成績でFirst Class Honoursをとって卒業

          閑話(20/06/2024-10/July/2024)

          すみません、帰ってくることにしました

          結論から言うと、そこそこの確率でイギリスに帰ることになったので、このNoteを復活させることにしました。しましたが、ここに見えない形でも実は色々とこのNoteを終えることにメッセージをいただいていて、私はすごく嬉しかったところでもあったので、ちゃんと書いておきたいと思います。 まず、私は2024年6月8日をもってUCLを卒業しました。それに伴って2024年6月12日より始まる官庁訪問を経て公官庁への就職(A省としよう)を目指していたところです。明確には書いてきませんでしたが

          すみません、帰ってくることにしました

          【終】僕が君に花向けの言葉を贈ってやろう

          2024年6月7日をもって、私のUCLでの学生証は失効し、ひいてはそのうち実家に送られてくるだろう卒業証書(もしくはメールで送られてくるだろうPDFファイル)を待つのみになった。以下、大学を卒業できると仮定して文章を紡ごうと思う。 大学で何を学んだだろうか?国際関係論、記憶の政治、安全保障理論(特に社会学的観点)、リスク・レジリエンス。知らないものを学び知らないことの存在を知るということは、大学の学びらしくて好きであった。同時に、色々勉強したけど視点の問題から実際の仕事に役

          【終】僕が君に花向けの言葉を贈ってやろう

          【日記】父におもうこと

          父を失い、10年以上が過ぎた。大学を出るということは社会に放り出されるということで、私はそれが人生の大きな区切りに思えて仕方がないので、一度色々思うことを記しておきたいと思う。ずっと出そうかな、いや出すまいと思っていたものを。 恐ろしかったのは、徐々に父が夢に出る回数が減っていったことだった。日単位が週単位となり、いつしか月単位となり、数ヶ月単位となった。まだ年単位にはならない。不可抗力で、私は父のことを忘れつつあるらしかった。最初は夢の中でも病床にいてコミュニケーションが

          【日記】父におもうこと

          モロッコでお気に入りのパスティラを見つけよう

          見つけたいですよね? 序今回の記事では、この記事を読んでいるすべての人が知りたかったであろう、モロッコ(具体的にはフェズ)の伝統料理パスティラのレビューをしようと思う。 パスティラってなに?一応パスティラという食べ物の説明をしておこうと思う。フェズに行くならパスティラ!みたいな記事をよく読むと思うが、その実態は何なのか? モロッコのパスティラとは、パイ料理の一種である。中にフィリングをいれ、パイで包むだけのものと、パイで包んだ後上に粉糖とシナモンをかけていただくものがあ

          モロッコでお気に入りのパスティラを見つけよう

          食べる 他

          ポークピカタを食べたいと思った。小麦粉はないので、粉チーズを先にまぶしてから胡椒をたんまり溶かした溶き卵に浸して、バターを引いたフライパンに(油がないから)落としていく。焼いている途中で40%つまみ食う。美味しいじゃないか。£3の格安ロースから、ちょっと背伸びして£4の薄切りロースにしてみた。日本円だと600円から800円の飛躍であるが、最低賃金が£11の国なので感覚的には300円から400円である。1ポンド今200円くらいするんだってね。草。 近くのスーパーで作っているサ

          【読書感想文】「本を守ろうとする猫の話」夏木草介

          私が「ファンタジーを読みてえ〜」と言っていたらバイト先の人が貸してくれた。イギリスに来て悲しいことの一つは本を読みづらいことだったので、本が好きな人がいてよかったと思った。 複雑なストーリーではない。本屋をテーマにして展開されるお話だけれど、たとえばビブリア古書堂みたいなちゃんとしたミステリーではない。本当は本を読む意味とか本を作る人の気持ちとかを考えて読んだ方がいいのかなと思ったけれど、それも違うのかなと思った。 一つ言うなれば、最後に向かっていくにあたって、主人公はお

          【読書感想文】「本を守ろうとする猫の話」夏木草介