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ケンブリッジ院生4日目 Leadership Programme

2024年09月23日 曇り時々雨
常に雨が降っているか曇っているのがイギリスの日常なのは、ロンドンでもケンブリッジでも対して変わらないらしい。


今日からLeadership Programmeが本格化する。朝8時半に集合して朝ごはんを食べて、夜9時半に解散したので11時間何かしらをやっていたことになる。なかなか非人道的なプログラムかもしれない。学期が始まったらみんな忙しくなるので、その前に全てを終わらせておこうという魂胆らしい。

ちゃんと説明しなかったなと思ったので書いておくと、私はケンブリッジの授業が始まる2週間くらい前にケンブリッジ入りして、Future Global Leadership Programmeというものに参加している。院生向けに、次世代のリーダーを育むスキルセットやビジネス・リーダーと話す機会を与えようとするプログラムである。今年から始まったプログラムで、アストラゼネカを含む実業界とアカデミア(ビジネススクール含む)がリソースと知識を共有している。

午前中は環境法を取り扱う法学者のお話を聞いた。自分は去年Complexity Theoryの授業でSDGsとリスク・ガバナンスをやったので、それとはまたちょっと違う視点で(どっちがクリティカルかはお分かりだろう)面白かったと思う。同時に、私はコンセプトを実用ビジネスに落とし込むのはさっぱり苦手だなと思った。

お昼にはサンドイッチとフルーツが出た。みんなで芝生の上で食べた。Lucyは芝生の上を歩いても良いカレッジです(ケンブリッジの多くのカレッジの美しい芝生の上は歩いてはいけないことになっている)。

午後はグループ・プロジェクトの導入。ここまでくればよくわかるが、ケンブリッジのビジネス・スクールの知識を存分に引いているプログラムである。リーダーシップというものも、いわゆるビジネススクールで研究されているトピックである。

ついでにパブリック・スピーキングの方法論についてのスピーチも聞いた。ケンブリッジの行動科学(Behavioral scientistの訳って行動科学?)の教授である。というかグループ・プロジェクトの話をしているのも法学者も当然ケンブリッジの学者である。プログラムの一環でスマホをセットして使うVRゴーグルが配布されました。そんなことある?(プログラム参加費£250) Exposure TherapyとしてVRを活用するのが今のトレンドらしいです。

グループ・プロジェクトは人文系の人たちで集められたグループになった。歴史・哲学・神学・哲学と政策・地域研究。私は厳密には社会科学だが、他の自然科学に分類されるよりは人文の方がずっと近い。こうやって見ると他のグループはビジネス系かSTEM系のコースの人ばかりである。

同時にフォーカスを人文に絞った瞬間に話がさくさく進むようになったので、面白いと思っているものについて働くのは大事なのかなと思う。

取り組みながらリーダーシップのあり方とか考え方とかあるべき姿とか、特にケンブリッジでMPhillをやるような人たちをどう教育するかを一生懸命考えて、どうあるべきかを考えさせようとしているのだなということが伝わってきて、それは教育機関として、個人の領域まで踏み込むと同時に、平たく言えばノンブレス・オブリージュを満たさねばならないというプライドが現代に持ち込まれた結果の姿勢なのかな、などと思った。

21時半に帰ってきて23時に就寝。

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