愛野まいみ

エッセイを書いてます。 不思議なことが好きです 。 ゲッターズ飯田さんが好きです。 推…

愛野まいみ

エッセイを書いてます。 不思議なことが好きです 。 ゲッターズ飯田さんが好きです。 推しはカルメラのゴウシさんです。 いつもいつも愛と感謝。

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火星人より愛を込めて

「とってもマイペースな子なので困ってます」 ピカピカの小学1年生になった娘の 最初の懇談会。 若くて可愛い担任の先生は 開口一番 下がり眉をさらに下がり眉にしてそう言った。 私はハテ、と首をひねった。 マイペースというのは 本来そんなに悪い意味ではないだろう。 ポジティブな言葉に対して 「困ってます」 というネガティブな言葉がくっついている。 こう言った場合おそらく ポジティブな言葉そのもの 今回だと「マイペース」という単語自体が 何かネガティブな言葉を揶揄していたり

    • 「迷子のシバ」について。

      ほんのひとときのことだけど。 天満のお好み焼きバーに出入りしていたことがある。 当時扇町で飲食店をやってたお兄さんが飲み友達で (大人な飲み友達ではなく純粋に会ってお酒を嗜むだけの健全かつプラトニックな関係で但し2人とも恐ろしいほど口が悪くお互いのことを言いたい放題であった) お兄さんの店に行って飲んだくれたあと お好み焼きバーに繰り出して お互いを罵倒し合って飲むのが楽しかった。 そのバーに 不思議な男の子がいた。 バーカウンターの向こうにいるくせに ひどく人間嫌い

      • 【小さな惑星の小さな物語】No.1 コインランドリー

        洗濯機が壊れた。 ある日突然夜中に、カタカタカタ……という小さな音を立てて壊れた。 洗濯機の断末魔にしては、控えめな音だった。 仕事から帰って来て 脱ぎ捨てたシャツを乱暴に突っ込んだところだった。 マジかよ。 あちこちボタンを押したり 揺さぶってみたり コンセントを抜いて差し直したりしてみたけれど さっきまで元気だった洗濯機は ウンともスンとも言わなかった。 ご臨終です。 どこかで声が聞こえた気がした。 汚れた水にぷかぷかと浮いたままのシャツを見ながら 僕の人生

        • グッバイ桜川

          阪神三宮から電車に揺られて、ガタンゴトンと夢を見ていた。 19歳の私が 真っ赤なルージュを引いて 「そこ」に突っ立っていた。  「桜川ー。桜川ー。」 車内のアナウンスでハッと気が付いた。 飛び起きると阪神電車の桜川駅だった。 あれ、ここはどこだっけな。 座席に座り直す。 そう。 桜川の夢を見ていた。 大学生の頃。 お金がなくて、2ヶ月だけ桜川のショーパブで働いた。 仕送りゼロの貧乏生活で メンタルを病んでいて ゴミ溜めみたいなアパートに住んでいた私は 「女子大生」

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        火星人より愛を込めて

          sachihoさんのクラリネットが良すぎて泣いちゃうはなし。

          クラリネットって知ってますか? あの、クラリネットです。 パパからもらったクラリネットの、クラリネットです。 知ってはいるけどどんな音色なのかよく知らない。という方は多いと思う。 私はぶっちゃけ 「フルートじゃなくてオーボエでもないやつ」 としか覚えていませんでした。 だいたい中学の音楽の授業でちょっと聴いたくらいで時が止まってる楽器。それがクラリネットな気がします。 クラリネット奏者のsachihoさんという方が居ます。 実は私sachihoさんを聴き始めて間もないの

          sachihoさんのクラリネットが良すぎて泣いちゃうはなし。

          ルンバよトラウマを超えていけ

          我が家にルンバが来た。 踊るルンバではない。 ルンバと聞いて大多数の人がイメージする、あのお掃除ロボットルンバである。 2月に義父が亡くなり、義父の住んでいたアパートから、夫が持って帰ってきたのだった。 うちに来た時のルンバは、とても汚れていて、ゴミだらけで、埃をかぶっていて 控えめに言ってもめちゃくちゃ汚かった。 私はルンバを見下ろした。 正直全然信用してなかった。 ルンバの性能そのものに疑いを持っている 「ルンバ懐疑派」 であったし 生前の義父との間にもあまり良い思い

          ルンバよトラウマを超えていけ

          「棺桶に百合の花を入れるな」という母との攻防

          「あたしが死んだら棺桶に百合の花入れんとってな!!」 と昔から母は言う。 「菊とかもう、問題外!!なんで死んだら百合やら菊やらが定番なんやろ。あたしは野や山の素朴な花に包まれて行きたいねん。霞草もええなあ。そういう花にしてよ。頼むで」 お寺の事務員のあんたに頼んどけば問題なかろう! と母は言う。 私は当時お寺に勤めていて 「棺に入れたいもの」 についてちょくちょくお問い合わせを頂いたりしていたので 山野草は大丈夫だよなあと思いつつも 段取りが大変だなあと一応頭の中でシミ

          「棺桶に百合の花を入れるな」という母との攻防

          世界の誰もがそれを「不幸」と呼んでも

          私はお父さんにに殴られて育った。 具体的に描写するとあんまりにも可哀想な感じになってしまうので やんわりと書いておくのだけれど 殴られるのは日常で 血を見ることも多々あったような気がする。 それがあまりにも普通のことなわけだから 特になんとも思っていなかったし 今もなんとも思ってなくて たぶんこれからもなんとも思わないのだと思う。 しつけの一環、とお父さんは言っていたし 私自身も「自分が悪いから殴られるんだよなあ」と思っていた。 しつけの一環だからと言って手を上げていいのかと

          世界の誰もがそれを「不幸」と呼んでも

          短編【そのパラレルではなくても】

          子供を保育園に連れて行って、9時から空いてるスーパーで買い物をして、家に帰って洗濯機を回して溜まった洗い物を片付けて掃除機をかける。 配布された子供の新しいお道具箱のはさみやのりにお名前シールを貼っていく。スモッグのボタンが取れているから縫い付ける。 保育園からのアンケートに記入して封をする。来月の母親参加のイベントをスケジュール帳に控える。 洗濯物が出来上がったのでベランダに出て干していく。赤や黄色やピンクの靴下が揺れる。 夫が目を通さなかった職場の共済の新しい注意事項に目

          短編【そのパラレルではなくても】

          ポッケが赤いふちどりのデニムと金髪のお兄さんの電話番号のはなし

          神戸の片田舎から大学で大阪へ出て ほんの少し都会というものに慣れてきたころ。 大好きなジーンズのお店があった。 古着風で、だけどちょっとだけギャルっぽくて そこのジーンズを履くと 急に足が長くなってウエストがきゅっとしまったように見えるので まるで魔法にかかったみたいな気持ちになれた。 そこで買ったデニムの中でも ワイドで丈が長めで股上の浅い ポケットのところが赤いふちどりになっているデニムが大好きで よく自分に似合うと思っていた。 デニムを履いて ミュールを履いて ス

          ポッケが赤いふちどりのデニムと金髪のお兄さんの電話番号のはなし

          コインランドリー

          みじめったらしいあの大学生活のはなし。 大学生になって初めて住んだレディースマンションは 一階が大家さんの営む食堂で その隣に住民用のコインランドリーがあった。  お金がなかったわたしは洗濯物を溜めて溜めて溜め切って 明日履くぱんつがなくなったところでいつも そこへ洗濯に行くことにしていた。 その日もTシャツやブラウスやブラにぱんつを洗濯機に押し込んで 100円玉を放り込んで ぐるぐる回る洗濯槽を見ながら ボケっとタバコを吸っていた。 洗濯している間買い物にでも行けばいいのに

          コインランドリー

          カルモニカのLiveに行きたくなるしかないプレイリスト

          こんにちはこんばんは!!もしくはおはようございます。 わたしです。 今日はお題「私のプレイリスト」にチャレンジということで ここのところの推し短歌でも推しに推していた西崎ゴウシさんのバンド 「カルモニカfromCalmera」 から何曲か貼り付けてみたいと思います。 題しまして。 「聴けばLiveに行きたくなっちゃう!カルモニカのLiveに行きたくなるしかないプレイリスト」!! 先日レコ発ツアーが大団円だったカルモニカ。 テレビのあちこちでかかっているメロディたちを、

          カルモニカのLiveに行きたくなるしかないプレイリスト

          ムスメとお風呂でガールズトーク

          好きな人 だあれと聞かれ 推しとママ パパじゃないのと 不服なムスメ お風呂で、ムスメと「好きな人の言い合いっこ」をしました。 5歳になったムスメとは、最近ちょっとしたガールズトークみたいなことができて、それが楽しみだったりします。 「あのな、わたしはせいしろーくん」 とムスメ。せいしろーくんは、同じこども園に通う、ちょっとシュッとした、確かに将来有望なイケメン風の男の子です。 「そうなん。なんで?」 とワケを聞いてみると 「せがたくさん伸びたから。あとスキップが

          ムスメとお風呂でガールズトーク

          カルメラの西崎ゴウシ伝説さんを推す短歌まとめ

          推し短歌に参加しました!! 私の推し、カルメラというインストジャズバンドの「西崎ゴウシ伝説」さんを 推しに推しています。 推しを推しに推したnoteはこちら 今日はその中から、推し短歌を抜粋して 短く解説文を書いたものを添えてアップしております。 新たに詠んでしまった「推しのプライベートを推す短歌」も加えまして (新たに詠んだんかい) どうか西崎ゴウシ伝説さんの魅力が 少しでも多くの方に伝わりますように!! カルメラの 甘い音色に恋焦がれ 膨らむ想いは 音にはじけ

          カルメラの西崎ゴウシ伝説さんを推す短歌まとめ

          カルメラの西崎ゴウシ伝説さんをとにかく推したい!!

          カルメラの 甘い音色に恋焦がれ 膨らむ想いは 音にはじけて 「カルメラ」 というバンドをご存知でしょうか!! 大阪発の8人組エンタメジャズバンドです。 名前の由来はずばり、じゃりんこチエの「カルメラ兄弟」!! 冒頭の推し短歌は、カルメラに恋焦がれて膨らむ私の想いを、カルメラ焼きが焦げて膨らむ様子とランデブーさせていただきました。 聴けば絶対元気になる、パワフルなサウンドが持ち味のカルメラ。 最近では芸能界最強占い師ゲッターズ飯田さんとのコラボが有名です。 カルメラはちょっ

          カルメラの西崎ゴウシ伝説さんをとにかく推したい!!

          プリキュアになりたい母とプリキュアになりたい娘。

          娘と『プリキュアオールスターズF』を観てきた。 ご安心いただきたい!!ネタバレはしない!! 本編のストーリーには全く触れず プリキュアの良さを語り尽くそうと思う。 プリキュアの良いところが ぎゅっと詰まった映画だった。 プリキュアってなんであんなに強いのかなって 分かってるようで分かってなかった私だけど 今回の映画を観て確信したことがある。 どうしてプリキュアがこんなに強いのかっていう理由と 「人間を強くするのは明日への希望だな」 と言うことだった。 プリキュアはそれぞ

          プリキュアになりたい母とプリキュアになりたい娘。