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編集者に大事な3つのことを考えてみた

引き続きTwitter経由で質問をいただきましたので、ご紹介したいと思います。皆さんこんな僕に、ありがとうございます。
 ※質問はこちらまでお寄せください!ネタ不足なので歓迎です

編集者として重要なスキルを3つ挙げるとしたら、何ですか?

面白い質問をどうもありがとうございます!

ううむ。なんでしょうね。

「編集者」という職種をどう定義するか、あるいは短期で考えるのか、長期で考えるのかなどによって答えが変わってきそうだな……など小難しく考え、しばらく寝かせてしまいましたが、ここはあえて直感でパッと浮かんだ3つを記載します。

1.好奇心

記事の企画を考えるとき、取材をするとき、記事を実際に書くとき、記事の反響を分析するとき―――どのフェーズにおいても「なぜだろう」「どうしてだろう」と好奇心を持てることが全ての編集者の仕事の出発点だと思うので、一つ目に「好奇心」をピックさせていただきました(もしかするとこれ編集者に限らず全ての職業に入れることなのかもしれませんね。。)。

至極当たり前な基本…かもしれませんが、好奇心をめぐって難しいのは、これが「その人のコンディションに大きく依存する」という点ではないかと思っています。

忙しかったり悩み事がたくさんあったりすると好奇心は健全に働かないもの。日常の中で常にゆとりを持てる環境を作っていき、まっさらな状態で好奇心を発揮できるようなコンディションを僕自身も整えたいなと日々思っています。

2.人脈

これは僕がインタビュー取材を軸にコンテンツをつくる編集者だから、というのも大きいかもしれません。

前述の好奇心に従って知識を深めて記事にすることは確かにできますが、やがて「自分の好奇心の壁」を越えられなくなる瞬間が、編集者にはあるように思います。そういうときに新しい視点や知見をもらえる人脈をどの程度持っているのかというのが編集者の長期的なキャリアにおいて非常に大事だと思うのです。

僕自身若手編集者の育成にも携わっていますが、「取材や仕事を通じて出会った人の中でこの人とは繋がっておきたいという人をきちんと見分け、長期的に関係を作ってくることができれば、5年後や10年後の働き方が変わってくる」ということを口酸っぱく言っています。人脈はそれくらいレバレッジの効く資産なので、それを意識しながら働くことが言編集者には重要なんではないかなと。

3.読者に対する想像力

いくら好奇心・人脈があったとしても、独りよがりの発信では読者を動かすことができません。それは結果的に、「コンテンツを通じて人を動かす」という編集者の職務を全うできないということでもあります。

情報の発信者がマスメディアに限られていたような時代であれば、それでもまだ通用したかもしれませんが、情報が氾濫する今の社会において、発信を通じて人を動かすのはそう簡単ではありません。「読者が今何悩んでいるのか」「潜在的に何を求めているのか」。そういったことをまさに好奇心を持って洞察しながら政策に落とし込んでいくという視点が非常に大事なのではないかと考えています。

##そもそも「編集者」ってなんなんだろう


以上が、個人的にパッと思い浮かんだ以上が3点です。なんとなく、文章作成能力についても触れたほうがいいのかな…と思ったのですが、「文章を書くこと」自体は、編集者が目的をかなえるためのツールでしかないというのが僕の立場で、編集者としての本質である「人を動かすこと」を遂行する上で原動力たりえるのは上記の3つなのかなという認識があります。

AIが発達したり、テキストコンテンツに限らない多様なコンテンツが流通する今の社会において、「編集者」という意味合いを「文字を書く人」ではなく、「発信して人を動かす日人」と定義しているのが私の中の考えになります。もちろんこれが正解ではないと思うので、これからもぜひいろいろとディスカッションできるとありがたいです~。

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