三菱一号館美術館のヴァロットン展最終日に滑り込んだ。
最終日の終了3時間前と言う無謀な時間に三菱一号館美術館で開催中の
ヴァロットン展に乱入しました。
同じようにギリギリ進行の同志の皆さんがたくさんいらっしゃり、まさかの長蛇の列😂
ヴァロットンは私にとってちょうど100年位前にスイスローザンヌの敬虔なプロテスタント家庭に生まれますが、パリで画家として初期は薔薇十字展、ナビ派といったところから画業スタートしています。スイスで培った感覚からか、パリの風俗を一歩離れてある意味冷淡に第三者的に見ている点がまず面白い。
木版画と言う言わば最適の線と陰影を掴み取る画法と相俟って、単純な表情に見えて実は実に複雑な泣き笑いが表現できています。
第一次世界大戦時は49歳で従軍志願し、一度は年齢を理由に断られていますが、あと従軍画家として戦争をシニカルに、そのたまらない部分を切り取っています。連作の"これが戦争だ"でのその瞬間の描写は、個人的にはゴヤの描いた残虐な戦争風景と、技法の違いを超えて繋がっていると感じました。
終戦後癌を患い60歳の誕生日の直後に亡くなりましたが、1900年のパリ万博のレポートなども心に残りました。
しばらく忘れられている画家(私も初耳)でしたが、こうした回顧展を企画頂いた三菱一号美術館の皆様に感謝したいです。
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