何もかもが嫌になって泣きじゃくる長女を救った次女の出来事から学んだコミュニケーションの基本はこれかもしれない。
2020.7.19 sun 晴れ
まめぞうです。
先日、他人のありがたみについてお届けしました。
当記事において、あーちゃんはH子を信頼しきっているのだなぁとおもっていたのですが、今回は、そんなH子をもってしてもどうにもできなくなったお話です。それは同じ日に起きた出来事でした。
ブルーベリーを大漁にゲットし、もぎたてのトウモロコシも収穫できたので、「さぁ、お家に帰って食べようね。」とあーちゃんに話かけたら、帰ってきた言葉はこうでした。
「え、やだ、交通公園行きたい!H子ちゃんに乗っているところ見せたい!!」
そう、最近自転車にハマっているのですね(詳細はこちらの記事をどうぞ)
なるほど、愛しのH子ちゃんに見せたいのか、そうか、わかったよ娘よ。
とH子の今後の予定を聞くと空いていて全然大丈夫と快諾。行けるとわかるや、大はしゃぎのあーちゃん。こういうところを見せつけられると弱いです。デレデレしてしまう私(親バカ)
収穫した品々をそのまま持っていったのではこの炎天下、ブルーベリーなんて自然にジャム化しそうでこわかったので、いったん私は自宅に戻り、みんなには先に向かってもらうことにしました。
ブルーベリーを冷蔵庫に入れ、現地に向かいます。
日曜日のお昼頃に到着しましたが、自転車が駐輪場に入り切らないほど溢れている。さすが休日、公園内は親子でいっぱいでした。
私が到着した頃には、あーちゃんは張り切って自転車に乗っておりました。
さすがにゾーンに入ることはなく、余裕の表情。自信に満ちた笑みで力いっぱいこぎ、我々が手をふると、「イエーイ!!」と手を振って答えてくれます。
H子に、乗ってるところを見せることができて大満足のあーちゃん。この笑顔を見ていると癒やされます。
この後、大癇癪を起こすまでは。。
時はお昼、「おなか空いたねー」ということで、なにか買ってくることに。
調べると、最寄り駅のロータリーにお弁当屋さんがあることがわかりました。この公園が飲食OKかをH子が気にしていたので、係員に確認したらOKとのこと。早速買いに向かいました。
帰ってくると、あーちゃんがみんなと一緒にいました。どうやらトイレ休憩したようです。ちょうどよいタイミングで帰ってこれたかなとおもいきや、あーちゃんが一人でスタスタ自転車のほうへ歩いていきます。
私「あーちゃん、お弁当買ってきたから食べようよ」
あーちゃん「トイレ行っただけだから、まだやるー!」
あーちゃんは目の前の楽しいことに夢中になると寝食忘れるタイプ。
私の問いかけには了承せず、自分が乗る自転車を物色しに向かいました。
それを見て、妻も向かいました。スタンドを一人でははずせないというので。
それ以外はもう自分でできると思っていたので、妻もすぐ戻ってくると思ったら、ずっと付き添っています。止まった状態から進むのに苦労しているようで、妻がサポートしているのです。ちょっとすすんではフラフラ、止まっては、またサポート。これの繰り返し。あらら、なんか戻っちゃったよ。
どうしちゃったのかな?と少し心配。おそらくですが、どうやら自転車が体にあってなかったのかもしれません。後からわかったのですが、ブレーキに手が届きにくくて、止まりたいところでしっかり止まれないのです。なので、進んだ先に別の子が走っていると、ぶつかりそうになるのでフラフラしてしまうのです。
しばらくは妻がサポートしていたのですが、道が空くと、すーっと進んでいけるので、妻は追いつけません。しばらく自分でこげるようになったので、妻が戻ってきて一息ついていると、あーちゃんが大きな声で、「ママー、こっちきてよ。ちゃんと支えてくれないと倒れちゃうでしょ!!」と不機嫌そうに言うのです。妻も、しょーがないなぁといった調子で、「わかった、わかった、ささえるから待ってて」と支えてあげます。それで進むかというと今度は進みません。「違う!!、ちゃんと支えて!!!」
はたから見ると支えているのですが、どうやら支え方が、あーちゃんの思っていることと若干違うようなのです。「え、こうすればいいの?」と妻が探りながら質問するも、「違うの、これじゃ倒れちゃうでしょ!!」もうこの時点で泣き顔です。
妻も困り果てて、ついにこう言います。
「え、じゃあ、どうすればいいの、どうしたいのか教えて。」
ついに泣き出してしまいました。
「ちがうの、ちがうのー、ママのいじわる、なんで、うぬ、うう、うわーーーん!!!!」
あんまり、泣きじゃくるので、妻はなだめながらも、なんとか進ませようと、倒れないように支え、なんとか一周はしたのですが、なかなか機嫌がなおりません。なおるどころか悪くなる一方。
なんだろ、突然どうしたのだろう?と私もH子も心配になってきました。
H子がふといいます。「お腹が空いてきて疲れてきているのではないか?」ということ。それかもなぁと、妻とあーちゃんの場所に駆け寄ります。
私「疲れちゃったんじゃないの。ちょっとやすもうよ」
あーちゃん「やだーーー!」(めちゃくちゃ大声。ダミ声で。)
私「えー、でもさっきから全然やらなくなっちゃったじゃないの。やすもうよ」
あーちゃん「ダメー!もうパパはなんでそんなこというのぉ。ううう、うわーーん」
あちゃー、油に火を注いだ感じになってしまいました。
こうなると手のつけようがありません。いったん退散し、妻に預け、しばし影から見守りました。
まったく解決の糸口が見つからないまま、時は刻々と過ぎ去ります。
そこで私はH子に助け舟を出してもらいます。
我々家族ではない第三者から、しかもH子から語りかけたら、この状況を打開できるかと。H子があーちゃんのそばに駆けつけて、いろいろと語りかけました。
しかしながら、H子が何を言っても聞く耳を持たないようです。何もかもが嫌になってしまったようです。
おそらくですが、もう本人も何がなんだかわからなくなってしまったのかもしれません。今起きている感情をどうして良いかわからず、もどかしくて、泣くしかない状況なのかもしれません。
途方にくれた我々でしたが、しばらくした後、ふと私はある行動にでました。
あーちゃんに、駆け寄り、あーちゃんが「ヤダー!!」ということすべてを肯定したのです。
進むのが嫌ならば、「そうだね、進むの嫌なんだよね」
休むのが嫌ならば、「そうだね、休みたくないんだよね」
と。
そうやって、相手の反応に、ただただ、肯定する。
そうしたら、だんだんと、落ち着いてきたのです。
でもまだまだ心は閉ざしたままの様子でしたので、次の行動を取りました。
みーちゃんを使っての腹話術です。まるでみーちゃんが話しているようにこう語りかけました。
「うわー、おねえちゃん、自転車のれてすごーい。私おねえちゃんの自転車乗っているところ、みたーい」(声色はできる限り赤子っぽく。)
すると、あれだけ泣きじゃくっていたあーちゃんが、ぼそっと、
「みーちゃんと一緒に自転車のりたい。。。」
と返してきたのです。
(お、乗ってきた)と思った私は、このチャンスを逃すまいと、すかさずみーちゃんを、あーちゃんの自転車に乗せるために近寄ります。偶然にもあーちゃんの乗っていた自転車には荷台がついていたので、そこにみーちゃんをちょこんと乗せてあげました。そしたら、みーちゃんがあーちゃんの腰あたりをガシッと掴むではありませんか。よしとここでもみーちゃんになりきって、
「おねえちゃん、すすんでー、すすんでー」
ここでいったん自分に戻り、「ほら、みーちゃん、漕いでほしいみたいだよ。」
すると、どうでしょう。一人でこぎはじめたのです。あれだけ何もかもが嫌になってしまっていたのに。
この時、私はみーちゃん自体は落ちないようにしっかりと支えてましたが、自転車は支えてませんでした。つまり、あーちゃんが自力で漕いだことで進んだのです。
みーちゃんを荷台に乗せて支えながら、あーちゃんが漕ぐのについていくのはなかなか至難の業でしたが、これもあーちゃんのためと、必死でついていきました。
ある程度進んだところで、さすがにスピードが出てきたので、みーちゃんを持ち上げて、「おねえちゃん、すごーい!すごーい!すごいはやーい」ってみーちゃん声で語りかけたら、「あ、みーちゃんが飛んでる!」と自転車漕ぎながら笑みがこぼれてました。そのまますすーっと漕ぎ続けるあーちゃん。
ようやく自分を取り戻してくれました。
結果論ですが、最後あーちゃんを救ってくれたのは、みーちゃんでした。
兄弟愛、いや姉妹愛でしょうか。もしかすると、あーちゃんにとってみーちゃんは一番信頼できる相手なのかも。良かった。みーちゃんありがとう。
長々と書いてしまいましたが、振り返ると、今回のように、あーちゃんが泣きじゃくって何もかもが嫌になってしまったとき、ひとまずすべて相手の思いを受け入れる、肯定したわけですが、ただ肯定したんじゃないんですね。
相手の嫌だといったことを、そのままそっくり返したんです。
以前本かなにかで知ったことですが、相手の言ったことをオウム返しすると良いと。すると、相手は「あ、ちゃんと話を聞いてくれている」と相手を信頼できるようになると。オウム返しの意味がようやくわかった気がします。
つまり、
一見、相手の言い分通りにしているつもりでも、全然違っていたってことがあります。今回あーちゃんが泣きじゃくったのも(疲れていたことも助長したと思いますが)自分の思い通りに答えてくれないことが嫌だったのでしょうね。
これって、相手との会話、コミュニケーションに通じるものがありますよね。
相手の気持ちに答えるには、まず受け入れる、肯定することから始めると良さそうです。その際オウム返しが良さそう。
そして相手が一番信頼している人に頼る、かな。
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