見出し画像

読書感想文:底辺駐在員がアメリカで学んだギリギリ消耗しない生き方

結論:小気味良い文章で読みやすい。やる気十分・日常に疲れているなど幅広い人にオススメ

先に結論を置いときます。
今や人気となったYouTubeチャンネルを運用する筆者の「US 生活&旅行」さんの折り目正しくも、微妙なズボラとゆるさが垣間見える人柄がにじみ出る小気味良い文章が全面に出ていて非常に読みやすい。オススメ。

どんな本?

筆者自ら「底辺」と表現する、アメリカ生活10年目のキラキラ★海外駐在員ではない日常や、それまでに至った経緯やお仕事の話、YouTube動画の裏話やアメリカでの節約・お得情報が分量よく含まれています。御本人がナレーションを入れる各動画でおなじみの語り口調がそのまま聞こえてきそうな綴り方に好感を覚える人は多いはず。街は汚い、理不尽な犯罪に巻き込まれる危険度は段違い、大体のサービスレベルが平均低いか穴だらけなアメリカの4都市を転勤で渡り歩いているからこその地域性の違いなど、足掛け10年ほどのアメリカに本社があるとある企業の片隅に所属し、3年ほどの在米歴のある私が心の底から共感したり、知らなかったこと、今すぐ実践したい内容もあります。筆者と同じく社会人の年齢になってからF-1(学生)ビザで語学学校に行き、現地でJ-1(インターンシップ・またの名をトレーニング)ビザに切り替えつつ日系アメリカ企業で働くという私の経歴と見事にオーバーラップするところがあるので、月給$2,000(2013-2015年頃:非エンジニアのため)のサバイバル生活で、貯金残高の減り具合に心身ともにビクビクしていた当時を思い出しました(苦笑)

ギリギリ消耗しない生き方のススメ

新卒2年で退職後、病気になったこともあり、ほぼ20代をニートで過ごした筆者。生活を変えるためにアメリカの語学学校へ留学したのを経緯に、コロナ禍でのレイオフを経て日系旅行会社に勤務しています。人にも自分にもあまり期待しすぎないという筆者の考えは、いろんなことが微妙に不便でどうしようもならないアメリカで生きるということも含めて身につけられたことです。自分を擦り切れるまで追い込みすぎない、消耗する手前のギリギリラインを攻めるちょっとしたRPGのような日常も垣間見え、経済的にも国力的にもあまり明るくない今の日本社会でもなるべく心穏やかに過ごしたい方が身につけても良い生き方じゃないかなと思います。

小学生の頃は小説ばかりを買い漁り、日常的に数冊を持ち歩くという変態的読書魔だったのに活字から離れて久しく、すっかり読破もできなくなった私が手に取って2時間弱で読み切りました。それだけですごく読みやすいということがご理解いただけるはず。良い本でした!US 生活&旅行さん、出版おめでとうございます。
最後に御本人が登場する「ゴリゴリの宣伝動画」を置いときます。

#読書の秋 #読書感想文 #ウェルビーイング #アメリカ移住 #キャリア

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?