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ビジネスマネージャーになるために ~人と組織のマネジメント術~

サラリーマンである私のキャリアを考えていく上でマネージャーになるという道は避けられないのかなと感じています。そんな将来のためにマネージャーについて体系的に学ぶことができないのかな?と思っていたところ、「ビジネスマネージャー検定」という資格があることが分かりました。

そこで、ビジネスマネージャー検定合格を目指して勉強をはじめたのですが、公式テキストが読み物として素晴らしくできており、いろいろと学ぶことがあったので印象に残った内容と感想をアウトプットしていきたいと思います。

・コミュニケーション力を高める3つの能力

マネージャーに求められるコミュニケーションについて本書では以下のように紹介されています。

マネージャーに求められる3つのコミュニケーション能力
①相手を信頼し、相手の信頼を獲得する能力
②相手から共感を得る能力
③相手の納得を得る能力

これらの能力を高めるためには、以下の3つが大切とされています。
・相手(部下)の承認欲求を満たしてあげること
・相手の意見をしっかりと聞くこと
・相手の期待を理解して適切な対応を取ること

このような姿をストレートに表したのが「真摯」という言葉なのかもしれませんが、まさしく真摯な対応が求められるのだと感じました。間違っても相手の存在を否定したり、自分の意見を押し通すことはしないようにしようと思います。

また、こういった能力は先天的に身についている人もいればそうでない人もいると思いますが、意識をすることによって高められる能力だと思いますので、これらを心に留めて対応していきたいと思います。

・部下がどの欲求階層にいるのかを意識する

この本では部下の動機付けに関する考え方について多数紹介しております。そのなかで特に印象に残ったのが「マズローの欲求段階説」という考えです。これは人間の欲求は5段階に分けられ、それらは重要度・緊急度によって階層構造をなしているという考え方です。下位にある欲求が充足されるとその上の欲求を満たすように行動するというものです。

マズローの5段階の欲求階層
階層1(最も下位):生理的欲求
階層2:安全・安定を求める欲求
階層3:社会的欲求
階層4:自尊・承認の欲求
階層5:自己実現の欲求

5段階のうち自己実現の欲求以外の欲求は欠乏欲求とされ、欠乏欲求を満たすためには外部の環境から得る必要があります。一方で自己実現の欲求は自らの精神的成長に伴って得られる(内的な)報酬が満足する要因となります。自己実現の欲求は成長欲求とも言われ、無限に人を動機づけるものとなります。

この考え方は部下と接する際に非常に大切だなと感じました。もちろん部下が自己実現欲求を満たすために行動しているに越したことはないですが、そうでない部下も多くいると思います。相手がどのような欲求階層にいるのかを理解して対応をとることで効率的にチームの力が大きくなりますし、部下自身にとっても「満たされている」感覚を持ちながら安心して仕事に取り組めるのではないかと思いました。

・良い組織文化を作ることでチームが強くなる

本書では「組織文化」というものが組織の価値創造や持続的成長に大きな影響を与えると書かれています。組織文化とは長年にわたって組織の中で培われた価値観、行動判断の基準を指します。良い組織文化は業務を円滑に進めたり、不測の事態が起きたときでも対応できるといった非常に大きな強みとなります。一方で悪しき組織文化が根付いてしまうと最悪の場合は周囲から企業の在り方に疑問を持たれてしまい、社会から認められなくなる可能性があります。そうならないためにも自社利益の優先でなく、社会と共存していくことを組織文化のなかに醸成していかなければなりません。

自分が所属する会社の組織文化は企業理念や行動指針などから比較的簡単にわかると思いますが、自分の所属する部署の組織文化はなに?と言われるとなかなか答えるのが難しいと思います。そのため、マネジャーになる前に自分の部署の組織文化について良いものも悪いものも日々気づいたことをメモし、周りと意見を言い合いながら見える化することが必要かなと思いました。そしてどのような組織文化を目指すべきなのか、周りと話し合って方向性を決めていくことが大切だなと感じました。

・資格取得や検定試験は効率の良い勉強法

これまであまり資格や検定といった類に関してあまり積極的ではありませんでした。「どうせ使わないし・・・」といったネガティブな意見を持っていたのですが、今回勉強を進めるうちに、大人になってから勉強するにあたり体系的にまとまっていて合格という目標を設定しやすい検定試験というのはとても効率的なんだなと気づきました。ビジネスマネージャーに限らず、なにか勉強したいときは検定は無いかな?と確認してから始めてみようと思いました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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